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いつまで待たされる?「開かずの踏切り」解消
(9月30日)

 県道「岩槻−野田線」の一部、「大場−大枝」線の「都市計画変更」に伴う説明会がありました。
 この県道の途中にある踏切りは、武里駅のホームから上り方向に100メートルそこそこしか離れていないでしょう。ラッシュ時は、1時間に43分遮断機がおりている、という市内でも悪名高い「開かずの踏切り」です。

 大畑に住んでいたころは、朝の出勤前、保育所に子どもたちを連れていくのに、タッチの差で踏切が閉まり、上下合わせて10数台の電車を、うらめしく見送った日々を思い出します。
 踏切があくやいなや、遮断機がおりる前に渡ろうとする車、自転車、人が踏切内に殺到し、大きな事故にならないのが不思議なほど、危険が一杯です。

 都市計画道路「大場ー大枝」線の計画が示されたのが、昭和37年の事、開通の目標は昭和49年、ということで、この近辺に住む人たちは、計画の着手を心待ちにしていたものです。
 しかし、一向に現実化しないまま、やっと計画から30年以上たって、このたび、以前の道路が線路の上をまたぐ「オーバーパス」から、線路の下をくぐる「アンダーパス」と変更になって、今後1〜2年以内に計画決定する、という運びになりました。
 ところが30年の間に、道路予定地には住宅が立ち並び、今後、順調にスタートしても、完成まで15年はかかるとのこと。用地買収に手間取ったら、いつ完成するのか…。出席者の間から、思わず「どうせ、自分達の生きている間は無理」という声が出たのも無理ありません。

 そこで、「順番に工事に着手するのではなく、現在ある道路を迂回路として利用してもいいから、なんとか線路の下を通る工事を先に着手してほしい」と要望しました。
 同僚の議員から「そんなのは無理」という声を出ましたが、知恵を絞って、とにかく「開かずの踏切り」解消に全力を尽くしてほしいものです。

 合併の目玉となっているのが「ネットワーク道路」。しかし、庄和町や杉戸町と春日部市をつなぐ道路がどんなに便利になったとしても、春日部市内に不便な地域が残っていたら、市内間の格差は解消しません。
 ネットワーク道路や大きな道路を優先するより、そこに暮らす人々の生活の利便性を優先させてほしいものと、つくづく思います。

 教育委員会の総務課から電話をいただきました。
 先日の一般質問でお答えをいただけなかった、旧谷中小学校・大場小学校・大畑小学校・沼端小学校の8台のピアノの行方です。
 新設校の武里南小学校と武里西小学校にはそれぞれ1台づつ新しいピアノを購入し、古いピアノ4台はそれぞれ2台ずつ移動、残る4台は昭和41〜とのことです。

 

自治体の借金はかえさなくていい?

(9月29日)

 昨日は「土地開発公社」の評議員会が行われました。
 主な議案は補正予算です。
 今年度の予算編成がまとまった2月、突然示された地方交付税の削減。それをなんとか埋めるために、例年行われていた「土地開発公社」の支払い利子補助を凍結。そのため公社が利子分を都市銀行から借りることになりました。
 年度途中で、なんとかこの利子補助のメドがたったため、後期分の利子の借り入れが不要になったための補正です。この利子が半年分で163万円。
 年度途中で手当てできるのであれば、当初からなんとかできなかったのか、といいたいところですが、当初予算の審議のときには、手当ての手段が及ばないとのことでした。

 土地開発公社の所有する土地は、現在簿価で178億円。これを春日部市は次々に買い上げていかなければなりませんが、実勢価格はいったい、いくらになるのでしょう。
 このうち、公共事業用地が6割で、事業の代替地が4割、ということです。

 近隣市町よりも桁はずれに多い、土地開発公社所有地そして市立病院の33億円の累積赤字。
 当局は、「心配してくれなくても大丈夫だから」といいますが、本当に大丈夫? 
 地方公共団体は、本気で負債を返そうとしたら、あらゆる事業が出来なくなる
のは目に見えているから、「何とか返済の負担を最小限にとどめる方法を考えるのだ」と聞いたことがあります。それでいいのでしょうか?
 「財政再建プロジェクトチーム」の設置を要求したくなります。
 私たちは、個人では守れないものを協同で守るために、税金を払っているのに、公共の福祉という名目の、とてつもないつけを負わされているようなきがしてならないこのごろ、もっともっと、財政の勉強をしなければいけないと、気の引き締まる思いがします。

八ツ場・パート2
(9月28日)

 八ツ場ダム建設問題で、もっとも多く寄せられた疑問が、「地元の方々は、むしろ、ダム建設によって、寂れた町が活性化するのを歓迎しているのではないか」というものでした。
 つまり、よそ者である私たちが反対するのは、単なる自然保護の域をでないエゴではないか、というものです。

 宿泊した「山木館」さんには、草津温泉の上湯としてにぎわっていたころの、川原湯温泉を偲ばせる絵図や写真がかざられていました。賑やかだったころは、検番が置かれ、芸者衆が行き来していた温泉街だったと、宿の方のお話です。
 多分、ダムの建設の話が進む前から、川原湯温泉は、時代の流れで往時のにぎわいを失いつつあたのでしょう。
 しかし、ダム建設計画が持ち上がってからは、古くなった宿の改築もままならず、温泉街が寂れることに拍車をかけたことに相違ありません。江戸時代や明治時代の建具や調度品をあしらった風情ある宿も、そのちぐはぐな改修が50年間も店晒しにされ続けた時の流れを感じさせました。
 もう一つの産業である林業の衰退も、町から活気を奪っていったことでしょう。
 それでもきっと、ダム建設計画がなければ、この地域の人々は、吾妻渓谷という財産を基本にして、再生をはかったはずです。

