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2007年12月議会議案に対する質疑・その1

「春日部市総合振興計画基本構想について」

★2回目の質疑

 1点目の点ですが、私は今、初めて伺いました。

「新市建設計画」は「総合振興計画」が策定されてもそのまま残る、ということを初めて伺いました。

 今までの説明中では「総合振興計画」を策定するまでの計画であると伺っていましたが、では、今までの説明がちがっていたんでしょうか。
 だからこそ、「基本構想」等の中にも「新市建設計画」の基本理念は生かしつつ、この計画を策定した、ということになっていると思いますし、また、先ほど整合性を図りながらとのことでした。

 すると、すごく不思議なことですけれども、すると平成20年度から27年度までは、二つの計画が存在するということになってしまいますよね。
 これはいかに根拠法が、「合併の特例に関する法律」、片一方の「新市建設計画」はその法律にのっとっていて、片一方の「総合振興計画」は「地方自治法」第2条4項に従ってつくられている、法律がちがうといっても、春日部市というのは一つのまちで、そこに住んでいる24万人余りの市民も同じ市民で、これはちょっといかがなものかー。
 その後、並列して、整合性を図りながらも、でも、「総合振興計画」の方が上位計画なんだと、これは私は理解を得にくいものだと思いますし、ここに座っている議員の皆さん、納得されるかどうか、非常に疑問です。
 まだ前のように、「総合振興計画」ができたら、「新市建設計画」に移るんだ、という方が明確になると思います。

 それから、私は市民の皆さんがこの点について、きちんとご存知なのかどうかについてお尋ねしました。というのは、やはり合併後、「新市建設計画」が策定されてから時間の経過があるといいながら、まだ、3年ほどなんです。
 そうするとその3年間の間に、そんなに大きく変わってしまったのか、時代状況が。
 じゃ、その合併のときのお約束はなんだったのか、という市民の皆さんの声、大変大きいものがありますので、市民の皆さんが「合併公約」を元に合併の是非を判断する際に、合併したら「総合振興計画」という新しい計画ができて、「新市建設計画」は踏まえるけれども、新しいまちづくり計画を策定するんだ、ということを十分認識していたのか、それにお答えいただきたいと思います。

 それから2点目ですけれども、「総合振興計画審議会」と「地域まちづくり審議会」の関係性ですけれども、審議会の皆さんには了解いただいている、ということで、これはいいのかも知れませんけれども、これは「地域まちづくり審議会」の皆さんのご意見の中には、「新市建設計画」の進捗状況をきちんとみるというのが、自分たち審議会の役割だと、それで、その「新市建設計画」の見直しをきちんと出しているにもかかわらず、それを踏まえないで「総合振興計画」が策定されていることに関してのご意見というのもいろいろありましたので、「総合振興計画審議会」の方では了解済みかも知れませんけれども、私はきちんと「地域まちづくり審議会」というものが、「新市建設計画」の進捗状況もしくは見直しということを検討されている機関と位置づけられているとすれば、その審議会の皆さんのご意見が尊重されたのかどうか、その辺を疑問に思っています。

 ですから、「地域まちづくり審議会」の皆さんの了解というのはどのようにいただいているのか、その点について伺いたいと思います。

 それから3点目の、市民参加、というところについてです。

 私,先ほど「市民意見提出制度」で出された結果について、今後、これを踏まえて計画を策定した、というように政策部長が答弁された、というように聞こえましたので、これは本当にそうなのか、原案をつくるところで、「市民意見提出制度」で出された結果がきちんと反映されているのかどうか、それを確認させていただきたいと思います。これは答弁もれだと思います。

 それから、象徴的なものとして「ふれあい共生都市」から「快適創造都市」へキャッチコピーが変わった、ということについてご答弁いただきました。
 これは確かに「市民まちづくり会議」の中で提案されています。

 で、私は、それは先ほど「ふれあい共生都市」というものを一歩進め、具体的に、明確に「快適創造」という言葉に変えたんだ、というご答弁をいただいたんですが、これで本当に方向性が明確になっているでしょうか。      そのあとのいろいろ市民意見でも、「“快適創造”というのはすごく抽象的だ」という意見がたくさんありましたし、私,先ほど、快適さの中身が問題なのだ、というふうに指摘させていただきました。
「快適」というなら、何をもって快適とするのか、その中身をきちんと詰めていかなければ、より具体的に、明確にはならないのではないか、その快適さの中身を煮詰めた段階、どこでどのように行われたのか、ということがいろんな審議会等の記録を見ても、私にはわかりませんでした。

 その快適さの中身をどう詰めてきたのか、その段階についてもきちんとお答えいただきたいと思います。 「快適」さの中身については、「基本計画」とリンクしてきますので、後ほど触れさせていただきます。

 4点目の財政的な見通しが示されていない、という点ですけれども、部長の答弁として、「10年間の財政見通しを示すのはむずかしい」というお話でした。

 で、20年度の財政見通しについては3月議会で示せると、それは当然ですよね.予算編成がありますからー。そうすると、1年ごとに財政見通しを立てるんですか、ということになっちゃいますよね。

