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●2007年6月議会一般質問
ーその3ー市民参加条例の制定について

★ 1回目の質問

 これについては、小久保議員の質問がありましたので、それを踏まえて質問いたします。

 質問、答弁のやり取りの中で、今回制定を進める「市民参加条例」は、政策決定、政策の実施、評価に市民が参加することによって、自治体と市民の関係を再構築するための条例であると伺いました。
 その中で、市民参加が実態として機能するためのものであり、市民がまちづくりに積極的に、あるいは主体的に参加ができるようにこの条例を制定する。
また、市民の意見をきちんと反映させるための仕組みを具体的に示すものとする、とのご説明もありました。

 そこで、今後の条例制定までの具体的な進め方・スケジュールについて伺います。

 1点目です。
 先にふれました「市民参加条例」の趣旨・特徴を踏まえるのであれば、まず、計画策定の段階から市民参加で進めるべきではないかと考えます。
 それがあってこそはじめて、市民がまちづくりに積極的に、あるいは主体的に参加することができる仕組みになるだろうと思います。

 市民部長の答弁では「『市民ワークショップ』などで市民の皆さんの意見をうかがうとの答弁がありましたが、その点についても、具体的にどのようなスケジュールをお考えなのかについてお答えください。

 2点目です。
 スケジュールの中で市民意見を聴取したのち、条例案をまとめる最終段階で、市民意見の尊重がどのように保証されるのでしょうか。それについても、併せてお答ください。

★ 新井市民部長の答弁

 仮称「市民参加条例」の制定について、どのように制定事務を進めていくかについてのご質問ですが、現在、今年度中の制定を目指して事務を進めているところです。

 その進め方の考え方としましては、できるだけ多くの市民の皆様のご意見を伺う機会をもつことを基本としていきたいと考えております。

 具体的は、7月からおよそ2カ月の間に、「コミュニティ推進協議会」等の関係団体、公募の市民、市職員によるワークショップを5回程度開催したいと考えています。
 ここでは「市民参加」に関する多くのご意見を伺い、条例に盛り込むべき考えを、提言書という形でまとめていただく予定です。

 またワークショップの開催と職員によるスタッフ会議を併行して行い、意見交換していくことで、条例制定後の市民参加、市民参画の推進体制も含めた意見を交じ合わせていけると考えております。

 その後、ワークショップからいただいた提言書を元に、庁内検討委員会で条例素案を作成し、この素案を「総合振興計画審議会」、「まちづくり地域審議会」、「男女共同参画推進審議会」、「生涯学習推進市民会議」などの市民参加に関係のある各種審議会や団体にご説明し、意見をいただくなどして条例素案に反映していきたいと考えています。

 その後、条例素案を有識者によってご検討いただいた上でパブリックコメントを実施し、年度内の議会の上程を目指して参りたいと考えております。

 条例案をまとめる最終段階で、市民意見がどのように保証されるかとのご質問ですが、先ほど申しました条例の制定過程の中においては、市民参加が三段階で行なわれると考えております。

 第一は市民ワークショップになります。
 このワークショップにつきましては、現在、公募の市民を募集しているところですが、いろいろな世代の方方々にご参加いただき、多くのご意見をいただくことで、より深まった検討がなされるのではないかと考えております。

 第二に各種審議会や各団体から条例素案に対するご意見をいただくことです。市民が集う場などにも積極的に出かけ、素案を説明し、意見をうかがう場を重ねていく予定です。

 第三にパブリックコメントの実施になります。

 スケジュール的には厳しいものがありますが、この三段階の市民参加の方法を設け、集中して検討を重ね、市民への説明をはかることで、より充実した条例案をご提案できるのではないかと考えております。

★2回目の質問

 部長の方から、市民の皆さんの声は、三つの段階で聞く、ということを伺いました。

 まず1回目がワークショップですね。これは5回程度開催するつもりだ、ということですね。
 2回目が市民参加に関係する各審議会に素案がまとまった段階でご意見を聞くと。
 それから3回目でパブリックコメントということですよね。

 市民参加条例を制定した他の市町村の例を見てみましたけれども、1年でまとめたところもありますけれども、そういうところでも、「市民委員会」などを設けていて、20回から20数回かけて会議を重ねている、という例がほとんどです。
 それから、2年かけて制定している、という自治体は結構あります。
 やはりていねいに、ていねいに市民参加を進めながら条例を制定しています。

 5回のワークショップはいいのですが、この条例に盛り込む内容をこのワークショップの中で煮詰めるとしたら、その後の細かな過程の中でも、市民の皆さんの参加で進める、審議会を新たに設けるお考えはないかも知れませんけれども、市民参加条例を策定する「市民参加委員会」のようなものを立ち上げて、より多くの市民の皆さんの声を聞きながら、素案をまとめる段階で、素案がとても大事になりますので、それをやっていただいた方がいいのではないかと思います。

 合併後2年以内にこの条例を制定する、というのが約束になっていますけれども、半年、1年遅れても、いい条例ができた方がいいと思いますけれども、その点についてはいかがお考えでしょうか。

★ 関根学務指導担当部長の答弁

 市民委員会を立ち上げて、より多くの市民のご意見を、ということですが、第1回目はワークショップで、第2段階で各種審議会や団体等によく説明にお伺いいたしまして、その代わりにしたいと考えております。

★石川市長の答弁

 2年以内の制定という公約にとらわれず、よりよい「市民参加条例」の制定をつくってほしいというご質問について、答弁いたします。

 仮称「市民参加条例」は、市民参加の考え方や参加の方法を具体的に定めるものであるため、条例制定の過程に、市民の皆さんの参加は大事であることは認識いたしております。

 さらには、制定後の条例の適正な運用と、市民参加を推進し、充実していくことが大変に重要であり、そのためには、条例を早期に制定していくことが必要であると考えております。

 条例の制定については、できるだけ多くの方々にご参加をいただきながら、充実した条例案を提案できるよう、進めて参ります。

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