 9月11日の集会で、「脱ダム宣言」をした田中康夫長野県知事は、その後、いかに地元の建設業者の生き残りをはかったか、ダムがなくても安全を守るために、どんな方策をとったのか、話してくださいました。
 
 日本で一度決まったダム建設事業をストップさせることができたのは、やっと今から7年前のことです。徳島県の吉野川に建設が計画されていた細川内ダムは建設計画が持ち上がって20数年たって、中止に持ち込む事ができました。
 以来、巨費を投じて建設されたダムも、ヘドロの堆積によって、50年ほどしたもたないこと、水質の悪化や水温の変化による下流の川への影響、あるいは洪水時のダム放流による水害の危険性(今夏の福井・新潟の
洪水被害の検証も必要といわれています)、そして河口堰に砂が堆積しなくなることによる海岸線への影響など、様々な問題が指摘されてきています。
 豊葦原の瑞穂の国といわれた日本を潤してきた3万本余の河川のうち、現在、環境破壊されていない川はごくわずかともいわれています。
 昔暴れる川を鎮めるために、一時ここでお遊び、と作られたという遊水池、また何年かに一度襲われる洪水が、逆に農耕地を豊かにしてくれると、災いを恵みに変えた工夫、そんな先人の知恵に学ばずに、力ずくで自然に手を加えることは、もう止めにしたいものです。

 もし、ダムが建設されてしまったら、深い蒼緑の水をたたえたダム湖を眺めても、27日に紹介したような、ダムができる過程の無惨な姿は、思い浮かべる事ができなくなるでしょう。
 今後1000億円はかかる(利払いも含めて)とされる八ツ場ダム建設事業費の何割かをあてて、この地域の再生をはかることは十分可能だと思いませんか?

八ツ場で感じた、木々の、山々のおののき
(9月27日)

 「風のたより」31号を読んだ方から、お便りをいただきました。


「すでに八ツ場ダム周辺では工事に着手しており、補償金を受け取って移転している住民もいる。今の段階で、建設中止をいうのは、遅きに失するのではないか」というものでした。

 以来、ずっと気にかかっていた八ツ場に、やっと、夫と次女の三人で、一泊二日で出かけてきました。
 今まで何度か行われた「ダム建設の中止を求める市民の会」のツアーに参加できずにいたので、これを好機に、一旅人として訪れてみようと思ったのです。
 娘の運転で、できるだけ現地を細かく回り、写真を撮って、皆さんと一緒に考える資料としたいと思ったのですが、両日ともかなりの雨で、地図を頼りに回るのが精一杯でした。
 
 渓谷はクヌギやコナラ、ミズナラとおぼしきうっそうとした広葉樹を中心とする木々が緑濃く繁り、新緑や紅葉時の美しさは格段だろうと思いました。
 「関東の耶馬渓」と賞される岩々と木々のコントラストは、あいにく渓谷におりる事が出来ず味わうのを断念しましたが、その美しい渓谷にも、山肌にも、縫うように工事車両が走り、コンクリートを打ち込んでいました。 
 出かける直前に、このウェブにメールを送って下さった方がいらっしゃいます。私と同世代の女性です。
 以下はその一部です。
「吾妻渓谷は静かで、川原湯温泉は800年の歴史のある渓谷の温泉ですが、とても静か・・・ダンプカーが重い土を乗せて往復していた、まとまりのない工事現場。
 素晴らしい、景色を見ていると、今この森は、打ち首を待つ罪人のように、森はおののきながら、黙して、語らず、・・・人間の罪の深さを森の住人たちは許してくれるのか、・・悲しい気持ちになりました」

 私も同感です。
 一夜の宿となった「ムササビの宿」から、漆黒の闇の中を走る「銀河鉄道」のような吾妻線の電車を眺めながら、また、夜明け少し前に、小鳥たちや木々や小動物たちが朝の気配に目覚めて動き出す、その気配に起こされて、白んでいく川のあたりと山々を眺めながら、今の日本が、文明のおごりによって滅んだローマ帝国末期の世相に近似している、と例えた文を思い出していました。
 「やんば館」という広報センターには「生態系に配慮した工事」というコーナーがありました。どんなに小動物や猛禽類の生態系を守る配慮をしたところで、この工事自体が、生態系に対する破壊行為ではないか、と憤りを感じました。

 工事が着手されたこの事業に、それでもなぜ反対するのか、それについてのヒントの一つとして、「中止運動」の中心となっている嶋津暉之さんについて、「みどりの会議」の仲間が紹介している文章があります。
 是非次のサイトでお読み下さい。「まさの あつこダム日記」




<ダム建設予定地の周囲で粛々と進んでいる道路などの建設事業>



<ダム建設が終ると水没するお墓と渓谷>

自治体財政を襲った、2004年ショック
(9月25日)

 「埼玉自治県センター」主催の公開セミナー、「自治体財政と決算書の見方・考え方」に参加しました。
 講師の東京自治県センターの菅原敏夫さんは、自治体財政の現状分析として、次のように指摘されました。

