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一般質問(2001年9月13日)その1

児童福祉施策について1回目の質問

<児童センター構想>

 まず、第1点児童センター構想について、6月議会に引き続きになりますが、お伺いいたします。

 児童センターの計画については、計画策定まで、広く市民の皆さんの声を聞く機会をもうける、と伺っております。
 しかし、計画策定の予算がついて半年たった現在、具体的に市民のみなさんからの声を聞く機会が設けられたとは思えません。これから、14年度の予算が組まれる時期が迫ってきますが、このままの状態では、新たに市民の皆さんがどのような施設を望んでいるか等の声を十分取り入れることのないまま、児童センター建設の計画が進んでしまうのではないか、というおそれがあります。
 その点、どのようになっているのかおたずねします。

 また、先般の私の質問に対して、市長より「中途半端な施設は作りたくない」という答弁をいただきました。しかしながら、少子高齢化の流れの中で、なぜ今さら児童館あるいは児童センターなのか、という声も聞きます。今後の社会情勢の変化を考えるなら、むしろ、世代間交流も可能になるような複合施設こそ、必要ではないか、との声もありますが、その方向での検討は、なされるのでしょうか。

 いずれにしても、この財政状況の厳しいおり、新たな施設をつくる、ということであれば、市民の皆さんの声を幅広く聞いて、既存の公共施設の枠組みをはずしても、本当に役に立つ施設の建設が望まれると思いますが、その点はいかがお考えでしょうか。あわせてお示しください。

<子育て支援策>
 児童福祉施策の2点目、子育て支援施策について、伺います。
 前回の質問で、市長から、「子育て支援については本格的に取り組まなければならない、今日的な課題であると認識している」というご答弁をいただいております。さらに「子育ての支援については、基本的に子育て支援がどうすることが一番いいのか、という基本を確立しないと単なる窓口や受付所になってしまうので、子育て支援の骨格をきちっと定めていく必要があるだろう」とのご答弁もいただいております。
 
 では、この骨格、もしくは基本になるのは、一体なんでしょうか。いろいろお考えはあると思いますが、私は、まず、子育て世代の人たち、あるいは子どもたちが、何を求めているのか、ということを把握することにあると考えます。
 
 そこで、今まで私が見聞きしてきました、市民の皆さんのご意見、ここで一挙に出させていただきます。
 中には、かなりつっこんで質問したい項目もあり、せいぜいこれから申し上げますうちの何分の一、でとどめておくべきかもしれませんが、議会は年4回しかありません。
 小出しにしているうちに、私の任期もが終わってしまうかもしれませんし、児童センター構想や子育て支援センター等の計画も進んでしまうかも知れません。そこで、棚ざらいではありませんが、ここで一挙公開、とさせていただきたいと思います。

1.タイムリーな情報がほしい
(1)市のHPを活用して、子育て情報のページを設け、夜間・休日救急、予防接種、各種催し物など、検索しやすいように。
(2)催し物の案内など、スーパーやコンビニなど、若い親が利用する場所に掲示を。

2.公民館主催の母子サークルの充実を
(3)各地区一カ所には設けて
(4)回数を増やして(週1回くらい)
(5)0歳児から対象のものを

3・既存施設をもっと活用して
(6)学校の空き教室を利用した多世代交流の場
(7)区画整理記念館、地区集会所などを子育てサロン、世代間交流に開放して

4.子育て支援センターの設置を
(8)できれば各保育所に
(9)地区ごとの公民館に

5.一時預かりの拡充を
(10)緊急時にすぐ対応できるように
(11)有料でもいいから理由を問わずに利用できるようにしてほしい

6.保育施策の充実
(12)育児休業中の経済支援(雇用保険の育児休業給付に市が独自の給付を上乗せし、育児休業しやすい環境の整備を)
(13)保育ステーションの設置を
(14)ファミリーサポート事業の実施を

7.保育ルームの充実を
(15)イベント、講習会などに保育を
(16)市役所内に保育ルームを

<その他>
(17)中高生の居場所を(公民館の一部開放等)
(18)子どもの遊び場・活動の場として学校の放課後、土日の  
 開放を(校庭、体育館等)
(19)青少年に関する文化団体に助成を

 以上、20項目になるとあまりに多い印象がありますので、19項目、主なものを上げさせていただきました。これら具体的な要望について、すぐにでも実行できるかどうか、あるいは実行できる方向で検討できるか、実施困難と思われる場合は、なぜできないのか、その理由について、お答えください。

1回目の答弁
峯山健康福祉部長
 最初に、児童福祉施策についての1点目、「児童センター整備の基本計画」についてでございますが、基本計画の策定の進め方について、広く市民の声を聞く機会をもっているのか、またもっているのなら、これらを施策に盛り込むことができるのか、ということでございますが、児童センター整備事業に関しては、今年度基本計画策定ですが、今まで行った作業のうち、市民の声を反映させるという視点から行ったものとしては、市内の小学校において、児童とその保護者に対してアンケート調査を行っております。現在集計作業中ですが、それらの意見をもとに、児童センターに盛り込む、機能的な面についての叩き台を作成して、今後市民の皆さんの声を聞く機会を設けることを予定しております。
 
 次に少子高齢化の流れの中で、児童センターなどにも世代間交流機能が必要と思われるが、複合施設とする考えはあるのか、ということでございます。
 複合施設計画は想定してございませんが、いろいろなニーズ等もあるようでございますので、そうしたことも踏まえた上で、施設規模、構成等を位置付け、交流事業等の開催を検討していきたいと、現在、考えております。
 
