●2004年9月議会
・一般質問その2 財産の処分について
●1回目の質問
財産の処分について、これは旧谷中小学校跡地の売却問題を中心にしてお伺いいたします。
まず、第一の質問です。
旧谷中小学校跡地に関しては、体育館を含む跡地の三分の一を地元利用施設として残し、残る三分の二を売却することとしました。
三分の二の売却に際しては、この地域は、
・「業務核都市基本構想」の業務集積地区にあたっていること
・さらに、三分の一の跡地の活用に関して,地元住民からさまざまな要望が寄せられていること
以上の点から、選考委員会を設け、「事業提案型」の競争入札を行なうとしております。
先日の総務員会で、この跡地利用事業者募集提案競技の募集要項案が示されました。
そこで伺います。
この募集要項を策定するにあたり、何回選考委員会がもたれ、そこではどんな語論が行なわれて、このたびの案がまとめられたのでしょうか。
また選考委員にはどのようなメンバーが、どのような選出方法で選ばれたのでしょうか。お示しください。
この事業募集について、二つ目の質問です。
事業者より応募があったのち、選考委員会では、その事業提案が
@春日部市のイメージを高めることに効果がある、あるいは公共性のあるまちづくりを進めるものとなるか
A周辺の環境と調和し、週辺における市民生活にも資する機能整備,環境形成が明確に示されているかどうか
B先進性、モデル性をもった波及効果の期待される土地利用、機能内容,空間構成が提案されているか
などの選考基準が示されています。
用地取得に対して、好条件かどうか、という基準、つまり購入する金額としては五番目としてあげられていますが、もし仮に、最も高い買い入れ金額を示した業者に、前に述べた公共性や先進性の条件が低く、逆に低い買い入金額を示した業者の事業計画が公共性が高かったりした場合、その採用の基準はどのように設けるのでしょうか。
また、仮に、どの提案も,公共性や周辺の市民生活に資する内容を備えていなかった場合は、どうなるのでしょうか。
選考のさらに詳しい基準についてお伺いいたします。
併せて、この選考会は、できるだけ公開にしたい旨を伺っています。是非、関心を持つ市民の皆さんにオープンにした選考経過にしていただきたいと思いますが、その点についてお答えください。
旧谷中小学校の財産について、二番目の質問です。
校舎の中には,まだ,机やパソコンのディスクトップ等の備品が残っております。
しかしそのほとんどには、廃棄の札が貼られています。これを見た市民の方々からは、「本当に廃棄しなければいけないのか」という疑問の声が寄せられています。
またこのことに関連して「旧谷中小学校が廃校になった時点であったはずのさまざまな備品は一体どのようにしたのか」という声もあがっております。
そこで、ピアノにはじまる楽器類、放送機材、あるいは給食調理関連の機材等、さまざまな備品があったことと思いますが、それらについて、主なもので結構ですからどのようにしたのかについて,お示しください。
●江川政策部長の答弁
片山議員のご質問にお答えいたします。谷中小跡地売却に際しましては、地域の整備に貢献する、その場所に最もふさわしい土地利用の実現を担うことのできる事業所を選定するために、プロポーザル方式、いわゆる提案協議方式をとる事といたしました。
この提案協議の実施にあたっては、透明性、公平性、及び公正性を確保するために「旧谷中小学校跡地利用者募集提案協議審査委員会」を設置してございます。
審査委員会は提案協議に応募した事業者の中から、旧谷中小学校跡地利用事業にふさわしい、最優秀案を、市長に提案することとしております。
委員会の手掌事務には、最優秀案事業者などの案の決定、審査基準、応募者及び、提案書の審査などがございます。
委員は、市議会議員から2名、学識経験者から2名、市民2名、市職員3名の9名で構成をしております。
市議会議員2名につきましては、総務委員会から選任をお願いいたしました。
また、学識経験者には、東京大学大学院工学系研究科で都市工学がご専門のきどころてつお助教授と、元共栄学園短期大学住居学科講師で、現在、有限会社やましたかおる建築アトリエ代表取締役をされている、やましたかおるさんの2名にお願いをしたところでございます。
