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【2005年11月】

12月議会がはじまりました
(11月29日)

 本日から、12月議会がはじまりました。
 冒頭、石川新市長の所信表明がありました。傍聴席はほぼ満員。関心の高さが伺えます。
 当然なのでしょうが、選挙中の公約とほぼ同じ内容でした。

 終了後、一般質問の発言順を決める抽選がありました。
 今回は、48人中41人が一般質問を行います。
 私は39番目、12月20日の午後になります。
1 介護保険制度改正に伴う春日部市の施策について
2 市長の所信表明における、市長の現状認識について
 この2点について質問します。
 他の議員の質問項目と日程については、議会のホームページをごらんください。

 明30日と12月1日は議案調査。議案に対する本会議質疑は2日金曜日からになります。
 是非、傍聴においでください。

家庭の責任、自己責任を追及する前に…
(11月27日)

 教育を考える会・かすかべの例会がありました。
 本日は自ら「ひきこもり」傾向である、という32歳の男性からお話を伺うことができました。
 自分の子供時代の体験から思い起こし、真摯に、そして聞いている人たちが何を聞きたいのか、整理しながら話すそのNさんを見て、私は、なぜこの人が社会に出て行けないのか考えていました。
 就職して2年後のリストラから、自分が拒否されることが怖くて、就職活動が思うに任せないこと、勇気を出して勤めた先で「使えない」というレッテルを貼られ、さらに傷ついたこと…。

 そんなことで傷付くようでは、世の中渡っていけない、という大きな声が聞こえそうですが、本当にそうでしょうか。
 本日は、不登校の子供やひきこもりの若者たちの居場所つくりkら、厚生労働省指定の「自立塾」をはじめた三鷹市のNPO法人の職員も参加してくださいました。

 人間はいろいろです。傷つきやすい人もいるし、考え込んでしまいがちな人もいます。しかしそれは、そうでない人たちが忘れがちなことを大事にしている人たちでもあります。
 「負けるな」、「がんばれ」という前に、いろんな人たちの個性を認め合う、そんな社会でないと、ますます、立ち止まってしまう若者は増えるのではないか、そんな気がしますが、世の中「家庭のしつけがなっていない」「親が甘やかし過ぎる」という声も大きいものです。

 Nさんはしきりに「一生懸命育ててくれたのに、こんなふうになってしまって親には申し訳ない」と言っていました。
 その姿に、つい数日前、自死してしまっt、35歳の若者の姿と、悲しみに耐えている、私の友人である両親の姿が重なりました。
 違いを認め合い、支え合う、そんな社会を地域でつくっていくこと、それが今、喫緊の課題ではないかと痛感しました。

地域の力・火の持つ力
(11月26日)

 今日は、合併に伴って新しく設立された形になる、「社会福祉法人春日部市社会福祉協議会」の設立報告会がありました。
 目下、ボランティア活動の中核ともなっている、この社協は、新しい介護保険制度の中でも、かなりの比重を占める担い手になることでしょう。
 「地域ケアプラン」が、本当に地域で暮らす高齢者の暮らしを支えるものになるために、連携をとっていきたいと思います。

 夜は、恒例の「きりたんぽ会」。
 いろりもどきの卓をふだん一緒に活動している仲間と囲み、炭火できりたんぽを焼いて、鍋に入れ、持参の一品料理や珍しい焼酎などを飲みながら、夜のひととき、語らいました。
 たき火もそうですが、火を囲むというのは、何ともいえない、なごんだ雰囲気になります。火の持つ力を感じます。
 

市長の姿勢によって、変わる行政・草加市視察(11月25日)

 「埼玉東部地域地方政治改革ネット」の仲間で、草加市の高齢者施策について視察研修しました。
 草加市は現在、助役の贈収賄事件で揺れており、しかも対応にあたって下さった長寿福祉課は問題になっている施設の担当課、12月議会直前、という大変な時期でしたが、是非ともそれぞれの12月議会開会前に、というわがままを聞いて、引き受けてくださいました。

