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一般質問(2006年6月5日)その4

選挙について

■1回目の質問

 次に、先に行われました、市議会議員選挙について、3点について伺います。

・開票作業について

 前回も開票がすべて終わり、開票結果が出たのが日付が変わることでした。
 今回は、合併後ということもあり、さらに時間がかかっても仕方がないとは思いますが、開票結果の確定が0時45分とのことでした。

 春日部市の開票は遅い、との評判を耳にするわけですが、少しでも開票時間を短縮する工夫などは、どのようになされているのか、次の3点について伺います。
①たとえば、自動読取機の導入などで、効率化を図る工夫はなされているのでしょうか。
②今回の開票にかかった費用のうち、人件費についてはどのくらいかかっているのでしょうか。
③翌日開票にする自治体もありますが、その検討はされているでしょうか。

・開票速報について

 今回の開票速報では、ホームページになかなかアクセスできませんでした。
 ことに、携帯からはほとんどつながらない状態でした。
 一番早く情報が伝わったのは、電話でした。

 それだけ、ホームページや携帯電話から情報を求める市民の数が多くなっている、という時代状況の変化の現れかと思います。
 これでは、速報の意味が薄れてしまいますし、選挙だからまだ我慢できたとしても、災害時などに対応するには、不安が残ります。
 この点について、原因はどのようにお考えででしょうか。また、どのように改善するつもりでしょうか。

・ポスター掲示場について

 候補者にとって、とくに組織的な応援態勢のない候補者にとって、ポスター貼りというのは、もっとも厄介な仕事の一つです。
 その経験を踏まえ、ポスター掲示場の地図を、もっとわかりやすいものにできないかについて、お伺いいたします。

 地図を頼りにする際は、大きな道路や線路、そして目印になる建物等が分かってはじめて、目的地が分かります。
 選挙管理委員会の配布する地図は、正確さを求めるあまり、この目標物が大変わかりにくいものでした。

 パソコンで簡単に正確な地図が作製できるこの時代ですから、是非とも、次回の選挙には、だれでも分かる地図を提供していただきたいと思いますが、その点はいかがでしょうか。

 特に、市内全体の地図は一枚でよいと思います。
 むしろ、区分けしてある掲示場のブロックごとの地図のほうが、貼る側も便利で、作成する方もよりわかりやすい地図ができると思うのですが、その点はどうお考えでしょうか。

● 三木選挙管理委員会事務局長の答弁

 選挙の開票につきまして、何点かご質問をいただきましたので、順次答弁させていただきます。

 まず、開票時間の短縮につきまして、どんな工夫がされたのかということで、主に投票用紙自動読取り分類機の関係でございますが、これは、旧庄和町では3台ほど所有しておりまして、平成12年頃から導入したものです。
 しかしこの機械、現在製造中止になっておりまして、しかも候補者名の入力、整備などの経費が、使用するごとに、選挙ごとに約40万円ほどかかるということです。
 こうした経費的な問題、それから処理能力が最高で1分間に300票ほどと低いこと、それから製造中止になっていることに伴い、部品等も使用状況を欠品があるということで不安な点がありますので、今回の市議会議員選挙では、この自動分類機の使用を見合わせたところでございます。
 
 で、この自動分類機の効果ですけれども、近隣市の分類機を使用している選挙管理委員会に状況を確認いたしましたところ、人的な作業に比べて、多少開票時間は短縮されたということです。
 ただ、人員の削減にまでは至っていないということでございます。

 また、自動分類機は、購入費が1台約320万円程度、それで、使用することにメンテナンス経費が約15万rん程度かかるということでございます。
 この機械につきましては、分類機能が1台約10分類しかできないということでございまして、しかも投票用紙の裏表を整理するなど、人的な作業もかなり必要になるということも聞いてございます。
 そういうことで、選挙の種類、候補者の数、これらによりまして、導入の効果が大きく異なってくるということがいえると思います。