 次に市民の声を幅広く聞いて、既存の公共施設とは思考えを変えた施設を望みたい、ということでございますが、市としても、児童センターは市民の皆さんが待ちに待った施設だという意識をもっております。市民の皆さんの声を聞くことはもちろんのこと、フリースペースを有する多目的は施設として、整備を行い、子どもたちの創意にまかせていろいろな活用のできる施設としてまいりたいと、現在考えております。

 次に、子育て支援事業についてでございますが、これは今、19項目という非常に多い項目の提言がございましたが、何しろ、一般質問の聞き取りのときに出していただいたものですから、これは、私たちの公務の仕事でも、いかにそれでも検討して、できるかできないかのところまでの結論付けはなかなかできないところでございまして、市のエンゼルプランの中で、まあ当てになるかならないかわからない、ということでございましたが、できるだけそこに生かしていって、「かすかべっ子 いきいきプラン」というのを作らせていただきましたので、これの重点施策のひとつであります、親の交流拠点、子どもの居場所、遊び場つくり等の中で、市内の既存施設の活用を施策のひとつとして示しておりますので、

これらについて、この19項目の中でも、関係部署等と十分協議し、連携をとりながら、ご提言の中で、取り入れることができるものについては取り入れていきたい、当面むずかしいものについては、また、後ほど検討させていただきたい、そういうことでございまして、この計画については、市の計画としまして、全体で合意して作らせていただいたものでございますから、事業を進めていく上で、これら関係部署との協議をさせていただきながら、今までの19項目について、させていただきます。

 ただ私どもの方で、いくつか近々に対応させていただく、ということで協議をしましたものを申し上げますと、
「タイムリーな情報がほしい」ということで、ホームページ等活用していただきたい、ということでございましたが、これらについては、市の施策でも、こういうものをこれから活用していかなくてはいけない、IT革命とかございますので、そういうものについてはなるべく取り入れるものについては取り入れていきたいと考えております。

 それから催し物の案内等、スーパーやコンビニ等、若い親が利用するところに掲示してほしい、ということでございますが、総合的な情報体系の整備として、子育て情報誌の発行などを「かすかべっ子 いきいきプラン」の中に計画として位置付けておりますので、順次、進めてまいりたいと考えているところでございます。
 
 それから、区画整理記念館とか地区集会所に子育てサロン、世代間交流の場に開放してほしいということでございますが、これらについては、地元の管理ということもありますし、無人施設だということもございます。それから、使用目的、利用範囲等、いろいろなことで困難性がございますので、しばらく実現が不可能かと考えているところでございます。
 
 それから子育て支援センターの設置ということでございますが、できれば各保育所、あるいは公民館ごとにということでございますが、市の方では子育ての支援について」、現在でも保育所では随時、それらの相談等にのっている現状がございます。
 それから「いきいきプラン」の中では、今お話のとおり二ヶ所、当面、目標値を設定して、これをつくらせていただくということで、現在進めております。そういうことで、当面は二ヶ所をすすめていきたい、そういうものでございます。
 
 それから一時預かりの拡充ということで、緊急時にすぐに対応できるように、ということでございますが、これは保育所での緊急預かりにつきましては、基本的には緊急時にはすぐに対応できるように努めておりまして、対応できているんではないかと考えております。

 それからもう一点、有料でもいいから理由を問わずに利用できるようにしてほしいということでございますが、子育て支援として行うものですから、必要とする人に対して支援を行うという考え方で進めております。まあ、理由を問わずにということはどの範囲までかわかりませんが、全部理由を問わずに受け入れるということは、なかなか事業上困難かと考えます。
 
 それから育児休業中の経済支援ということでございますが、これらについても担当の方でお尋ねしましたところ、なかなか困難性が強い、ということでございました。

 それから保育ステーションの設置でございますが、これは待機児童解消のために有効な施策として現在注目しておりまして、現在はモデル事業としまして、行っているようですので、今後これらについては関心をもって、推移を見守っていきたいというふうに思っております。

 それからファミリーサポート事業の実施でございますが、これについては地域での相互支援事業として、子育てと仕事の両立を支援するファミリーサポートセンターは必要なものと考えております。提供会員数が依頼会員数に追いつかないなどの問題もあるということですので、これらについても今後検討して参りたい、そのように考えております。
 
それから、イベント、講習会などに保育を、ということでございますが、これらも現在いくつかのイベントに保育を行ってある場合がありますが、「ハーモニー春日部」などでは臨時職員を雇用して、イベントの際、保育を行っておりますし、公民館事業などでは厚生婦人会の協力を得て、保育を行っている例がございます。女性の社会進出や子育て世代が外に出て活躍する場合の支援として重要なものと考えておりますので、今後促進して参りたいと考えております。
 
 それから、市役所の中に保育ルームの設置を、ということでございますが、これも庁内で検討していただいた結果、現在、本来であります事務スペースの狭隘化が進んでおります。それからどうしても対応できないところに関してはプレハブ対応というご存知のような施設内容でございまして、これもなかなか困難だという内容でございます。

 それから学校の余裕教室などを活用して集会所の活用ということも今、ございましたが、これも従来から教育委員会のご協力を得ながら、放課後児童クラブの活動を行ってきたので事実でございまして、しかし、それぞれの施設では本来の目的を有しておりますので、一概にフリースペースとしての活用を求められても、困難な面があろうかと思います。
 本来の趣旨にかなう使用方法であれば、地域でのサークル活動等により十分活用することが可能かとも考えております。

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