★一般質問(2006年6月5日)その3
鉄道交通に関する諸問題について……一ノ割駅エレベーター工事について
■1回目の質問
一ノ割駅に待望のエレベーターが設置されることになりました。
それは、下り線を利用する方々にとって、大変便利になることに間違いはありません。
そこで、エレベーター設置について、3点、伺います。
1 総工費はどのくらいで、そのうち、鉄道事業者の負担はいくらで、市の負担はいくらになるのでしょうか。
2 エレベーター設置に伴い、エレベーター間の通路をホームの上に設けるとのことですが、この通路を利用して、駅の西口と東口を結ぶ自由通路にする、という計画はないのでしょうか。
先に春日部駅にエレベーターが設置された際、せっかくエレベーター間を結ぶ形で通路が新設されたにもかかわらず、その通路は、駅東西の自由通路にはなりませんでした。
車椅子を利用する方だけでなく、障害を持っている人やお年寄りなど、いわゆる交通弱者と言われる人たちは大変がっかりしたものです。
一ノ割駅は、駅の南側にすぐ、115号踏切があるといっても、この踏切もまた開かずの踏切であり、また踏切も、踏切に通じる道路も狭隘で、危険な踏切の一つになっています。
一ノ割のエレベーター設置について、2点目として、せっかく、エレベータを設置し、通路をつくるのなら、この通路を駅の通り抜けに使えるよう、東口に改札を設けることは不可能でしょうか。お伺いします。
3 2点目にも通じるのですが、春日部駅にエレベーターを設置する際、市民意見は聞いていなかったと思います。
他の自治体の場合、このように駅のバリアフリー対策などを講じる際には、当事者も含む、市民意見を聞く場を設けるのが一般的だと思います。
今回の一ノ割駅のエレベーター設置については、市民意見を聴取する場を設けるべきだと思いますが、その点はいかがお考えでしょうか。
●米山福祉部長の答弁
駅のバリアフリー化につきましては、国の補助対象期間内に鉄道事業者と協力しあい、残る一ノ割駅、藤の牛島駅、南桜井駅、武里駅、豊春駅の5駅にエレベ
一ノ割駅のエレベーター設置工事費につきましては、予定総事業費2億7百万円でございます。
負担割合は、東武鉄道負担額が9660万円、国庫補助金4140万円、県補助金3450万円、市負担額3450万円を予定しているところでございます。
一ノ割駅エレベーター設置工事費につきましては、すでに設計が終了し、この設計書をもとに国から内示を受けていること、また今年度中に工事を完了するためには9月から工事着工しなければならないこと、および駅舎西側の鉄道敷内の土地が狭隘であること等により、現段階では駅舎の橋上化につきましては日程上不可能であると回答を受けております。
また、利用者等から西口に改札を設けてほしいという声も聞えておりますので、鉄道事業者に相談しましたところ、人員配置はできない、改札用地の確保ができない、という理由からお受けできないというものでした。
また、橋上に改札口を設けてはということについて確認したところ、工事費が約20億円かかるというもので、この費用を市で負担いただけたら不可能ではないとの回答ですが、西口の降り口の問題の解消についてご心配をいただいているところでございます。
したがいまして、2010年までの補助期間内で既存施設の改修という手法をとらせていただくものでございます。
今後予定していますエレベーター設置工事につきましては、出来る限り障害者団体等の意見を徴集し設計に生かしていけるよう鉄道事業者に要請してまいりたいと考えております。
■2回目の質問
3点目の、一ノ割駅のエレベーター工事ですけれども、残念なことにもう事業が決まっている、とのことです。
私は、春日部駅のエレベーター設置後に、一度、せっかくエレベーターができたのに、障害者の方にとっては必ずしも優しい施設になっていないいのだということを、この場で質問させていただきました。
まず、第一に無理やり付けたためにホームの幅が狭くなって危険な状態になっていると、それから東西の自由に通り抜けできない状態がそのまま続いてしまっている、というようなことです。
せっかくここで申上げても、また、一ノ割にエレベーターができるときに、もう一度ここでプッシュしないとやっていただけないのかと、とても残念な思いで答弁を伺いました。
確かに一の割駅の西口、改札を設けるには狭いかもしれませんんけれども、駐輪場などもあります。
人だけが降りる通路をつくること、絶対不可能な状況にはないと思います。
確かに橋上に改札口をつけるとすると、20億かかるとか、西口に改札口を設けたりすると、駅員さんを配置しなければいけないというような問題が起るかも知れませんが、一旦事故が起ってしまったあとの対策のことを考えると、是非是これは検討していただきたかったと思います。
先ほど部長の答弁の中で、今後できるエレベーター工事に関しては、是非市民意見、とくに交通弱者といわれる方々の意見を聞く機会を設けるということですけれども、せっかく先ほど御所つめにあったように、2億7千万円の経費をかけてつけるエレベーターです。
春日部市の負担は、3,450万円ですけれども、そのほかに国や県の税金が使われる施設です。
せっかくこのようなバリアフリー対策を講じるのであれば、本当に駅を使う人に優しい駅にしていただきたい、これは今後は一ノ割駅に関しては検討の余地はないい、ということかも知れませんけれども、是非それ以降の駅に関してはお願いしたいと思います。
●米山福祉部長の答弁
エレベーター設置工事につきましては、予算、国庫補助等の関係から、既存の駅舎改築工事による設置という点で、従来、住民からの意見聴取は行っていませんが、今後予定している4駅のエレベーター設置工事につきましては、できる限り、障害者団体等の意見が設計に生かされるよう、使う人に優しい駅をめざし、鉄道事業者に要請して参りたいと考えております。
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