 草加市の高齢者に対する独自施策は、今回の介護保険制度改正の先取りをしているといっていいものです。
☆認知症家族やすらぎ支援事業
☆認知症高齢者支援事業(音楽療法教室)
☆高年者筋力向上トレーニング事業
☆高年者、障害者・障害児移送サービス事業etc.
 各々の施策は、参考になる点が多々ありましたが、まだ施策決定から間がなく、効果が分かるのはこれから、ということでした。

 なによりも参考になったのは、それぞれの事業で、あえてシルバー人材センターに委託し、高齢者の働く場の拡大をねらっていることや、配食サービスでは、食事を届けるだけではなく、市内のお蕎麦屋さんと提携して、お年寄りには1杯出前に応じ、1割引きの価格にし、さらにその際、割引券を置いてきて、できるだけお店に食べにきていただいて「ひきこもり状態」の予防も、というきめ細かな施策が実施されている、ということです。
 これによって、実際にお蕎麦屋さんの売り上げもアップしているとのこと。さりげなく、福祉を中心とする経済政策につなげている点が、何ともうらやましい限りでした。

 対応に当たってくださったのは課長さんですが、高齢施策だけでなく、介護保険施策、そして障害福祉の点まで、熟知していらっしゃいました。
 何よりも、介護保険制度がスタートした時点よりも、介護保険事業への市の負担が3倍に伸びていること、さらに、老人医療特別会計への負担が、国民健康保険会計の約半分に達していることなどから、今、介護予防・高齢者の健康づくりに取り組まなければ、財政的に大変なことになる、という危機感から、各施策を打ち立てたという危機感もヒシヒシと伝わってきました。
  話しているうちに、草加市では現市長になってから、次年度の事業計画や予算要望は各課の課長が市長に直接面談するとのこと。その際、自分たちの担当課だけでなく、市の施策・財政状況全般を把握した上での判断を求められているとのことです。
 現場を熟知している課長クラスが、これだけ権限を与えられていることが、施策の充実につながっているのだと思います。
 ただ、それでも施策の広がりが狭められる傾向があり、18年度からは部単位で予算の大枠を元に、事業計画・予算案をまとめることになりそうです。
 
 質疑応答の最後に、「これからは高齢福祉と介護保険が一体となる組織にしないと対応できない」という言葉に同感。これは春日部市で何度も要求してきたことですが、こともあろうに合併を期に、春日部市では福祉部と健康部と、部自体が分けられてしまいました。
 「時代に逆行しているのでは」と質疑しましたが、「次の機構改革のときに見直す」とのことでした。

 はなばなしい改革ではなくとも、自分の市の現状をきちんと分析した結果にたった、地道な改革を見た思いで帰ってきました。

12月議会、十分な審議のために資料を請求しましたが……
(11月24日)

 本日は、12月議会に向けての議会運営委員会が開かれ、議会日程と議案が明らかになりました。
 その決定を経て、議案書が配られるため、会派で議案書の検討をしました。
 主な議案は、条例改正と、新市長が決まったことによる、正式な予算案です。

 ところが、予算書を開いてみると、17年度の旧春日部市と旧庄和町との合算の金額もわからなければ、前年度との比較もない!
・10月1日から新しい自治体になったのだから、17年10月からが初年度、従って前年度は存在しない。
・当初予算から9月30日まで執行した打ち切り決算が正確にまとまっていないため、当初の金額を記入すると誤解を招く。
 との説明ですが、ではどうやって、
・基本的には、旧春日部市と旧庄和町の当初予算を踏襲し、合併による、一部の変更を加味した
 ということをチェックしろというのでしょう。
 少なくとも予算編成の基礎資料はあるはずだから、それを提示してほしい、と要望しましたが、
「各課に指示するが、希望通りになるかどうか…」
 ときわめて曖昧です。
 どんぶり勘定で予算案をまとめたわけでは無いはずですから、なぜ基礎資料が提示できないのか疑問は深まるばかりです。
 とりあえず、30日に議案の勉強会を行いますので、再度、詰めてみます。



ここ2週間のあれこれを
(11月23日)

 パソコンの環境が整い、やっと更新データがトラブルなくアップできるようになりました(多分、大丈夫だと思います)。
 そこで、この2週間の動きや、考えたことなど、一挙に更新いたします。