●2004年度、戦後はじめて、地方交付税が実質3兆円マイナスとなった。そ
の結果、景気の如何に関わらず、今後、地方財政は構造的な急迫状態に陥ること。
 さらに来年度は、補助金を3.2兆円カットすることになっており、3兆円の税源移譲を行うとしているが、その税源が何になるのか、未だに明らかになっていない。

●バブルが崩壊した1994年から、景気対策のための「減税補填債」、「公共事業債」名度が矢継ぎ早に発行され、2004年から償還ラッシュがはじまる。
 もちろん、現状では償還がむずかしく、「減税補填債」などの借り換えもはじまっている。

●さらに、地方財政の不足分を2001年から地方債で補ってきた赤字債の償還も、2004年から。

●交付税特別会計が不足して借り入れた借入金50兆円は、今後、交付税の減額によって償還されていく。

 など、2004年以降は、いままでした借金の元利償還がアップアップになり、繰り延べ、借り換え、先送りの状態が続く、という見通しです。

 つまり、自力で返せず、2世代(3世代)ローンを組むようなものです。

 9月議会で「合併問題」に関する一般質問で、「合併特例債だのみの財政計画は問題」として、このような国が「元利償還部分を一定の割合で地方交付税に繰り入れる」としている借金について触れました。
 財政からは今もって、チクチク「間違った数字を出されると、数字が一人歩きするので困る」と言われていますが、あの原稿は事前に見せたもの。間違いがあったら、堂々と答弁で訂正してほしかったと思います。

 とにかく、予算の審議が始まるまで、徹底的に借金問題をさぐって見ようと思っています。
 また、今日の勉強の成果は、ただいま作成中の9月
議会報告の「決算報告」に生かしたいと思っています。

採択を目指すのか、出すことに意義があるのか
(9月24日)

本日は、9月議会の最終日です。
 最終日は常任委員会の報告の後、議案や請願に対する討論、採決が行われます。
 今議会に出された2本の請願のうち、「『教育基本法の理念を生かすことを求める意見書』の提出を求める請願」は、請願の趣旨は賛成できるのですが、提案理由がどうにも賛同できず、賛成に回れませんでした。
 「小異を捨てて大同につけ」とよく言われます。
 しかし、請願の場合は、議員提出議案のように、会派間で協議して文面を変更することができにくく、あまりにも納得できない文面には、やっぱり賛成できなくなります。
 もう1本の、現在農地となっている地区の「大規模開発の許可を求める」請願は、今まで農振地域となって、整備が行われてきた土地に、簡単に商業施設の建設を許可してよいのかどうか、乱開発を防ぐという意味でも、簡単に賛成するわけにはいきません。
 しかし、こちらは彩政会の議員が紹介議員となっているため、採択となりました。

 その後、議員提出議案の審査と採決があります。
 これも「国に意見書を提出する」議案が10本出されました。
☆「消費者保護法制等の整備を求める意見書」は全会一致で採択。
☆「人身売買禁止のための法制化を求める意見書」も民主党のみ反対で採択。
☆「地方分権推進のための『地方財源の削減に関する』意見書」は2本出され共産党提出のお意見書は不採択、全国議長会から示されたものは、共産党以外の賛成で採択(数行違うだけなんですが)。
☆「国連総会で核兵器の廃絶のための諸議決に賛成する事を求める意見書について」は、彩政会のみの反対で採択。
☆「普天間基地所属米軍ヘリの墜落に抗議し、日米地位協定の改定と普天間基地の無条件撤去を求める意見書」は、彩政会議員の賛成討論ともとれる反対討論(えっ、賛成討論、というざわめきあり)の後、「地方議会が国に提出する意見書は、市民生活に密着した者でなければそぐわない」とする結びがあり、提出した共産党以外は社民党と片山のみの賛成で不採択。
☆「安心して利用できる介護保険制度への改善を求める意見書」は、提案者の共産党以外は反対で不採択。
 私は、改善点として、
 1 個室利用の質量自己負担をやめる
2 特別養護老人ホーム待機者解消のために施設建設抑制をやめること
 の2点が入っていたので、賛成しませんでした。
☆「『子どもの権利条約』に基づいた子どもの権利保障を求める意見書」は全会一致で採択。
☆「『障がい者差別禁止法(仮称)』の制定を求める意見書」については、質議しました。
 今年の159会通常国会で「障害者基本法」が改定されました。障害者の差別禁止規定と障害者の社会参加を広げる事、が盛り込まれたのは一歩前進ですが、検討の段階で、障害児と健常児の統合教育や、障害者が身体障害・知的障害・精神障害の三障害に限られていること、社会参加が権利として認められていない事、などが問題となっていた経緯があります。
 「5年をメドに検討するとされている、障害者差別禁止法の上位法となるこの基本法の見直しを、前倒しする方が先ではないか」という私の質議に対して、提案者の渋田議員は「全くその通り」としながら、「是非ご理解を」とのこと。
 わざわざ、障害者の害の字をひらがなにしていることもちょっと不自然で、賛成できませんでした。

