●「母さんの視点」過去ログ
●議会&市政
●自伝風の長めの自己紹介
●活動日誌
●活動日誌過去ログ
●風のたより(片山いく子の議会報告)
●議事録・発言集
●メールフォーム
●メールありがとう
●リンク
トップ>>>議事録・発言集

●2004年12月議会一般質問

その2 春日部駅エレベーター設置後の状況について

●1回目の質問

★狭くなった下り線ホームの安全地策を
 春日部駅に,待望のエレベーターが設置されました。障害をお持ちの方はもちろん、高齢の方や小さいお子さんをお連れの若い親御さんなど、大変喜んでいることと思います。
 以前、腎臓透析患者の友の会の方から、「透析を受けに行く途中で、春日部駅の階段の上り下りで具合が悪くなる方がいる。何度も救急車を呼ぶ事態になっている、何とかしてほしい」と伺っていたこともあります。このような方々にとっても、待ちに待ったエレベーターの設置と思われ、ほっとしております。

 そこで、このエレベーターの設置後に関して、二つの点について質問いたします。
 まず、安全性について伺います。
 下り線のホームの状況です。

 せっかくエレベーターができて、ほっとしたものの、この下り線ホーム、既存のホームにエレベーターをつけたことにより、ただでさえ狭かったホームが三分割されています。東口側のホームで、通路幅がかなり狭くなっております。
 図面で確認いたしましたが、1メートル80センチ強です。これももちろんバリアフリー法に準拠していることとは思いますが、実際に車椅子の方がここを通ると、転落するのではないか、という恐怖感をもつ、という声があがっています。

 また、この位置にエレベーターを設置したことにより、階段によって狭くなっている箇所とエレベーターによって狭くなっている箇所が接近して連続したような形になり、幅の狭い通路の長さが30メートル近く続くという状況になっております。

 この点について伺いましたところ、車椅子の方が電車を乗り降りする際は、必ず駅員が付き添うことになっているので、安全性は確保できる、とのことでした。
 しかし、駅というのはさまざまな方が利用する施設です。常に車椅子を使っている,車椅子に慣れている方が、駅員さんが付き添っていても「怖い」と感じるという状況であるとすれば、なおさら、白杖を使っている視覚障害の方、あるいは足腰の弱った高齢者の方、小さいお子さんを連れた方、このような方々が、混雑時にここを通ることを考えると,人波に押されてホームから落ちる、という事故につながる心配はないでしょうか。

 また、ラッシュ時にたくさんの方がホームにいる状態で電車が入ってきたとき、巻き込まれ事故などの心配はないのでしょうか。

 よく駅で「電車が入ります。危ないので、白線の内側に下がってお待ちください」というアナウンスがあるのを、皆さん耳にしていらっしゃると思います。しかし、このホームの状況、白線の内側に人が二人並んで通るのは厳しいという状況です。
 点字ブロック内側を見ますと、人一人通るのがやっとという状態なんです。

 このことから考えても、かなり危険性が高いのではないかと考えられます。転落防止柵を取り付けるなど、安全性の確保について、是非考えていただいと思いますが、その点については、どうお考えでしょうか。

★この機会に、東口から西口への通り抜けを可能にしてほしい
 
 4基のエレベーターが同じ通路に設置されたことにより、駅構内は、東口から西口まで、障害なく通行できるようになりました。
 そこでこの機会に、是非、春日部駅東口から西口へ、駅構内を通って通り抜けできるようにしていただきたい、と考えます。
 
 現在、歩行者が駅の東口から西口に出るためには、富士見町の地下道か、あるいは東武動物公園よりの124号踏み切りを通らなくてはなりません。す。
 しかし、この124号踏み切り、開かずの踏み切りと呼ばれているように、遮断機が下りている時間が長い上に、端から端まで26.5メートルあります。

 つい最近、東京・大田区で、長さ20メートルの踏切を渡りきることができずに、ご高齢の方が、あと少踏切を渡り終える、というところで電車にはねられ、亡くなる、という痛ましい事故がありました。
 124号踏み切り、長さ26.5メートル、20メートルよりもっと長くなっています。車椅子を使っている方から、渡るたびにひやひやする、との声が聞かれるところです。

 駅の大幅な改善は、連続立体化鉄道高架事業と併せて、ということですから、春日部駅東西を結ぶ自由通路ができるまで、あと10年はかかるのではないでしょうか。

 是非、春日部市も6,540万円を負担し、総工費3億300万円も投じて設置されたエレベーターを、さらに有効に活用するためにも、通行手形のようなものを発行して、東口から西口への通り抜けが可能なようにしていただきたいのですが、その点についてはいかがでしょうか。

 来年度は、豊野地区の皆様、待望の、バス路線も新設されます。しかし、この路線、春日部駅東口を基点としており、市役所や市立病院へ行かれる方はには少々不便です。通り抜けが可能になったら、少しはその不便さも解消されます。
 また、春日部駅から大沼循環を利用したいという場合、乗り継ぎ料金を設定していただければ、さらに便利になると思います。

 是非、その前提として、東口、西口の通り抜けを可能にしていただきたいと考えますが、その点は、いかがでしょうか。

●町田健康福祉部長の答弁

 春日部駅に設置されましたエレベーターについて、答弁申し上げます。

 春日部駅エレベーター設置から、1ヵ月あまりが経過いたしまして、障害者や高齢者など多くの市民の皆様に利用いただいているところでございます。障害者の皆様につきましては、より一層、電車が身近な交通機関になり、社会活動参加が今までよりは容易になったと感じているところでございます。

