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一般質問(2001年9月13日)その2
児童福祉施策について2回目の質問
実は私、いつも発言通告にないことを聞くと、お叱りを受けているんですけれども、1回目の質問で、発言通告に載せさせていただいたものを落としておりましたもので、2回目ではありますけれども、1個、追加させていただきます。
なかなか子育て支援施策が進まないといわれている春日部市にあって、この秋から「子育てサロン」を、主任児童員さんたちのお力で実施される運び、というように伺っておりますけれども、これについて具体的にどのような計画なのか、お伺いいたします。
では、再質問ですけれども、まず、「児童センター」について。先ほど皆さんの声を聞くために、市内小学校の児童、あるいは親御さんにアンケート調査を実施して、今、集計中とうかがいました。
いつも、「市民の皆さんの声を、どのように反映させるんですか」と聞くと、出てくるのはこのアンケート調査なんですけれども、アンケート調査はやはり、アンケート項目など、市の方が主体で実施しますよね。私さきほど、19項目、並べさせていただきましたけれども、これは本当に、子育て渦中にある皆さんの意見なんです。やはり、市役所の方で考える発想と、子育て渦中にあるお母さんたちの発想というか求めているもの、やはり温度差があるな、というのが実感なんです。
ですから、アンケート調査をしたからそれで終わり、というのではなくて、先ほど私子育て支援策について、縷縷、いろいろ項目をあげさせていただきまして、それをこれから大枠として「いきいきプラン」を作成していく中で、生かせるものは生かしていきたい、というお答えをいただいておりますけれども、ぜひ、「児童センター構想」固める中で、市民の皆さんの声を幅広く聞く、ということをもうちょっと実行していただきたいと思いますけれども、その点、いかがでしょうか。
それから子育て支援策、発言通告から答弁作成まで時間がなかったので、とおっしゃりながら、個々の質問に答えていただいたわけなんですけれども、時間がなかったので、というお答えでしたので、ここで突っ込んでお聞きしても無理があろうかと思いますので、基本的な点についてだけ、お聞きしたいと思います。
基本的な項目、まず一項目目はやはり、市民の皆さんの声をどのように反映させていくのかということが、一番大きなことなんです。その市民の皆さんの声を聞くことは、児童センター構想と同じ点で重要だと思うんですけれども、私は市民の皆さんから寄せられたいろんな声を集めていく中で、今まで市の方が主導で動いてきた施策と、角度がちがう点からみてみると、面白い発想ができるな、というのが実感なんです。
違う発想の第1点なんですけれども、あまり予算措置をつけないでできるもの、がずいぶんあるな、というのが実感なんです。
先ほど、情報の提供についてはホームページの活用などは、前向きに取り組んでいただけるようですけれども、情報というと「子育て情報誌」を発行する、というお答えがすぐでてきちゃうんですね。
伺ったところ、年1回の子育て情報誌ということですと、立派なパンフレットかなんかができるのかな、と思うんですけれども、やはり若い世代の方、ヴィヴィットな情報がほしいんですね。タイムリーな情報が。
ですから、印刷物をお金をかけてつくるんじゃなくて、たとえば先ほど申しましたように、スーパーとかコンビニエンスストアとか、そういうところに掲示板のようなものを設けてもらって見ていただくということは、冊子をつくるよりはお金をかけないで、しかも便利な情報を提供できるのではないか、そういう違う角度からの発想というものが今、求められているのではないかと思います。
それから2点目なんですけれども、常に財政難の折、というように答弁されるものですから、私の方もお金をかけないでいい施策ができないものかな、と最近考える癖がついておりまして、これではいけないな、と思うんですけれども、発想を転換することによって、それほど大幅な予算を組まなくてもできることってあると思うんですね。
その1点が、既存施設の活用だと思うんです。で、地区集会所は管理がどうの、というお話がすぐ出ますけれども、地区の集会所で光熱費などを市がもって、補助金を出している集会所を、地区の皆さんがいろんな面で活用するのに、何でためらいがあるのかな、という点、市民の皆さん、やっぱりわからないと思うんです。
子育て支援施策にしても、これからお年よりの地域で支えるシステムつくりにしても、やはり地域で核になる場所というのがどうしても必要になってくると思うんです。それが世代間交流の場、あるいは子育て支援の場、そういう核になるものとして、公民館、あるいは集会所、あるいは学校の空き教室でもいいですけれども、そういう既存の施設を利用して、核となる場を設ける、ということが、これから市民の皆さんと一緒にパートナーシップを組んで、強めて行政を進めていく、という時代にはあっては必要なことではないかと思うんですけれども、いかがでしょうか。
で、今小泉首相も、保育所の待機児解消というのを歌い文句にしております。
待機児解消というと、保育所をふやすということになるかな、と思うんですけれども、たとえば私、先ほど育児休業給付、これは雇用保険で育児休業中にお給料が出ない場合は、休業中に30%、復職後に10%、休業給付が出ます。これをたとえば市が20%上乗せしたとしても、20代、30代の方のお給料だと、多分、3万とか4万の額で済むんではないかと思うんですね。