 新政の会のみの反対で、採択されました。
☆「無年金障害者の救済を求める意見書」は、彩政会のみの反対で採択。

 地方議会から提出する意見書は、私の場合はできるだけ多くの議員に賛成してもらって採択になるよう、事前の協議に応じています。不採択となっても、自分たちの主張を曲げられない、という場合も時にはあるかも知れませんが、出すだけでは意味が無いように思うのですが…。
 同じように請願の紹介を頼まれた時は、先ず、自分たちの会派にも相談を持ちかけますが、同時に、他の会派にも紹介議員となってもらうように働きかけを進めています。同じように、採択されることに意味があると思っているので…。
 私が提出した意見書や紹介議員となった請願はそんなに多くはありませんが、不採択になったのはほとんどないと思います。
 議会という議論をする場に持ち込むのは、議論できるものでありたいものです。

議会の役割について真摯でなければ
(9月22日)

 全員協議会がありました。
 藤塚第3区画整理地内に産業廃棄物が投棄されていた問題の中間報告です。
 前回同様、聞き取り調査も含む大量の資料をその場で渡され、説明を受けた後の質議というのはあまりに無茶というもの。
 「これだけの資料、持ち帰って精査した上で、改めて質議の場を設けてほしい」と要望したのですが、次々に議員から質議が出され、このままでは前回同様、これで質議は終り、ということになってしまいそうです。
 これからは会派を通じて、質議の場を求めていかないと、やはり前回同様、そのまま調査続行ということになりそうです。すでに88%の廃棄物の調査が済んでいるという段階で、このまま最終報告となっては手後れになることもあります。
 改めて質議の場を設けないというのなら、せめて資料は、全員協議会の数日前には配付すべきで、こんなやり方がまかり通ると、議会はチェック機能として役割を果たせなくなります。

自治体の独自性を尊重する対等合併だったのではないのですか(9月21日)

 今日は一般質問の最終日です。
 最後に登壇した小島議員は、合併問題の1点に絞って質問しました。
 それに対する市長答弁には、いささか疑問を感じないわけにはいきませんでした。
「1市2町が合併した後の新市のビジョンは?」との問いかけに、「基本的には1市3町の協議会でつくった『新市建設計画』と大差のないもの」と。
 東武動物公園駅と日本工業大学を擁する宮代町が含まれなくても、同じなんでしょうか。そもそも、「新市」は、それまでの市・町の特性を最大限に生かした上で、一体化をはかるものだったのではないでしょうか。構成市町が変わっても一緒の「新市建設計画」って一体何?

 引き続き、「先ず、1市2町が合併した後、しかるべき時期を見て宮代さんに
も声をかけて」との答弁。しかるべき時期って、一体いつですか? すでに宮代町では9月議会で町長が、「合併せず、単独で町政運営する」旨の決意を述べ、「自立計画」も提示しています。
 ほとぼりがさめたころ合併を持ちかければ、という思惑は、1市3町の合併を否決した宮代町の皆さんに対して、失礼だと思うのですが。

議会が民意の反映ではないことを実証した久喜市の住民投票
(9月19日)

 午後、夜と二つの会合をこなし、遅い夕食のあと、気のせくままに、インターネットで、久喜・鷲宮・幸手の合併に関する住民投票の結果を。10時40分ごろでしょうか、久喜の票が確定し、賛成13,000票余りに対して反対16,000票とここの合併も白紙に戻りました。

 多分、人口規模の大きい市で反対票が上回ったのは珍しいのではないでしょうか。
 市長が先頭切って、「合併に賛成を」と市内を駆け回り、25人の議員のうち、19人が賛成、反対は6人という情勢の中でのこの結果です。

 三枝市長は「議会の議決を経るのだから、民意を問わなくても、議員の皆さんの判断がすなわち民意」と言い切りました。しかし、一般質問でも尋ねましたが、合併のような将来にわたる問題は、議会と民意のねじれが生じる、だから、住民当票が必要、という見解がもっぱらです。
 久喜の例は見事にそれを立証してくれました。

 だから、最終的は判断を住民投票にあおぐところが増えてきているのです。
 そして、住民投票で否決される例がほとんどであるということ、この現実をしっかり見て下さい。
 今こそ、市長としての、民主主義に対する見識が問われているのです。

地域とつながる活動を求めている方、長屋へお立ち寄りください(9月18日)

★小学校の運動会
 午前中は、地元の武里西小学校の運動会へ。午後の予定にゆとりがあったので、午前中、ずっと参観できました。
 新しく整備された校庭での、はじめての運動会。小学生は何をやるにも一生懸命で、こちらまで「がんばれ」と応援に力が入ってしまいます。

 目についたのは、国籍のちがうお子さんが増えていること。校長先生も、そうおっしゃってました。長く日本で暮らしている子はともかく、最近日本にきた子は、異文化体験、どのように感じているのか、ちょっぴり興味を覚えるところです。
 それから最近、おどろくのは、物おじしない子どもたち。選手宣誓も堂々としていますし、なによりも、アナウンスを受け持っている子たちのきびきびした語りは、驚くばかりです。

 それに反して、大人のマナーは! 事前の注意にを無視しての、校庭内での喫煙、ましてや、競技中の飲酒はもってのほか。せめて子どもたちの前では、親であってください。

★長屋定例会
 午後は長屋の定例会。
 今までの反省、財政状況、今後の計画など、3時間にも渡って議論されました。
 誕生したばかりの小さなNPOゆえ、まだまだ人材も資金も足りていません。せっかくたまり場スペースにもなる事務所を開設したのですから、もっともっと、たくさんの人に集まっていただけるようにすることが、当面の課題のように思います。
 地域でなにか活動したい、つながりをもちたい、と思っている方は、是非、一度、長屋にお立ち寄りくだい。
 大池通りの、光明寺さんの向いです。

