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●2007年3月議会一般質問
ーその4ー春日部駅東西の自由通行について

★ 1回目の質問

 この件については、今まで、「通行手形」のようなものを発行して、通り抜けができるようにしてほしい、という提案を致しましたが、東武鉄道から、「切符を買わずに駅構内に立ち入ることは許可できない」という見解が示されました。
 また、先の12月議会で、改めて方策を尋ねたところ、東武鉄道から、対応策としては「定期入場券なら割引になるので、それを購入してほしい」、ということが示された、とのことでした。

 しかしこの定期入場券、4200円となります。毎日、駅の東西を行き来する人ならいざ知らず、週に1,2回、あるいは月に数回という人が大多数の現状で、効果的な対応策にはなり得ないと思います。
 
「鉄道高架事業が完成すれば、自由に通り抜けができる」との答弁も、では、あと10年以上も、春日部市の顔ともいえる春日部駅、不便な状況が続くのかと、多くの市民から、落胆の声も上がっております。

 そこで、今回はさらに別の提案をさせていただきます。
 その前提として、たびたび今議会でも質疑が行われていますように、春日部駅西口に大型の商業施設が、この秋にはオープンすることになりました。
 年間500万人もの方が利用される見込みとのことで、春日部市の中心市街地の活性化の起爆剤になるのでは、との期待が高まっていますが、せっかくこの施設を訪れるであろう、500万人もの方々が、東口にも足を運んでみようか、という気になるかどうかは、西口から東口への通り抜けが自由にできるかどうかにかかってくると考えます。

 とくに、歩行がままならない方だけでなく、ご高齢の方、ご近所から自転車で買い物に来た方、ベビーカーを押した若い親御さんなど、富士見町の地下道を通るのは大変、という方が東口に抜ける方策を考えることが、「まちなかにぎわい」のためにも必要であると考えます。

 そこで、切符を買わない方が駅構内に入ることができないというのであれば、せめて、入場券を半額の子供料金にすることはむずかしいでしょうか、伺います。
 併せて、現在春日部駅での1日の入場券の発券枚数についてもお訊ねいたします。 

★遠藤総合政策部長の答弁

 春日部駅の東西通り抜けする際に、購入する入場券を半額にしてはどうか、というご提案につきましては、その可能性について先般、東武鉄道と相談・協議を行なったところです。

 東武鉄道としましても、市の協議を受け、社内調整をしていただきました。先日、むずかしいというご連絡があったところです。

 その理由としましては、やはり半額にすることは東武鉄道において例がないということと、仮に春日部駅で割引を行なった場合、他の駅でも行なわなければならなくなり、会社全体に大きな影響を及ぼしてしまう恐れがある、ということです。

 それから2点目として、券売機の設定とか、半額払い戻し等についても検討していただきましたけれども、実現のための手法を検討してみても、すべてむずかしいというのが、東武鉄道の考え方でございます。

 そこで、それでは市が半額補助することが可能かどうかについても、検討しいたところでございます。

 補助するためには、相当多額の財源が必要になると考えらます。
 それだけの経費を投入する緊急性、それから実施方法等で理解が得られるかどうか、ということが考えられるところですが、なかなか理解をお得ることがむずかしいというように判断するところです。
 
 このようなところから、春日部駅の東西通り抜けにつきましては、可能な範囲で様々な検討を重ねて参りました。

 現時点ではやはり、連続立体交差事業において設置される予定の自由通路が現実的な選択として、最も最適な方法であろうと、このように考えているところです。

 春日部駅の入場券の発券枚数ですが、春日部駅にうかがいました。1月の平均で申し上げますけれども、大人の方が73人、子供さんが2人という報告をいただいたところです。

★2回目の質問


 これについては、また、同じようなお答がかえってきました。
 1日の入場券の発券枚数が、1月の平均で大人換算で74枚、1日1万360円だと思います。
 これを子供料金、半額にすることが、そんなにむずかしいことなんでしょうか。
 これが通り抜けだと半額になりますよ、ということで発券枚数が増えたとしても、150枚になれば、鉄道事業者さんにとっては損をおかけしないことになりますよね。
 その一部でも市が補助できるということになれば、鉄道事業者さんに、そんなに多大な損をおかけするような提案ではないというふうに思います。

 で、単に事例がないというのであれば、特区の申請をしていただくことも可能でしょうし、鉄道運輸法では入場券の料金というのは定められていなくて、最低運賃というのは慣例的なものでもありますので、ぜひこれは検討の余地があると思います。

 で、鉄道高架事業が解決策と言いますが、このままの状態で10年、15年ほっといていいんでしょうかね。
 この春日部駅東西通り抜け、「まちなかにぎわい」、「商都復活」、市長の大きな政策の目玉になっていますので、まちなかにぎわいのための大きな政治課題ではないでしょうか。東西の通り抜けというのは。

 もし、その鉄道事業者さんとの話合いだけでむずかしいというのであれば、TMO構想とか、あの方々もいろんなイベントを開催して、活性化に向けて努力していただいているのは分りますけれども、そういう方々と商店会連合会の方々、そういう方々とぜひ知恵を出し合い、一堂に会して、鉄道事業者さんと何かいい方法はないのかと、ぜひ研究していただきたいと思います。

 一例としまして、私、以前、通行手形というのは駅の通り抜けの手段として提案させていただきましたけれども、たとえば観光地などへ行きますと、「湯めぐり手形」とかありますよね。
 各観光施設に入場できるような通行手形などもありますので、「春日部まちなかにぎわい手形」みたいな手形をみんなで協力し合って発行して、それで、商店街の割引きにもなるし、駅の通り抜けもできるような手形を発行する、というようなアイディアも生まれてくるのではないか、という気がしますので、ぜひこれは、重要な政策課題として取り組んでいただきたいと思います。

★遠藤総合政策部長の答弁

 
一例としまして、市が入場券に対して一定の補助をするということになりますと割安で入ることができるわけですから、増加になると思います。
 そのくらい増えるかはわかりませんけれども、利用者が駅に入場する利用として、商業振興に資する入場なのか、これは個人のことですから、東武鉄道としてもお尋ねするわけにはいかない、ということもあります。
 したがって、この事業、もし議員ご提案のように事業の趣旨、対象者、効果等については、十分精査をする必要があると考えております

★ 石川市長の答弁

 駅の東西自由通路や中心市街地の活性化のために、「商業手形」のようなものを発行してはどうかというご質問ですが、ただ今部長が答弁しました通りでございまして、春日部駅自由通行につきましては、私の公約でございまして、「商都の復活で人の集う元気なまち」をめざす上で重要な課題であるということは確かに認識しているところです。
 
 そのため、できるだけ早期に実現できる方策がないか模索しているところでございますので、今回のご提案につきましては、その実現可能性や実施効果等を研究させていただきたいと考えております。

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