★介護保険推進全国サミットIN遠野に参加しました
(10日〜11日)
 このサミットへの参加は3回目になります。そもそも「福祉自治体ユニット」が主催して行われているだけに、全体会…分科会を通じて、パネリストとして発表する、自治体の長や職員も、介護事業所の方も、まさに先進事例にふさわしい実践報告をされます。
 参加するたびに、春日部市の現状を思い、ため息が出るのですが…。

 介護保険制度が実施されて早6年、自治体が介護保険制度の「事業者」であると自覚して、主体的に取り組んできた市町村と、春日部市のように「本来は国もしくは県がやるべき事業を自治体に押しつけられて困っている」というとらえ方に終始してきた自治体との格差は、かなり大きく広がっている、というのがいつわらざる実感です。
 一緒に参加した、「地方自治改革ネット」の仲間と、「一度でもいいから、先進事例として我が市が発表できるようになりたいもんだね」と嘆息しながら、そうなるために一層強く、議会から声を挙げていこうと、堅く誓ってかえってきました。
 早速12月議会では、新市長に、今回の介護保険制度の改正に当たって、春日部市はどのような取り組みをするのか、質していこうと思っています。
 
 今回のテーマは「自立支援と尊厳の重視」(家族が元気 地域が元気 活力ある地域社会の創造をめざして)というものです。
 施設介護の部屋代と食事代を介護給付から除外したこと(つまり自己負担にする)だけが論議されている感のある、今回の介護保険制度の改正ですが、このテーマに象徴されるように、介護保険のもう一つの目的であった、「要介護状態になっても、住みなれた地域でそれまでの生活の質を維持して住み続けられる」という点を重視することが、制度改正のポイントであると、厚生労働省の磯部老健局長は強調しています。
 介護予防と共に地域密着型サービスを、自治体がどう構築していくのかが、介護保険制度をよりよくしていくためのポイントとなります。そして、高齢者虐待の予防も急務になっています。

 なお、このサミットの資料は、厚生労働省からの改正のポイント、そして「高齢者虐待防止法」制定を受けての資料等、大変詳しく、参考になるものです。
 ご覧になりたい方は、いつでもお申しつけください)。

<「遠野を囲む山々には神々が住んでいると言われます」という台詞を枕に、感動的な歓迎スピーチを、ノー原稿でしてくださった遠野市長と、改革ネットのメンバーで記念撮影>

★花巻温泉で、命の洗濯を(11月11〜12日)
 
11日の終了後、春日部に帰宅すると深夜になるため、花巻温泉に一泊し、翌日半日、花巻市内のウォッチングをしました。
 花巻は宮沢賢治の街といっていいほど、賢治ゆかりの観光スポットが点在しています。また、城下町の名残もありますが、どちらかというと、遠野の町並みの方が印象に残りました。
 科学者の目で、農業や人の生き方を追求した宮沢賢治の人間の大きさはいうまでもありませんが、高村光太郎が、愛する智恵子を失ってから晩年の数年間を過ごしたという、質素な山荘と、その周りの光景も印象的でした。
 一泊だけでしたが、温泉にゆっくりつかり、仲間と気の置けない話に花を咲かせて、市長選以来の疲れを癒してきました。


<紅葉の見事な小高い丘に囲まれた賢治記念館の前で(右)>

★百聞は一見にしかず、会派で広くなった市内の視察をしました(11月16日)
 合併して市域が広くなって1ヶ月半、会派で、春日部地域と庄和地域の区画整理事業や、主な公共施設を視察しました。
 ふだんは書類の上だけですが、やはり現地を視察すると、よくわかります。本来なら2日くらいかけたい、駆け足日程でしたが、今度は一カ所ずつ、資料を元に説明を受けることにしました。
 最も印象に残ったのは、庄和の西金野井区画整理事業でした。この事業は、江戸川のスーパー堤防工事とリンクして、さらに発展する可能性を秘めています。
 また、粕壁3丁目A街区の区画整理事業は、反対の意味でやはり疑問点がいくつか出てきました。
 これらも今後の課題になります。

<防災センターで。揺れを感じたときに、火の始末ができるかどうかの体験を>

★憲法論議が起こるための情報提供していきます(11月19日)
 