すると0歳児を保育所に措置して、市が20万、30万を負担することを考えたら、その10倍くらいの補助ができるんではないか、そうしたら、経済的な条件でどうしても育児休業がとれない、というようなお父さんやお母さんたちも、安心して育児休業がとれる、もちろん、働きたいという方のための保育所の整備は必要ですけれども、待機児がいるから、必ずしも、ということにならないと思うんです。
保育ステーションもそうだと思うんです。峯山部長の答弁で、希望する保育所がいっぱいで、遠いところの保育所は空いているけれども預けられない、という方もいらっしゃると聞いておりますけれども、そういう方にとっても、もし保育ステーションを設置しましたら、遠いところの保育所に預けることも可能だと思うんですね。
厚生労働省の方も、待機児童ゼロ作戦として、この保育ステーション、14年度には大都市中心ですけれども、モデル事業50カ所以上ですけれども、実施する意向というふうに伺っております。ぜひ、春日部市でもこういう政策、いろんな角度から、本当に子育て支援の政策というものは検討していただきたい、そういうふうに思います。児童福祉政策については以上です。
2回目の答弁
峯山健康福祉部長
最初に計画プランを建てる中で、市民の皆さんの声を聞くことは大切だということで、市民の声をなるべく多く取り入れてほしい、意見聴衆を実行してほしいということですけれど、先ほど申し上げましたが、今アンケートを実施してそれを集計しているんです。
皆さんの声を聞くということは大切ということは充分わかっていおりますので、必要とあればそういうものを聞かしていただきたいと、それでなるべく意に添った計画を建てていきたいと、そういうものを考えております。
それから、子育て情報誌、これは年に一回出すんじゃなくて、やはりきめ細かい情報の提供が必要だということでございます。これについてもコンビニ等のそういう話も出ておりますので、そういうところを射程距離にしてこれらについてもなるべく意に添える形で検討していきたいと思います。
すべて何事によらず財政難だというお話がでてくるということですから、先ほどの答弁では一回も使わなかったわけでございますが、それは本当に身にせまって財政難というのはひしひしと感じておりますので、私どもはどうしても口に出したくなって出すわけでございます。
既存施設を利用して、これらを活用していけばということでございますが、特に地域の集会所なんかの使用については、行政がそこで仲介しなくても、指導型にならなくてもそこの皆さんが集まってそこで子育てのいろんな皆さん方の相談をしたり、お互いに情報交換したりするのは許される範囲ではないかと思っておりますので、それらについては市のほうでそれほどそこへ介在しなくてもいいんじゃないかというような気がしております。
それから、待機児童の解消につきましては、これからも質問もあるようでございますが、なるべく意に添える形と言っておりますが、ただ、待機児童につきましては現在30名程度の待機でございまして、それもまだ各保育所は50名程度の空きがあります。
近くの保育所だとか、あとは兄弟がそろっていけなくてはいけないとか、そういういろいろな条件があるもので待機児童が出ているわけでございまして、ご理解いただきたいと思います。
保育ステーションにつきましては、これは今、越谷だけでやっているということで、ただ駅のところで子供さんをそこへ集積させて空いてる保育所のほうへ配属していくということで、それらについてもやはり、どうしても一番最初に頭にくるのは財政でございまして、送迎用のバスだとか職員の配置だとか、そういうことがあります。
19項目、20項目からのいろいろな提案をいただきましたが、任期が4年だということで間に合わないということですが、私どものほうも20項目全部、4年間で間に合いそうもありませんし、その次もあることですから、よろしくお願い申し上げます。
子育てサロンにつきましては、先ほどご紹介がありました通り、民生委員、児童委員協議会の選任児童委員連絡会の研修会の席で、子育て中の親子が抱える問題について意見交換がなされたところであります。
その中で、めまぐるしい世の中の変化や情報の押し寄せる波に飲み込まれ、自分を見失いがちな若い母親たちの姿がクローズアップされ、また孤立した密室での育児によるストレスから我が子を虐待してしまう母親など、子供の側よりも母親側からの問題のほうが大きいと話題となったところでございます。
そこで、母親自身が心にゆとりを持って安心して子育てができるように、子育て中の親子が自由に集い、息抜きできる居場所づくりの必要性を感じ、子供の健全育成を願う立場から何かできることはないかとの提案により、主任児童委員の皆さんが自主的に運営するということで進めてきたものでございます。
その後、杉戸町当時教育の視察、子育てサークルの集まり、彩の国ネットとの交流会を持つなど、検討を重ね、春日部市独自のサロンづくりを進め、10月からアシスト、武里市民センターの2カ所で子育てサロンを開催する運びとなってまいりました。
今後の子育て支援には行政だけではなく、市民の皆さまの御協力が不可欠となってくるものと考えております。子育てサロンが育児サークルや子育てボランティアの誕生など自主的な活動へのきっかけとなればと期待をしているところでございます。
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