 選挙の結果につきましては、市民の皆様に正確に迅速にお伝えすることが第一でございますので、先進地における自動分類機の利用状況等、十分に調査いたしまして、職員配置、開票時間の短縮、経費節減の効果等につきまして、研究してまいりたいと考えております。

 開票にかかります人件費でございますけれども、今回の開票事務に要した人件費、開票事務に221人の職員を動員しました。これに対する超過勤務手当てといたしまして約230万円でございます。

 次に翌日開票でございますけれども、翌日開票を検討してはどうかというお話かと思いますけれども、新聞等で本年3月26日に執行されました横浜市長選挙では、速報性よりも経費削減を、という趣旨のもとに、翌日開票を実施したところです。

 公職選挙法第6条第2項では、「選挙結果を速やかに知らせるよう努めなければならない」と規定されておりますけれども、開票日について、同法の65条では、投票の当日またはその翌日に行うと規定されております。
 国政選挙や都道府県が実施する選挙は、国や県の選挙管理委員会の方針に基きまして、市でその事務を執行しております。
 従いまして、これらの選挙の開票を本市のみ翌日に行う、ということは不可能であるかと思います。

 市の選挙管理委員会が執行する選挙につきましては、選挙人に対して選挙結果を速やかに知らせる、ということを尊重いたしまして、即日開票を現在も実施させていただいているところです。
 
 ご提言の翌日開票につきましては、開票事務の人件費等は削減されますけれども、翌日の通常業務時間に開票されるということで、多数の職員が動員されるということがありまして、通常の業務に影響を与えるということが憂慮されるところです。

 こうしたことから、現状では即日開票で実施していきたいと考えているところでございます。

 今後、即日開票に当っては、職員の健康管理、経費的な問題、選挙人に選挙結果を速やかに知らせるという趣旨を含めまして、開票時間の短縮に努力してまいりたいと考えております。

 それから、市議会議員の選挙の開票速報、これが、ホームページへのアクセスがなかなかできなかった、ということでございますけれども、23日の選挙当日のホームページへのアクセス数から説明したい思うのですけれども、23日の午前9時から10時までの1時間は、13721件、午後1時から2時までが10632件、午後7時から投票終了時の8時までは19028件でございました。この段階までは通常のアクセスが可能で、とくに問題は発生しておりません。
 ところが、投票が終了してからのアクセス数になりますと、午後8時から9時が37508件、午後9時から10時が20676件、午後10時から11時が23597件、午後11時から12時が24697件、午前0時から1時が32236件、午前1時から2時が448711件、午前2時から3時が9834件と、このように投票後アクセス数が急激に増加したという状況です。

 こうしたことから、投票が終了しました午後8時前後からアクセス数が急増したために、表示時間が極端に遅くなりまして、携帯等で閲覧している方につきましては、タイムアウトをはかりまして、ホームページは表示できないという現象になったものと考えられます。
 通常時は1時間あたり平均アクセス数が3500件程度で、多い時間でも1万件程度となっているのが本市の現状でございます。想定できない、通常の数倍のアクセスがあったことによりまして、サーバーの処理が追いつかない状況となったものと思われます。

 また、議員ご指摘の災害時のことを想定した場合、同様の状況が考えられます。

 これを回避する方法としましては、これらに十分耐えられる民間のウェブサーバー、プロバイダーを借りる方法、またサーバーを増設して負荷を分散させるというような方法が考えられますけれども、どちらもお金がかかるということで、投資効果も踏まえまして、調査研究させていただきたいと考えております。
 
 それから、ポスターの掲示の地図の関係でございますけれども、ポスターの掲示場の案内図がわかりずらい、ということでございます。

 選挙管理委員会といたしましては、ポスター掲示場の案内図は、これまでと同様に一枚の地図で全体が把握できるほうがわかりやすいというふうに考えております。  1万2千分の1の案内図を作成しておりますけれども、この地図上には住宅地図のように詳細ではございませんけれども、公共施設や大規模な工場、商業施設、神社、寺院等が目印として記載されているわけです。