 ご質問にありました、伊勢崎線下りホームにエレベーターで下りた場合、階段などにより、車椅子が走行するための安全なスペースが十分確保されていない、このために恐怖感、あるいはホームが混雑している時は特に危険というような心配があるということでございます。 
 これは、エレベーターを設置したことで影響がでたということでもありますが、伊勢崎線の下りホーム自体が狭いホームでございます。上りホームや野田線ホームと比較しますと、ホームの幅の違いがよくわかるところでございます。したがって、伊勢崎線下りホームには確かに狭い部分がございます。

 この対応策でございますが、片山議員さんも駅のほうに伺ったと、こういうことでございますが、私のほうも駅のほうに確認したわけでございます。駅のほうとしましても、ホームの拡幅あるいは大改修はできないというような状況でございます。

 そして、混雑の時には、先程お話がありましたけれども、駅員を配置しまして、危険防止に努めているというような状況でございます。 
 また車椅子利用の方につきましては、改札口から電車に乗るまで、駅員が付き添い、対応していると、そして、車椅子の利用者が降りる駅、これも事前に連絡して、電車から降りるのを待って、介助しているというような状況でございます。

 このように、障害者もとより、春日部駅を利用するすべての人が安全に利用できる駅づくりをしているというようなお話でございます。 
 また、ホームの狭い部分がありますので、そこに防護柵を設置して安全対策をとることはできないというようなお話が今、ございました。これも駅のほうに確認しましたが、ホームの狭い部分と電車の乗降口がどうしても重なってしまうということが多いということで、防護柵の設置は難しいということでございます。
 春日部駅では、先にお答えしたとおり、混雑時には駅員を配置して安全対策、危険防止に努めていくと、このようなお話でございます。 
 したがいまして、今後とも、市としましては安全対策を十分に講じてほしいとお願いしたところでございます。市としましては、今後とも駅などに対しましては、利用者から声があった場合は、即鉄道側に相談をして、色々と要望してまいりたいと、今後ともやってまいりたいと思っていますので、よろしくおねがいします。

●江川政策部長の答弁
 
 今、町田部長がお答えしましたように、春日部駅のエレベーターにつきましては、国体開催直前の10月19日に供用が開始されて、駅を利用されるみなさんの利便性が大きく向上したものと考えております。
 
 しかしながら、議員ご指摘の通り、春日部駅の東西口の連絡については、市民の皆様にもご要望いただいているところでございます。

 議員よりご提案がございました、通行手形こういうものを利用した東西交通の解消につきましては、東武鉄道に問い合わせたところ、駅は鉄道利用者の施設であって、鉄道、駅利用の方以外の方は、原則的にはご遠慮いただきたいということでございます。

 仮にこのようなことを行った場合には、駅構内に入った方が、そのまま電車を利用する、降りる時には切符をなくしたといって降りる、または乗り越し金額を払わずに出ていってしまう、で、行きに手形をもらっておいて、帰りにも使うとか、色々な不正行為も考えられ、駅の秩序を維持するためには、なかなか今のところ認めるのは難しいという回答でございました。

 こういうことから、市としては市街地の分断を根本的に解消し、春日部駅東西の通行を容易にするためには、鉄道の高架化が必要であると考えておりまして、その推進に全力をはかっているわけでございます。

 今後とも、県や東武鉄道に対しまして、要望などを行い、この鉄道高架事業ができるだけ早く推進できるよう、努めてまいりたいと考えているわけであります。

●2回目の質問(要望)
 ホームの階段とエレベーターのところに、電車の乗降口があるということですが、新幹線などでは、開閉できる防護柵がありますので、不可能ということはないはずです。
 できないということではなく、何とかして出来る方法はないか、ということで検討していただきたい。

 それと、東口、西口の通り抜けですけれども、さきほど申しましたように、大踏み切りにしても今まで事故がなかったから、それはとても幸いだったと思います。やっぱり、今の状態をいつまで続けるのだろう、ということですよね。
 駅が電車を乗り降りするための施設だということは分かりますけれども、通り抜けるだけではなく、当然、鉄道を利用する方もいらっしゃるわけですから、春日部市が6,540万円も投入してエレベーターができたのですから、やっぱり市民サービスの向上というところで、是非、東武鉄道と、これからも話し合いを続けていただきたいと思います。

 手形を持ったまま電車を乗り降りする、不正使用の方がいらっしゃるということですけれども、現在の切符は、入った時点で一回機械を通って、降りる時点でも通らないといけない、というシステムになっていますので、それほど不正使用をする人がいるとは思えないんです。
 それから、現在、入場券を買って通っている人もいますので、入場券を買っている人がどのくらいいるか調査できると思いますので、是非そこのところはもっと具体的に、話し合いを重ねていただきたい。

 何しろ、駅の東西で分断されているということは、市民にとって不自由ですし、また、まちの活性化を妨げている大きな要因になっているということも常々おっしゃっておられますので、鉄道高架の推進も大事だとは思いますけれども、今できる方法はないかという観点で考えていただきたいと思います。

トップへ>>>議事録・発言集