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議第10号議案「米国でも同時多発テロ事件の平和的解決を求める意見書について」2001.9.10

★意見書の内容
 9月11日にアメリカで起こった同時多発テロは、多数の市民の生命を無差別に奪う憎むべき卑劣な犯罪です。このようなテロ行為は、いかなる宗教的信条や政治的見解によっても政党かできるものではありません。

 犠牲となった方々への心からの哀悼と、ご家族・関係者へのお見舞いの意を表するものです。同時に国連を中心とした国際的な協力によって、テロ攻撃の実行犯と組織者を一日も早く特定し、法に基づく裁きを受けさせるために、可能なあらゆる努力をつくすべきです。

 今回のテロ事件は、規模の大きさや残忍さにおいて例をみないものであり、全世界に深刻な衝撃を与えています。これを軍事力で報復することは、新たな戦争と無数の犠牲者を生む危険性があります。今、必要なことは、国連が中心となり、国連憲章と国際法に基づいて、テロ犯罪の容疑者、組織、支援したものを逮捕し、裁判にかけ、法にてらして厳正に処罰することです。そのことによって、憎悪と暴力の連鎖を断ち切るべきです。

 日本政府におかれましては、この問題の一日も早い平和的解決のために、米国をはじめ国際社会に積極的に働きかけるよう強く要望するものです。

<質疑は省略>

★反対討論
 21番、小島文男、反対の立場から討論いたします。この事件について犠牲になられた多くの方々に対し、心から冥福を祈るとともに、ご家族、関係者各位に深く、お見舞いを申し上げたいと思います。

 またこのテロ事件に対し、私ども市議会が、いち早く解決策の提案がなされたことには、消極的ながらも高く評価するところであります。

 この意見書の反対理由の一つとして、私ども彩政会は、今回の事件に関しては、500人とも1万人とも言われるくらい多くの方々が犠牲になっています。それも何の罪もない、関係のない方々ばかりであります。今現実に、我が身辺、身内において、こういったできごとが起きたら、皆さん方はどういう判断をし、対応をするか、大変、悲惨な憎むべき事態であります。現実に、今日本の上空にも数年前に、北挑戦からテカドン(テポドン? 片山注)が飛びました。

 またテロは、時をかまわず発生します。今仮に、日本の国会議事堂、あるいは原子力発電所、そしてまた、軍事基地が日本にはたくさんあります。これが目標で、米国と同じような立場になったらどうなるか。隣の火事では済まされない、大きな問題だと思います。

 今、国においても小泉総理は、保守党、公明党、三党で協議しながら、このテロ行為に対する、米国に対する支援策を公表されました。先の湾岸戦争では1兆3千億円も援助しながら、世界の各国から冷ややかな目で見られた事実もあります。今回アメリカでは4兆円規模の予算が組まれたようであります。この憎むべきテロ行為は、1日も早く、世界から抹殺されなければならないと思います。

 昔、江戸時代四十七士の忠臣蔵というお話しがありました。忠臣蔵は現実の中身は分かりませんが、やはり報復といっては行き過ぎと思いますが、この憎むべきテロには、断固たる措置が必要だと思います。

 平和的解決は、むろん望むところでありますが、一刻も早い早急な解決が望まれるわけであります。今のニュース、報道を聞いても、私どもには明確な報道はわかりません。が、私ども彩政会は、この憎むべきテロ集団を全世界から1日も早く早急に抹殺し、全世界の人々が平和に暮らせるような早急な対応をとってもらうことを念願しながら、この提案には反対するものであります。

★賛成討論1 秋山議員の賛成討論は省略

★賛成討論2
 議席番号18番、片山いく子、先ほどの反対討論に対しまして反対の立場から、議案に対しての賛成討論をさせていただきます。

 先ほど、小島議員から、犠牲に遭われたかた、あるいはその家族の方たちの悲しみはいかがというお話しがありました。では、もし、その犠牲になられた方々の関係者、身内の方々が悲しみのあまり、報復的な軍事行動をとることが正当化されるというならば、今テロ事件を起こした人たちが、今までアラブ世界で受け、払ってきた多大な犠牲ゆえにテロ行為をしたというなら、許されるというのでしょうか。目には目を、歯には歯を、というのはそういうことではないでしょうか。

 今ここで軍事的な報復をすることが、テロ根絶のための1日も早い解決につながると、本当にお考えでしょうか?

 今までアラブ世界で起こってきたことをきちんと考え、ここで新たな犠牲を出して、テロを支援する人たちの輪を広げないこと、それが多少時間がかかっても、テロ事件を根絶するための、確実な道になるのではないでしょうか。

 たとえそれが困難な道であっても、罪もない一般市民をまきこまない、きちんとした解決法を求めていくことが、私たちに今課せられている、大きな課題ではないでしょうか。

 その課題解決のために、全世界の人たちと力を合わせて考えよう、というふうに提案すること、それが今、一番求められることだと思います。