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一般質問(2006年3月13日)その3
あかずの踏み切り対策

■1回目の質問

 この件につきましては、すでに3人の方からの質問がありましたので、重複しないように質問させていただきますので、答弁もそこをお含み頂きまして、簡潔にお願いいたします。

 国土交通省は、鉄道の安全対策として、踏切道の改良促進を改正し、指定期間を延長するとの方針を打ち出しました。
 それによりますと、平成22年度までに全国に1000箇所あるボトルネック踏切(いわゆる開かずの踏切)のうち半分を立体交差などによって改良するとのことです。

 ところで、春日部市内には11箇所、このボトルネック踏切があります。
 そのうち、9箇所が、東武線のせんげん台駅から緑町6丁目までに集中しております。

 この9箇所のうち、県道80号線、野田岩槻107号踏切については、先の答弁にもありましたように、すでに道路をアンダーにする立体交差の計画が進んでおります。
 また、18年度の当初予算で114号踏切、武里市民センター通りの踏切は拡幅工事が始まるとお聞きしました。

 残る7箇所はすべて市の道路が鉄道と交差することになり、市の責任で改良を進めることになるわけですが、これらのボトルネック踏切の改良は、どのような計画で進められるのか、お伺いいたします。

 開かずの踏み切りの代名詞である県道2号線、さいたま春日部線の大踏切は、連続立体交差事業に目鼻がついてきたと伺いましたが、しかし、せんげん台から緑町までのこの9箇所のあかずの踏切のピーク時の最大の遮断時間が103号踏切で51分、103−2踏切で50分116号踏切が48分とかなりの時間、遮断機が下りている状態です。

 また、交通遮断量も大踏切の31468台に対して大枝の103-2踏切、これは団地の3街区の前の踏切ですが、ここで59,243台、109号踏切、これは備後西3丁目と東8丁目の間の踏切ですが、ここで33,618台と、決して遜色のない台数です。

 これらの踏切を立体交差化するとなると、今の財政状況ではかなり難しいと思われますが、せめて、この中の3箇所ある人道踏切、ここを自転車も通れる歩道橋にする、という立体化はできないものでしょうか。
 人道踏切が立体化されて安全に横断できるようになれば、その他の踏切の自転車や歩行者の横断が減り、その分、車の横断がスムーズになるように思うのですが、そういう観点からの検討をしていただきたいと思います。

・春日部駅東西の通り抜けについて
 次にあかずの踏切の問題として第2点、春日部駅西口と東口の通り抜けについて、お尋ねします。

 あかずの踏切改良策として、春日部駅周辺の連続立体化、いよいよ実現することにはなりましたが、完成までには、早くても10年先のことになるということです。

 私は、この東口、西口をつなぐ自由通路について、99年と、エレベーターが設置されたときの2回、通行手形のようなものを発行して、通り抜けできるようにしていただきたいという質問をいたしました。
 しかし、それは法律上、不可能であるとのことでした。

 それで私は、現在、大踏切や富士見町の地下道まで回るのが大変な方は、やむを得ず入場券を買って駅の中を通り抜けている、その入場券の払い戻しはできないものか、とお尋ねする予定でした。
 しかし、先程の質問の中で、春日部市以外の方も利用するのでむずかしい、という部長の答弁がありました。

 そこで、この件については市長にお伺いいたします。
 市長は、ついこの間まで向こうの議席で、できない理由を並べる行政に対して、かなりイライラした思いで坐っていらしたのではないかと思います。

 そして、市長は、現場主義、ということも言っていらっしゃいます。
 是非一度、車椅子に乗って、あの大踏切を渡っていただきたいと思います。いきなり電動車椅子は危険でしょうから、手動の車椅子でも結構です。
是非、車椅子であの大踏切を渡ってみていただきたい。そして、自転車に重い荷物をつけて、あの富士見町の地下道を通っていただきたい。

 今後10年先の、立体化されるのを待てというのは、ある意味行政の怠慢だと思います。
 そして、やっぱり鉄道事業者も、鉄道によっていつまでも町の東西が分断されていることを放置しているというのも、これは鉄道事業者に対して、市がきちんと施策を求めていくべきことだと思います。

 入場券の払い戻しが無理だというのだというのでしたら、入場券のパスなり、回数券、そういうものをお年寄りや障害を持っている方に発行するなど、とにかくできることを鉄道事業者の方と煮詰めていただきたいと思います。