義なき合併は、ほころびが見えてきます
(9月17日)

 休会日の今日は、庄和町の議会の傍聴に行ってきました。庄和町は春日部市と同様、一人の持ち時間が答弁も含めて60分ですが、再質問以降は自席で、一問一答で行われるのはうらやましい限りです。

 本日の質問者4人の議員が4人とも、市町村合併を取り上げていました。様々な角度から、「1市3町の合併に賛成票が多かったからといって、1市2町の合併に理解が得られているとは限らない。財政計画も含めて、1市2町の合併の構想を具体的に示して、新たに賛否を問うべし」と突っ込んでいましたが、町長の答弁も助役の答弁も、「民意を問うていては、来年3月までの期限に間に合わない」というもの。これは昨日の春日部の市長答弁とまったく同じです。
 しかも、1市2町の財政シュミレーションもないことが明らかになりました。
 さすがに傍聴席からブーイングが出ましたが、執行部は全く意に介していないようです。

 ところで、春日部市も庄和町もラブコールしている杉戸町ですが、昨日、住民意向調査の結果が出ました。
 回収率は65%、1市2町を支持する票が51%、宮代町との2町合併を支持する票が46%と5%の開きが出たのですが、町長は「あくまで参考、あとは議会の議決に委ねる」と言っています。
 議会の11人が2町の合併を支持していると言われている状況では、多分、2町の合併の方向になるでしょう。
 となると…。

 今までの経緯を見ると、今度は春日部市と庄和町の1市1町の合併話が起こるのは必至です。
 ではそのときにまた、「1市3町との合併協議が生かされるから、民意を問う必要はない」と開き直るのでしょうか。
 枠組みが変わっても本質は変わらないということはきっと、未来のまちづくりのビジョンよりも、何が何でも国の支援を当てして、有利な借金のできるうちに合併しようというのが、今度の合併の本質だといいたいのでしょう。
 もし杉戸町が2町の合併を決めたら、場合によってはリコール運動も起こりかねず、杉戸の決着を待っていたら、来年3月までの合併はとても無理な状況になってきました。

政治理念のちがいでしょうね、きっと
(9月16日)

 一般質問が終りました。
 1回目の質問のやりとりは、原稿があるので楽ですが、2回目の質問は、答弁を聞きながらメモをとり、どの部分を突っ込むのか考えつつ、突っ込むための資料を、再質問用につくっておいた原稿の中から手早く選択し、という作業をしてつくっていきます。
 他の市で行われているように、1問1答にしてほしいな、と思うのは、こんなときです。
 今日は、予定していた資料の半分しか生かせませんでした。ということは、言いたいことの半分しか言えなかったと言うことになりますが、まあまあ、大筋は主張できたので、よしというところでしょうか。
 答弁はまあまあ予定通り。それでも、合併の枠組みが変わるのだから、改めて住民の意向を確認するべきでは、という質問に対して、最後まで「タイムリミットがある」とつっぱね、何が何でも、国の財政支援の受けられる来年3月までに、1市2町でも1市1町でも、合併を成立させたいとする市長の答弁に、つくづく政治理念の違いを感じました。
 市民の中にある、「国の財政支援を当てにして、財政難を乗り切ろうとして、果たしてその後、本当に自立した、足腰の強い自治体ができるのか」という不安は、もっともだと思います。
 財政難に対しては、まずできるだけ自助努力で向かい、合併は、それとは別個のまちづくりの観点から検討すべきだと思います。
 全国で、約三分の一の自治体が合併に頼らず、徹底したスリム化や、住民要望を分析して、行政がほんとにやらなければいけない施策に特化し、それ以外は民間にまかせる、あるいは住民と共働の地域づくりを進める等、抜本的な改革をして自立した自治体であろうと努力しています。
 なぜ、人口20万人の中規模の春日部でそれが不可能なのか、どうしても納得がいきません。
 それが少数意見だとするなら、そして、市がどうしても住民意向調査を拒むなら、自前でアンケート調査でもするしかないかと思っています。
 今日はたくさんの傍聴の方々に元気をもらいました。ありがとうございました。

 昨日の虫刺され、腫れはかなりひきましたが、逆にかゆみがひどくなってきました。
 会派の人たちの話では、こんなふうになるのは、アメリカシロヒトリではなくイラガだそうです。そう言われて、子どものころ、イラガにやられてひどい目にあったことを思いだしました。
 ところで、イラガに刺されたときは、イラガをすりつぶした汁を塗るとよいそうです。なるほど。しかし、イラガをつぶす勇気はなく、ひたすら枇杷の葉のシップを張り替えてしのいでいます。

虫たちの逆襲?
(9月15日)

 昨日で一般質問は、ほぼ半数の議員が終りました。いよいよ、明日は私の一般質問です。
 この間、連日、合併担当と、一般質問の内容についてやりとり。
 事前協議? という批判もありますが、できるだけ噛み合った議論をしたいと思い、私が手に入れた資料と、合併担当に頼んで調べてもらった資料を突き合わせたりという作業をくり返しています。私は、今のところ、この作業も大切だと思っています。それでも、いつもはぐらかされてしまうことが多いのですが…。
 さらに今までに壇上に立った、他の議員の質問、それに対する答弁を参考にして、一回目の質問のポイントを昨日渡して、さて、休会日の今日はその裏づけの資料の整理と、再質問、再々質問の組み立てを、と思っていたところ…。