「さいかつ九条の会」の定例会でした。
 今後、どんな活動をしていくのか、皆で意見交換をしました。
 地道な学習会や講演会活動を積み重ねていくことが基本であることは間違いがありませんが、自民党の「新憲法草案」が発表され、来年の通常国会には、憲法改正が国会で俎上に上がることも考えられます。
 「もう残された時間は余りない」
 という実感も。
 それにしても、憲法に対する関心の薄さが気になります。
 もっともっと、情報提供をしたい、そのために何ができるか、とりあえず、ブログの開設と、ニュースペーパーの発行を考えています。議論の場をつくっていかなければ、と思っています。

★18年度当初予算に対する提案と事業要望を提出(11月22日)
 「フォーラム春日部」の4人のメンバーで、協議を重ね、石川市長が公約として掲げた点を中心に、当初予算編成に当たって重点課題としてほしい施策についてまとめ、市長に提出しました。
 詳しくは、回答が届いたときにお知らせいたします。

 21日、各派代表者会議がありました。議題のほとんどは、29日から開かれる予定の12月議会についてです。
 今議会から3月までは48人という大所帯です。思った通り、一般質問はひとり当たり30分に、という提案がなされたそうです。
 在任特例を使って、任期を半年延ばした時点で、このような事態は想像できたわけですが、合併前の協議では、一般質問は1時間、と取り決めています。むしろ、それをどう保証するかについて、知恵を絞るのが筋、とフォーラム春日部は主張しました。
 結果的には双方の主張の折り合いをつけて、45分、ということになりました。
 正式には議会運営委員会を経て決まりますが、新市長になってはじめての議会です。それぞれの議員は、市長に対して質したいことがたくさんあるはずです。議員自らが、発言権を制限する提案をすることい、疑問を感じます。

 ところで、私のパソコンがトラブルを起こした前後、わが家のウインドウズも壊れ、その他、知人、友人宅のパソコンが壊れた・調子が悪くなった、という事態となった、ということが相次ぎました。
 単なる偶然に過ぎず、大地震の予兆で、磁場に異変が起こっている、などということでありませんように、と思ってしまいます。

残念な結果でしたが、市長選で吹いたこの風を
大きく育てていきたいものです
(11月8日)

 市長選挙が終わりました。

 柴田さんという候補者を得ての選挙、本当に残念な結果に終わってしまいました。
 勝手連で戦うということで、私は私なりの勝手連として動きましたが、春日部市ではじめて、市長選挙に市民が候補者を立てた、ということに対して、たくさんの方々の共感をいただきました。
 そして、
「私は柴田さんについて、知人や友人に広めることしかできないから、代わりにがんばってほしい」
という、たくさんの方々の思いを背負っての、選挙応援でした。
 力が及ばなかったこと、本当におわび申し上げます。

 なんといっても、告示1ヵ月前の、立候補の表明は遅すぎました。
 柴田さんを擁立した「プロジェクト春日部」のメンバーはもちろん、勝手連としては、柴田さんが活動してきた仲間、柴田さんを敬愛する人たちのみならず、代理戦争のような選挙はもう嫌だ、新しい風を、と期待する方々が、それぞれの力を最大限発揮しての選挙でしたが、知名度、組織力の劣勢を跳ね返すには、時間が足りなすぎたと思っています。

 そんな中で、9212票の得票。
 これは当選した石川良三氏の得票の4割ほどの得票数です。
 選挙は勝たなければ意味がない、という声も聞きますが、素人の、組織のない選挙で、しかもわずか1ヵ月で、よく頑張れたという数字でもあると思います。

 日曜日の夜、開票結果を待って、事務所につめていた人たちは、口々に、この結果を次につなげていこう、と話しました。
 具体的な方法について、これから検討していくことになります。
 当面は、来年の4月に予定されている、市議会議員選挙に向けての取り組みになると思います。
 関心のある方は、ぜひ、ご参加ください。

 月曜日、早速、私の所属する会派「フォーラム春日部」で話し合をもちました。
 これから新市長のもとで、来年度の予算編成が行われます。それに向けて、会派として要望をまとめる作業にかかります。
 こんな事業を、という要望がありましたら、お寄せください。


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