市民につきましては、地元自治会から選出で、大場新田自治会から1名、跡地の3/1の活用の協議を取りまとめていただいている協議会からの1名となっております。
市職員3名につきましては、政策、財務、都市整備の3部長が任命をされております。
第1回の審査委員会は、8月23日に開催し、谷中小学校の現場を調査したあとに、議事を行いました。委員長には学識経験者から、きどころてつお助教授、副委員長には同じく学識経験者からやましたかおるさんが選出をされました。
続いて検討を行った実施要項でございますが、これは総務委員会にもお配りをしましたけれども、主要な点についてご説明いたします。
まず、事業者募集の趣旨では、事業者募集協議の目的として、
・民間事業者の企画力、ノウハウ、実行力を最大限に活用し、付加価値の高い有効利用の実現をはかる
・市のイメージを高めることに効果を有する、公共性のある町づくりを進める
・周辺環境との調和、市民生活に資する整備、業務確都市の育成整備に資するような先進性、モデル性など発揮するものとなること
などを、骨子としております。
また、跡地利用の基本方針としては、周辺の住宅地と調和した適切な土地利用、市のイメージを高め、業務碓都市の形成に資すること、新しいライフスタイルの対応、環境共生など、これからの時代にふさわしい先進性、モデル性をもった特徴ある土地利用を事業者に求めることとしており、これらをベースに具体的な提案条件を定めたものでございます。
今後のスケジュールといたしましては、実施要項の公表を、16年10月中旬に行い、実施要項の説明会、応募書類の受付開始を11月上旬に予定し、応募書類の受付締め切りを12月としております。
審査委員会の審査及び、事業予定者の決定については、17年1月を予定しております。
その後、事業内容の詳細について開始し、最終的な事業者の決定、基本協定の締結につきましては、17年6月頃を予定しております。
詳細設計、工事につきましては、基本協定締結後1か月以内に着手することとしております。
それから、提案協議の審査に際し、実施要項におきましては、事業予定者の選考にあたって、重視する視点として、春日部市のイメージを高めることへの効果、公共性のある町づくりの推進、2つ目として周辺環境との調和、市民生活に資する機能整備、3つ目として先進性、モデル性を持ち、波及効果が期待される土地利用、空間、構成等々5つの条件を掲げてございます。
議員にもお配りした資料の中に詳細がのっておりますので、ご参考いただきたいと思います。
各項目につきましては、今後審査員のみなさまのご意見を元に配点基準をもうけて、それぞれを評点化し、総合評点で評価する形式をとっていただくよう進めてまいりたいと考えております。
したがって、総合評点が最も高い事業計画が、地域住民の意向、良好な町づくりへの貢献などを勘案して最も良い案として、選定されるのではないかと考えております。
また、応募件数が多数のぼった場合、上位2件の計画を残し、更に詳細な検討を加え、二者択一の審査を行うことも考えられます。
いずれにしても、審査委員会で配点基準をはじめとする選考方法を定めていただくものでございますが、今後いろいろな意見をふまえて選定作業を進めてまいりたいと考えております。
なお、議員からご指摘のあった、審査委員会における選定の透明性についてでございますが、これについては、審査委員会は公開することといたします。
●2回目の質問
財産の処分について、跡地の活用についてですけれども、面積2/3の所に色々な期待が込められているなと、募集要項を拝見しました。
本当に多岐にわたっています。
・春日部市のイメージを高めるようなものでなければいけない
・公共性を持ったものでなければいけない
・周辺地域のみなさんの環境を配慮しなければいけない
非常にいろいろな条件が盛り込まれております。
だからこそ、本当に地元のみなさんが谷中小学校はなくなったけれども、こういう施設ができて良かったなと思えるような事業の応募があるように、また、そういう事業が選定されるように、できるだけ地元のみなさんの意見を反映させながら、さきほど透明性、公平性の高いものを選考するというふうにおっしゃっていただいておりますので、是非、委員会の公開も含めて、そういうふうに地元のみなさんの意向の反映できる決定のしかたをしていただきたいと、これは要望でございます。