 朝、夫がお隣に枝を張っていた木の枝を切り、それをゴミ袋に詰めていた所、激痛が走りました。なんと、アメリカシロヒトリ!(実は間違い、イラガでした)
 急いで刺されたところを絞り、虫刺されの薬を塗ったのですが、手の甲も刺されていたらしく、見る間に手の指先から二の腕までパンパンに腫れ上がり、しだいに目蓋も腫れ上がて、とてもパソコンに向かったり、資料の細かい字を見ている状況ではなくなりました。

 漢方の解毒薬を飲み、枇杷の葉でシップをして、やっと、夕方指が曲る状態になって、さて、これからです。
 
 今まで、一度もアメリカシロヒトリのついたことがない木です。
 
先日はその隣の木に足長蜂が巣をつくり、換気扇から浴室にワンサカ入り込んで大騒ぎしました。このときも排水口から生き返った蜂に刺されて痛い思いをしたのは私だけでした。
 これも猛暑のせい?? 虫たちの逆襲でしょうか。

 でも、そろそろ
秋です。今年もお隣の家の曼珠沙華が咲いています。

国→県→市→地域から、地域→市→県へ
(9月12日)

 午前中は大場地区の体育祭に参加。
 ご近所の方と一緒に、主に50歳以上の自由参加競技、「ケツ圧測定」、「びん釣り」、「スプーンすくい」に参加。日頃の運動不足解消した上、景品をゲットして…。

 「いいとこどりでごめんね」、と平謝りで、新宿へ。

 「八ツ場ダムをストップさせる市民連絡会」の住民監査請求報告大集会に。会場あふれんばかりの人で、400人以上の参加があったとか。
 群馬、栃木、茨城、千葉、埼玉、東京の1都5県がそれぞれ提出した「住民監査請求」の報告や、改めて島津さんの「八ツ場ダム」の問題点のおさらい、そして、計画が中断したままの川辺川の報告に続いて、田中康夫信州知事の、「脱ダムへの道」と題する講演がありました。

 県内9カ所のダム建設を中止したことばかりクローズアップされていますが、田中知事がやってきたのは、「むだな公共事業をやめ、真に住民生活を向上させ、地域を活性化することのできる事業にしぼること」です。
 就任直後、県民との「車座集会」を重ね、地域から政策をつくっていくことを続けてきた田中知事、現在は、県庁の職員180人近くを書く地域に派遣しているそうです。
 これこそまさに官から民への転換。
 「地域が元気になってはじめて国も元気になる」という立場をとるのか、「国から地方に押し付けるのか」、その政治スタンスの違いが、こんなにも大きく政策を変えていくのだと、軽妙な語り口にみんな腹を抱えて笑いながら、お話に聞き入りました。

 こんな視点で見ると、現在春日部で起こっている合併話に、やっぱり「住民不在」を感じてしまいます。
 というわけで、パソコンの前に今までの合併協議の資料を山積みし、合併先進市のホームページにアクセスし、分からない所は電話しまくりと、16日の質問原稿を、活動の合間をぬって作成中です。
 ご意見のある方、是非、お寄せください。 

共にをキイワ−ドにして
(9月11日)

 NPO法人「かすかべ長屋」の連続シンポジウム「市民活動・活性の仕方」の第1回がありました。
 今日、自分たちの活動を話してくださったのは、「久喜きょういくを考える会」、「社会福祉協議会武里団地支部」、「CIlわらじ総合協議会」の3団体です。
 それぞれ、地道に活動を続けてきた方々ばかり、でも共通の思いは、「共に支えあうことによって、お互いが暮らしやすい地域をつくる」ということだったように思います。
 誕生したばかりの「長屋」ですが、「子どもの問題」、「障害者の問題」、「高齢者の問題」と分けるのではなく、いろんな問題を抱えた人、関心のある人がごちゃごちゃと集いながら、地域でつながりをつくっていける場になればいいな、とお話を伺いながら考えていました。
 何か地域活動したい、と思っていらっしゃる方の参加を、是非お待ちしています。
 詳しくは、「長屋」のウェブサイトをごらんください。

大きくなることがそんなにいいこと?
(9月9日)

 委員会の質議も終了し、9月議会も来週からの一般質問を残すのみとなりました。
 勢い、控え室での話題は合併のこと、とりわけ、現在行われている、杉戸町での住民意向調査が気になるようです。
 町長を先頭に11人の議員が名前を列ねて宮代町との2町の合併を訴え、方や1市2町の合併を訴えているのは8人の議員。住民アンケートの結果次第では、政治的な影響力の判断材料にもなるとあって、どちらも必死のようです。

 しかし、合併問題は「地方財政建て直しのために、自治体の規模を大きくしたい」という国の方針に従うのか、あくまでも「自立のために独自の改革の目指すのか」という究極の選択です。
 私の属するは「新政の会」では、私以外の他の6人の議員は、
1市2町の合併に賛成しています。「国が大きな自治体をという方針なのだから、合併しないで取り残されることはない」という意見です。
 しかしそ
のこと自体が問題なのではないでしょうか。
 人口規模の大きい都会から徴集した税金が、人口規模の少ない地方に吸い上げられている、だから過疎地やへき地、離島に厚かった地方交付税を見直し、地方が自立できるような自治体の規模に、というけれど、人口だけで自治体の規模を決められたら、過疎地などは広大な面積を抱える自治体ができてしまいます。
 よく考えてみると、都会は田舎の恩恵を受けて成り立っています。食料はもちろん、山林がなければ水だって海洋資源だって、守ることはできないはず。そんなことを考えないと、とつい言ってしまいました。
 合併の前に、過疎地や離島の振興のために、とやたらに道路や護岸工事に税金を投入し、環境を破壊し続けてきた今までのやりかたを見直すべきではないかと思ってしまいます。
 そして春日部市は、そんな疑問だらけの国の地方計画に素直に従っていいのか、じっくり考えるべきときではないかと思いますが、いかがでしょうか。