 また、候補者の皆様には、案内図のほか、掲示場の地番も含め、目安となる一覧表も配布しているところです。議員のご質問の中で、投票区ごとの地図もあればいい、というご質問でございますけれども、既存の住宅地図や地図データを活用して、投票区ごとの案内図を作成して候補者に配布すると、このようなことは地図の発行元に確認しましたところ、著作権法上の関係で、使用契約を結ばなければならない,ということで、経費等の問題、それから短期間で行わなければなりませんので、職員の作業等の問題もございます。

 このようなことから、今後につきまして、既存の地図の活用をする中で、できる限りわかりやすい地図の作成に努めさせていただきたいと思いますので、ご理解賜りたいと思います。

■2回目の質問


 自動読取分類機についてです。
 蓮田市では、国政選挙のときにこの読取機を購入すると国庫補助が得られるので、一台ずつ整備していったというような記事もありました。
 庄和にあるのはメンテナンスが一台に40万円かかるとか、作業能力が落ちるとか、今製造中止になっているとかのお話がありましたが、機械に関しては、今、日進月歩だと思います。
 これと電子投票も併せて、是非開票のスピード化ということを検討していただきたいと思います。

 先ほど、残業手当で230万円ということで、これを翌日開票にすると通常業務に差し支える、というお話もありましたけれども、深夜一時前後に開票が終わってもすぐに帰れるわけではありませんので、次の日の疲労というお話が先ほどありましたけれども、次の日業務についたとしても、疲れが残っていたりいろいろなことがありますし、何よりも230万円の経費を少しでも削減するということについて、これから検討していただきたいと思います。

 これについては要望で、答弁は結構です。
それから開票速報についてですけれども、これは、先程アクセス数が増えたので、というお話がありました。ただ、伺ってみますと、開票する前のアクセス数の倍から3倍くらいにしかなっていないんですね。

 先ほどプロバイダーを変更するとかのお話がありました。
 確かにサーバーの回線の太さはあると思うのですが、手っ取り早くやるには、サーバー分離までいかなくても、データを流すパソコンを2台か3台置くことで可能になる部分もあると思いますので、是非、経費の掛からない方法でできる対応策、これを考えていただきたいと思います。

 それからポスター掲示場ですけれども、市内の全体の地図の方がわかりやすいというお話しがありましたけれども、是非これは一度、あの地図をもって掲示場を探すということを担当者の方にやっていただきたいと思います。
 
 道路や建物等、目印になるものはある、というお話でしたけれども、薄くて見えない地図では、いくら描いてあるといっても、ないのと同じではないかと思います。

 是非これは、これから投票率を上げる、あるいは、誰でも参加できる選挙ということで、選挙のプロの方でなくても参加できる選挙、という観点で、一目で分かる地図の作成というものをもっともっと研究していただきたい。
 それから一度地図をつくってパソコンにデータを入れておいたら、修正はいくらでも可能ですから、地図をつくる手間がかかるといわず、是非是非、ITに強い職員の皆さんと協働して、これは工夫していただきたいと思います。

●三木選挙管理委員会事務局長の答弁

 まず、ホームページのサーバーについての関係ですが、現在のサーバーにつきましては、合併に合わせまして平成17年度に購入したものでございますけれども、購入に当たりまして、通信速度、データの処理能力の低下がないよう配慮したということで、当時としては一番最大の容量を持ちます、3ギガという、一番大きなものを使ったわけなんですけれども、今回、大量のアクセスがいっぺんにあったということで、このような状況になったかと思います。

 今後、このようなことのないよう、検討して参りたいと思います。

 また、ポスター掲示場の地図の関係ですけれども、確かに議員ご指摘のように、今回地図が薄くて見えないということもございまして、これらも含めまして、より使いやすい地図を作るよう、努力して参りたいと思います。

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