■ 福島鉄道高架担当部長

 あかずの踏切対策についてお答えいたします。
議員のお話にもありましたとように、現在、国では、ピーク時の1時間に40分以上閉まっている踏切、いわゆる開かずの踏切など、緊急な対策が必要な踏切に対しまして、地域の実情に合わせた改善計画を策定し、重点的に踏み切り対策を推進しているところです。

 踏切対策には大きく分けて、即効対策と抜本対策がございまして、即効対策には、第114号踏切で予定されていますような、踏切道の歩道確保などがございます。これは歩道等を拡幅することにより、一度に多くの人が安全に横断できるしようにするものです。

 また、抜本対策としましては、立体交差事業がございます。これは立体交差により、踏切そのものをなくそうとするものでございます。

 蛭間議員の質問にもお答えしたところですが、連続立体交差事業につきましては、当初、北越谷から北春日部駅までの区間で計画しておりましたが、現在は、もっとも必要度の高い春日部駅付近で、優先的に高架を実施しているところでございます。

 今後は、国、埼玉県、東武鉄道と連携を密にし、平成18年度末の都市計画決定に向けて、積極的に取り組み、早期完成を目指してまいります。

 今後の開かずの踏切対策といたしましては、他の区間における連続立体交差事業もございますが、これは春日部駅付近連続立体交差事業の進捗状況を見極めながら情報収集に努め、判断してまいりたいと思います。

 また、議員ご提案の、歩行者や自転車用の立体横断施設の設置につきましては、後の連続立体交差事業などの抜本対策の支障となることも考えられますので、今後関係部署も交え、十分、調査・研究をしてまいりたいと考えております。

■ 石川市長の答弁
 春日部駅構内の自由通行について答弁いたします。
 春日部駅の東西の通行につきましては、地域の活性化や市民の利便性の向上のために、その必要については認識しております。
 しかし現状では、春日部駅周辺の鉄道高架事業の中で対応していくことがもっとも適切な方法であると考えているところです。

 ただし、高架化事業につきましては、これから都市計画決定をしていくことになっており、今しばらく時間がかかることが見込まれているため、早期の対応はなかなかむずかしいものがあると考えております。
 従いまして、今後も鉄道事業者等と、何かよい方法はない、協議させていただきたいと考えております。

● 2回目の質問

 春日部駅の東西の自由通行ですけれども、これから10年待つのは、本当に遅すぎます。

 それから、開かずの踏切対策も、春日部駅周辺の連続立体交差事業が完成してから、また計画決定で10年、ということになると、20年先のことになりますよね。
 20年先までの立体交差の邪魔になるから、歩道橋は考えられらないというのは、こらは地元の人たちの理解は得にくいことではないかと思いますので、是非、一つでも二つでも、人道踏切の立体化ということを事業者と話し合っていただきたいと思います。

● 石川市長の答弁

 開かずの踏切対策について。
 春日部市内にある踏切につきましては、いわゆる開かずの踏切も多く、踏切遮断に伴う交通渋滞の発生や地域の分断を招いており、市民生活に大きな影響を与えていると考えております。

 先ほど担当部長より答弁がありました通り、開かずの踏切の対策といたしましては、踏切道の歩道の拡幅などの即効性の対策と、連続立体交差事業などの抜本対策がございます。
 春日部市としましても、即効対策としての踏切改良など、できるものから実施するとともに、抜本対策として、春日部駅付近連続立体交差事業を重点的に推進し、市街地の活性化や商都復活に向けて引き続き、全力で取り組んでまいりたいと考えております。

 また、春日部駅付近以外の区間の連続立体につきましては、長期的課題として取り組んでまいりたいと考えております。

■ 3回目の質問

 開かずの踏切対策です。長期的な展望といわれて何年、という感じです。
 武里地区の皆さんは、やはり大袋駅からの連続立体化交差ということでずっと待ってきた経緯があります。

 それが突然、春日部駅周辺の連続立体化交差事業に変わりました。
 それで、春日部駅周辺がまず先なんだよ、ということで、その完成が10年後、で、次に武里地域、ということになると、20年ですよね。生まれた赤ちゃんが20才になってしまう。
 それまであの開かずの踏切のまま、というのはやはり問題があると私は思います。
 1カ所ずつでも、まずできる人道踏切、その拡幅ということではなしに、立体化という計画は立てていただけないものか、その点についてお伺いいたします。

● 石川市長の答弁

 片山議員と思いはまったく同じでございまして、その地域に住んでいる人間として、できれば早くしたい、と。
 残念ながら、平成11年度の鉄道の運輸審議会で却下された、という経緯がございます。
 しかし、そういう住民の要望がありますので、市当局としてもどのような方法があるのか、皆さんとご意見を拝聴しながら進めていければと思っております。

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