なんのための電子自治体?
(9月8日)

 今日から、委員会質議です。
 「15年度一般会計決算」、私は、昨年に引き続き、「電子計算運営事務費」について、質議しました。
 15年度のIT関連の決算額7億2,586万3,788円。その大半はホストコンピュータの保守管理料の8,600万円を筆頭に、プログラムやデータのメンテナンス、システム開発の委託料と、機器の借上げ料です。
 ちなみに、電算化のスタートした10年度からみてみると、
・平成10年度 5億6,767万2,959円
・平成11年度 5億4,617万4,882円
・平成12年度 5億281万856円
・平成13年度 5億7,510万3,293円
・平成14年度 6億2,316万1,884円
 つまり戸籍の電算化を行った昨年や、住民基本台帳ネットワークシステムのスタートした平成14年度ように突出した年でなくても、毎年5億から6億の経費がかかっていることになります。
 「市民サービス」の向上とともに、「ペーパーレス」、「人件費の節減」につながるはずの電子自治体構想、一体どこがどれだけ行財政につながっているのか、やっぱりさっぱりわかりません。
 例をあげると、昨年、「住んでいる市町村以外でも住民票がとれる」という利便性をうたい文句にして、すべての市町村をネットワークでつないだ「住民基本台帳ネットワークシステムですが、「住民カード」発行の機械等も含めて、15年度春日部市の経費は2,275万円。春日部市の住基カードの昨年の発行枚数は405枚。「ものすごいプラチナカードだね」とつい、嫌みをいいたくなります。
 なぜ、国の法改正、制度改定に伴うシステムの変更に、何千万もかかるのか。国からフォーマットが示されて、それを各自治体が、自分のところのシステムに合わせてインスト−ルするようなシステムにならないのか…。
 人件費の節減が、たかだか超過勤務手当て分だけでいいのか…。
 等々、疑問だらけです。
 この点については、もっとしっかり調べて、一般質問で取り上げたいと思っています。
IT関係に詳しい方、是非、御指導ください。


合併は百年の大計、というなら、なぜ急ぐの
(9月7日)

 休会日の今日は、会派のみんなと、杉戸町の9月議会の傍聴に出かけました。宮代町との2町の合併を求める声と、宮代を除く1市2町の合併を求める声が二分し、チラシ合戦を繰り広げている杉戸町、一般質問で合併問題に関して、どんな議論がなされるのか…。

 3人の議員に対する町長の答弁によると、「まず、宮代と2町の合併を実現し、しかるべき時期に、近隣の市・町と合併して30万人の中核市をめざす」というもの。
 中には、「合併はあくまでも、杉戸町の明るい未来を切り開くためのもので、何が何んでも合併特例債や地方交付税の激変緩和措置、といった国からの財政支援ほしさに、来年の3月までに合併しなければ、と考えるのはおかしい」という質問をした議員もいました。
 しかし町長の答弁は「本来あるべき姿はそう。しかし、議会の協力を得て、なんとか来年の3月までに合併をまとめたい」という苦しいものでした。
 
 杉戸町では現在、2町の合併を求めるのか、あるいは1市2町の合併を求めるのか、アンケートによる「住民意向調査」が行われています。
 1市2町の合併を求めている春日部市長ですが、この意向調査で「2町」を求める声が多ければ、この話は不可能になります。
 となると、残る庄和町と春日部市の合併、ということになるのでしょうか?
 春日部の未来をつくるための合併、といっていながら、次々に合併相手が変わるのは問題です。少なくとも1市3町の合併が白紙になった段階で、きちんと住民の意向を調査して、次の段階に進むべきです。
 こういった観点から、16日に一般質問しようと思っています。

 

子どもたちを加害者にも被害者にもしないために
(9月5日)

 昨夜と今夜、NHKスペシャル「子どもが、見えない」を見ながら、最近の子どもたちが「凶悪事件」を引き起こす原因はなぜか、考えていました。

●掲示板への書き込みやメールなら、なんでも話せるのに、友だちと面と向かうと何も言えない子どもたち。
●いくつものハンドルネームを持ち、ハンドルネームごとにちがう人格の自分になってメールを発信する子どもたち。
 それ自体は、ある意味、子どもたちの心に澱のように沈澱しているものを発散する一つの手段になっているのかもしれないし、そこで救われている子もたくさんいることでしょう。
 でもいつかはその世界から現実の世界に立ち戻って、生身の人間と話したりぶつかりあったりすることができるのでしょうか。
 バーチャルな世界だけが自分の世界となってしまうことの恐さ…。

