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●2006年12月議会討論

★春日部市男女共同参画推進条例の制定について
 ー賛成討論ー

 議案第130号、春日部市男女共同参画推進条例の制定について、フォーラム春日部を代表し、賛成の立場から討論させていただきます。

 春日部市に男女共同参画を推進するための拠点として「ハーモニー春日部」が設置され、さらにこの拠点を中心として市民参加で「ハーモニープラン」が策定され、その延長線上に、待望の「男女共同参画推進条例」が今議会で提案されたことは、真に歓迎すべきものと考えます。
 この条例の提案理由としてあげられている
「男女が社会の対等な構成員として、自らの意思と責任により、あらゆる分野へ共同参画する社会を築く」
 ことが、一日も早く春日部市のすみずみまで浸透することを期待するものです。

 しかしながら、この条例制定の質疑を通して、以下の点に疑問が残ったことを申し述べます。

 第1点は、第4条「市の責務」です。
 市の責務の中で最も重要なのは、必要な財政的措置を講ずることであると考えます。
 質疑を通して、「財政的措置を講ずること」は当然のことであるので、既存の「基本条例」にも記されていないことから、この「男女共同参画推進条例」にも盛り込まなかったということですが、今後は、当然のことであっても、必要不可欠な事項は、きちんと条例案に記すことを求めたいと考えます。

 2点目は、第12条の基本計画です。
 本条例が「基本条例」という性格であることから、この条例の理念・目的を達成するためには、この「基本計画」が重要になってまいります。
 ところが、この計画策定の手順には触れず、2項で「市長は基本計画を策定し、又は変更したときは、これを公表するものとする」
 としています。
 このように市民と協働で取り組む事業の計画の策定には、素案の段階から市民意見をよく聴取し、また、議会に諮ることが肝要です。
 それを保証する案文が無かったことは残念ですが、質疑を通して、その点は確約していただいたものと考えます。

 3点目、第15条、苦情等への対応です。
 この苦情処理窓口は、役所や総合支所、及びハーモニーに置くとしていますが、当然、行政に対する苦情もあることから、第三者機関の設置が望まれます。
 政府の男女共同参画局の「苦情処理に関するガイドブック」でも、独立した第三者機関の設置が望ましいとしております。
 是非、春日部市でも、一刻も早い独立した第三者機関の設置を実現し、苦情に対するさらに適切な処置を求めたいと考えます。

 以上3点の確実な実行を求め、本議案に賛成するものです。

★埼玉県後期高齢者医療広域連合の設立について
 ー反対討論ー


 議案第142号、、フォーラム春日部を代表し、反対の立場から討論させていただきます。
 
 本議案で提案されています広域連合は、国が健康保険法の一部を改正し、「高齢者の医療の確保に関する法律」という新法を定め、75歳以上の後期高齢者に対する医療を独立する制度としたことに伴い、この後期高齢者医療を、都道府県単位で運営することを目的として設立されるものです。
 
 この後期高齢者医療制度は、年々増大する一方の高齢者医療費の削減を目的として、保険料を高齢者にも負担してもらうためのものです。
 高齢者の税負担増等が続いている現状から、高齢者にさらなる負担増をしいる、この後期高齢者医療制度そのものは容認できるものではないと考えております。

 さらに、広域連合というのは、本来、自治体が単独で事業を運営できないと判断したときに自主的に設置するのが筋であって、国が一方的に広域連合を設置すると定めるのは、地方自治の本旨に反するものであると考えます。

 しかしながら、問題があるといっても、法律が定められた以上、後期高齢者医療制度は粛々と施行されます。
 そこで、この広域連合が、大切な役割を果たすはずです。

 制度の運営に当たって高齢者に過度な負担増を招かないようにすること、あるいは規約の中にある自主事業を充実させることによって、独自の医療制度を図る可能性のあるものとすることが求められます。
 そのためには、広域連合の組織や運営体制を、自治体の実情、これはとりもなおさず、被保険者の実情にも通じますが、それを確実に反映させるものとすることが肝要だと考えます。

 この観点から提案の規約を検討いたしました。
 その結果、以下のような問題点があると考えます。

 まず第7条「広域連合の議会の組織」です。
 広域連合の議会は、執行機関の処理する事務に関する執行体制が適正であるかどうかをはじめ、執行機関をチェックする大切な役割を担っております。
 ところが、この規約によりますと、議会議員の定数は20名で、その内訳は、市長7人、町村長3人、市議会議員7人、町村議員3人と、執行機関側である市町村長から選出される議員と、市町村議会から選出される議員が同数となっています。
 これでは、真に求められるチェック機能が果たせるかどうか、疑問に思うところです。

 ちなみに、他都道府県から提案されている規約を見ますと、現在、規約を提案している30道府県のうち、埼玉県のように首長と議員による構成がとられている都道府県と、議員のみの構成になっている都道府県数は、同数になっています。

 また議員の定数も、埼玉県の定数20名というのは71市町村数に対して28.2%ですが、定数を定めた34都道府県の47%に当る16都道府県は、各市町村から1名もしくは1名以上の議員が選出される定数となっています。
 また、市町村数よりも少ない定数を定めている18都道府県のうち、半数の9都道府県が市町村数の二分の一以上になっております。
 このことからも、埼玉県が議員定数を市町村数の3割以下として、果たして市町村の声の届く議会になるかどうか、不安が残るところです。

 次に、このような制度では、被保険者も含めた運営委員会が必置であると考えます。
 これは、現行制度よりも医療サービスを低下させないことや、高齢者に過大な負担がかからないようにするためには、大切な機関となります。
 この審議会の設置が定められていない規約は、やはり承認しかねるところであります。

 以上の2点の理由から、第142号議案に反対いたします。

★「森の中の滞在型図書館」の早期実現を求める請願
 ー賛成討論ー


 フォーラム春日部を代表し、賛成の立場から討論させていただきます。

 ただいま、すでに2会派、2人の議員からの賛成討論があり、述べられた点についてはまったく同感です。
 1点、付け加えさせていただきます。

 本請願に名を連ねて下さった30741人の方の中には、多くの春日部地域の皆様の署名も、決して少なくない数が含まれております。
 春日部地域でも、単に本を借りるだけでない、ゆっくり文化的資料に親しむことのできる滞在型の文化施設としての図書館を、是非、春日部市に整備してほしいという思いが強いことが明らかになった署名数です。

 そして、旧庄和町でまとめました図書館建設基本計画に示された図書館構想こそ、旧春日部地域も含む、多くの市民の皆さんのこのような思いを実現する図書館であることを示すものであると考えます。

 今、春日部市が財政的に厳しい状況の中で、この期待される図書館構想が、財政的理由から縮小され、中途半端な施設になることを心配する声も大きくなっております。
 長期的な展望にたち、将来、あのときこの図書館をつくってよかったね、と誇れる施設となる基盤整備を、市長及び執行部の皆様に強くお願いするものです。

 さらに、本請願署名に賛同した多くの方々が、夢のある図書館建設に対して今後も協力を惜しまないと述べられていることを付け加え、森の中の図書館構想が市民の総意を集めた実りあるものとなることを願って、賛成討論といたします。

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