それから、備品の処分ですけれども、南小学校と西小学校が新設になった時に確か大型備品は新しく購入というふうになっておりまして、その段階でいろいろと市民のみなさんから、どうして使えるものは使わないのかという声はあがっていました。
給食の調理備品などからピアノなどは、南小学校では新しいものを購入していると聞いていますので、もし今お答えいただけなければ、後日でけっこうですので、具体的にと思います。
それから、現在残っている備品等についてですけれども、リース物件は業者に処分していただくのは仕方ないとおもいますが、今、学校開放で実際色々なものを使わせていただいておりますので、本当に机一つ、テーブル一つといえども、市民のみなさんの税金で購入したものですので、是非使えるものは利用していただくようにお願いしたいとおもいます。
●赤坂学校総務部長の答弁
旧谷中小学校が閉校になった時点であったはずの様々な備品がどのように処理されたのかということでございますけれども、これらは基本的に旧谷中小学校と大畑小学校の備品は武里南小学校に、沼端小学校と大場小学校の備品は武里西小学校にそれぞれ搬入して活用しております。
それでも残ったものにつきましては、それ以外の各小中学校の事務担当職員に集まっていただきまして、それぞれの備品を確認していただき、必要なものはそれぞれの学校に搬入して、再活用しております。
なおかつ残ったものは、沼端小学校で保管しているところでございます。
ご質問にございました、デスクトップのパソコン、これは確認してまいりましたが、旧谷中小学校に2台ございました。これはですね、実はリース切れになった時点で業者に、教職員のほうからお願いして、どうせ廃棄するなら、少し貸しておいてくれないかと、そういうやり取りがあって、学校行事予定などをパソコンとして使用していたそうでございます。
これは、残ったままになってしまいましたけれども、今申し上げましたように、業者に所有権があるものですから、市で勝手に廃棄はできません。来月中を目処に引き取っていただくということになりました。
その他、谷中小学校には現在、片袖机やスチール性のロッカーが残されておりますけれども、これらはいずれも昭和46年当時、開校当時のもの、あるいは、昭和50年に購入したものが主なものでございまして、廃棄が適当であると考えております。
具体的には、例えば谷中小学校で使っていたテントなど、武里大枝公民館に移管して、そこから地元の自治会に貸与するというような活用をしているところもございます。
旧谷中小学校にまだ残っているこれらの備品類の中で、再度調査をいたしまして、使用可能と判断できるようなものがございましたら、沼端小学校に搬入して他の学校の予備備品として保管していきたいと考えております。
●赤坂学校総務部長2回目の答弁
武里南小学校と武里西小学校で、備品を新しく買ったものもございますけれども、廃校になった4校分のピアノがどこにいったのか、今資料がございません。
申しわけございません。
ただ、ピアノで廃棄したものはございません。
残りの備品についてはよく点検して、使えるものは、おっしゃるとおり、大事に使っていきたいとおもっております。
それと、手元に資料のあるもので申し上げますと、例えばですね、武里南小学校と武里西小学校の給食室は全て新しい備品を入れましたけれども、この南小学校と西小学校だけがドライ方式というやり方で、今までのものは使えないということで新しくしたものです。
余った給食用の備品、いくつかの例を申し上げますと、谷中小学校のガス回転釜は立野小学校と豊野小学校にそれぞれ搬入されて使っております。
また、包丁の殺菌庫は豊春中学校、じゃがいもの皮を剥く機械は内牧小学校というふうにそれぞれ、各学校で有効に利用しております。
なお、まだ、野菜の裁断機ですとか冷凍庫など谷中小学校にございますけれども、これらは廃棄する予定ではございません。
トップへ>>>議事録・発言集
|