 今日は「教育を考える会かすかべ」で、藤井誠二さんの「わが子を被害者にも加害者にもしないために」という講演会がありました。凶悪事件を引き起こした子どもたちの取材を続け、子どもとメールやインターネットの問題を老い続けている藤井さんに疑問をぶつけると、「まだわからない」というお答えでした。
 多分大多数の子は、成長期の一過程として、その時期をうまくすりぬけていくのでしょうが、ごくごく一部に、バーチャルの世界と現実の区別がつかずに事件を引き起こしてしまう子がいます。そしてそれよりも多数の若者が、現実世界の中での人間関係を築けず、いつまでも就職できなかったり、結婚できなかったり…。

 いつからこんな社会になってしまったのか、もっともっと、いろんな角度からの検証が必要だと思いました。

市立病院問題は、建て替え計画の前に根本的な議論が必要
(9月4日)

 昨日、今日と水道事業会計、病院事業会計の決算に対する質議が続いています。
 15年度は、1億9千万円の資本剰余金を繰り入れたのにもかかわらず、4億円以上の赤字となり、ついに累積欠損が33億円以上にのぼっている、市立病院です。
 たとえば、入院病棟の病棟稼働率76%! 私は運営委員会でも質議しましたが、その原因を「急性期型病院の指定を受けるため、入院日数を減らす努力をしているため」とするのは納得がいきません。
 一人の入院日数を減らしても、市立病院で手術してほしい、治療を受けたち、という患者さんが多ければ、稼働率は高くなるはず。
 外来患者さんの減少について、「医療法の改定で、薬の長期処方が可能になり、再診が減った」という理由付けも同様。
 小児科という不採算部門を引き受けざるを得ないなどの理由付けも、もう通用しないはず。
 医療収益の70%を占める人件費、原価計算や在庫管理などの徹底もなしで、病院といえども公営企業であるという認識をもっているとはいえない状況です。
 しかし、入院患者減、出産件数の減を、病院の老朽化のせいにし、建て替えを検討しようとする動きも出ています。とんでもない話です。
 再整備計画は、病院経営を分析し、有るべき姿を検討する議会内の特別委員会を設け、徹底的な議論の後にすすめるよう、要望しようという意見をまとめています。

決算と合併・噛み合わない議論におちこんで…、いる場合ではありませんが(9月3日)

 27日からはじまっている9月議会、初日の議案提案説明のあと、月曜日、火曜日は議案調査、そして、水曜日、木曜日、金曜日と、議案質議が進んでいます。

 もっとも重要な議案である、15年度決算認定については、一般会計、特別会計が終り、今日から、水道事業、病院事業会計の質議に入りました。
 
●15年度の決算状況
★またまた増えた借金
 
歳入総額は、491億1168万1000円(前年度より約4億2372万円増)です。
 うち、市税は221億1480万598円(前年度よりマイナス約8億5500円)です。市税収入の歳入に占める割合は、約45.4%で、昨年の47.96%からさらに
ダウンしています。
 国からの地方交付税は、約61億4470万円で、前年度の70億3316万円より8億8846万円(約12.6
%)の減です。
 この歳入減をどこで補っているのかというと…
 地方交付税の財源が不足するようになった平成13年度から、地方が臨時財対策債・通称赤字債という借金をして補うことになっています。この借金の元利償還分は、後に地方交付税に参入することによって、国が面倒をみるといっているのですが、この赤字債の発行額が、約35億円です。
 この赤字債も含めて、市債の発行額は66
億5910万円(前年度より約15億円増)、市債残高は447億3556万弱、債務負担行為を加えると、580億5236万円となりました(事業会計分は入っていません)。

★財政の硬直化も進んでいます
 財政の顕然世位を見るものとして使われている物差でみると
・経常収支比率(自治体のエンゲル指数のようなもので、固定費が一般経常財源のどのくらいの割合いを占めるかをみるものです。市では75%以下に抑えることが望ましいとされていますが)…86.3%。前年の87.7%よりはちょっぴり低くなっていますが、まだまだ硬直化しています。
・公債費負担率(借金の返済に充てられた一般財源の比率。20%が危険水域、15%は警戒水域)…14.5%。前年の13.9%より0.6ポイントアップ。

 等々、不安材料いっぱいの決算です。
 詳しくは、総務委員会で質議することになりすので、後日に。

●介護保険の実施主体は、市町村なのに
 一般会計は、委員会質議に重点をおいて、障害福祉費についてのみ質問。「支援費制度」が導入され、措置から介護保険同様、本人の状況によって、介助が選べる制度になってはじめての決算。障害福祉費は大幅に増となりましたが、16年度、予算をこえることがあっても、制限を設けたりせず、補正予算で対応することを確認しました。

 特別会計は介護保険について。介護保険の在宅介護サービス給付では、要支援、要介護1といった、軽度の介護給付の伸びが著しいとのこと。
 来年3月までにまとめられることになっている「介護保険制度改革」では、この要介護度の低い部分のサービスが、「介護予防」に振り分けられるという報道のある中、要介護高齢者にとって、何が「介護予防」になるのか、現場の市町村から声をあげてほしい、そのためには追跡調査ち密な統計を、と求めたのに、市長からは相変わらず、「実施主体は市町村と言っても、あくまでも国の法・制度の定めによる」との答弁。噛み合わず、おちこんでしまいました。


1市1町の合併に向けて、動きだしました

 三枝市長と24人の市議(共産党と片山を除く)が連名で、杉戸町長に1市2町の合併を求める要望書を提出しました。
 住民意向調査もしないままのこの動きは、大いに疑問です。
 16日の一般質問でただしたいと思っています。是非、傍聴してください。

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