 「総合振興計画」を策定する10年間のまちづくりの計画をつくるんだったら、」やっぱりむずかしくても、10年間の財政見通しを立てるというのは、基本中の基本だと思うんです。 
 で、幅があるんだとしたら、下の方はこうだけれど上向いたらこういくかも知れない、という幾通りかのシミュレーションでも構わないと思うんです。
 最低ラインのときにはこういうことしかできないけれども、先ほど申しましたように、上向いてきたらこういうところまでできるんだ、その中で、もし財政がこのように厳しい状況だったら、市民の皆さんに最重点課題はこれとして取り組むんだけれど、それはどうなのか、というふうに問うていただかなければ、実施計画の中で3年ごとに盛り込んだものをつくっていきます、と言われましても、実施計画は議会に諮られないものになりますよね。

 あくまでも私たちがここで議決しなければいけないのは、「基本構想」なんですよ。「基本構想」の中にシミュレーションなしに、さあこれを認めるんですか認めないんですか、と言われても、非常にこれは判断に苦しむんですよね。
 ですから私は、財政シミュレーションというのはどういう形ででも示していただかなければならないのではないか、というふうに思いますけれども、その点について伺います。

 委託料については、製本まで含まれているとのことでした。これには、市民の皆さんに配布する分も含まれているのでしょうか。それとも、今までの分でしょうか。そこをお答えいただきたいと思います。

 それで、具体的に私は、この「総合振興計画」、私だけでなく、ほかの議員さんからも指摘がありましたけれども、きわめて見えにくい、重点課題が何なのか見えにくい、ということを申し上げましたので、2回目の質疑の中で、「快適さ」の中身について、具体例を挙げて伺いたいと思います。

 で、市長は、最重点課題は、渋田議員の質疑に対しては、「鉄道連続立体交差化事業」とおっしゃってましたが、山口議員には「まちの活力は人の活力」として「定住人口増、移動人口増」を課題としてその中で「子育て支援とともに連続立体交差化事業」をあげられていて、これちょっと、最重点課題というより重点課題なのかな、というニュアンスになっている、というように思います。
 具体的に、住んでいる人、訪れる人に快適さを感じていただけまちにしたいんだ、というふうに、これは何人かの議員に答弁なさっています。

 で、「住んでいる人が住み続けたいまちづくり」、この中身は転出者調査というのが参考になると思うんですが、転出理由のトップが住み替え、ということであれば、定住性の向上ということは、春日部市の人口増、よそから移り住む人を増やすということ以上に、今住んでいる人が出て行かないということが重要課題だということについては皆さんに共通認識をもっていただけるのではないか、と思うのですけれども、そういう意味では、先ほど都市整備部長からのご答弁がありましたけれども、市長がおっしゃっていました、「新たな土地利用を図ってゆとりある居住性の向上」ということを重点課題とおっしゃっていました。
 それは「基本構想」の中で、「基本理念」、「将来像」の次に、だからこそここで、「まちづくりの枠組み」という3章を設けたんだ、という説明がありました。 

 で、その3章を見ますと、まちづくりの枠組みの一つ目として将来人口を上げ、その将来人口を25万5,000人に増やすために、2番目として土地利用というものをあげています。
 その土地利用の中で、(1)土地利用の方針、トップとして住居系の土地利用については、「利便性の高い中高層住宅とゆとりある低層住宅を計画的に誘導します」。   これは先ほど都市整備部長がおっしゃったように、「民間活力も利用しつつ、行政だけでなく」ということと合致してくると思います。
 ここまでくると、非常にすっきりしてくるんですよね。

 次に商業・業務系の土地利用」にふれ、次に環境を守る、というような意味で「自然系の土地利用について」という3点をやっている、で、土地利用構想についても、1点目は各駅を中心とした生活系市街地の展開を基本とする」これを第1番目の項目としてあげています。

 ここまでくると、割とスムーズに流れていくんですけれども、では具体的にどうなのか、ということが「基本計画」の中に出てくると思うんですが、「基本計画」でうたわれているのは、「基本目標」が「にぎわいの施策」だと思うんですが、「人々が集い、にぎわいのある元気なまち」、ここは定住ではなく、「人々がつどい、にぎわいある」というふうなキャッチコピーになっているんです。
 ここら辺から、やはり、ものすごくこの「総合振興計画」が見えにくくなっている、筋が通らずに、あちこちブレてきているんではないかな、という思いが、私はしています。

 で、その施策の中を見ますと、一番最初に確かに市長がおっしゃるような、「計画的な土地利用の推進」、施策の3-1-1にあげられていますけれども、これを読んで、先ほど都市整備部長が明確におっしゃいました、「土地利用計画については、居住性市街地についてはこの位までにする」と割合までしっかりおっしゃいました。
 それがこの中から読み取れますか? 私は、ものすごく頭が悪いのかも知れませんけれども、読み取れませんでした。

 で、次の3-1-2、「魅力ある中心市街地の創出」というのが2番目にきているんですよね。
 で、3番目にやっと「安全で良好な市街地の形成」というのが盛り込まれているのを見ますと、この「基本構想」の流れを受けて、「基本計画」が組み立てられていると、そうしても思えないんですよ。

 「基本計画」というのは全体を網羅しなければいけない。というのは分かりますけれども、やはり市民の皆さんが見て、「基本計画」の中で、春日部市は何を重点的に取り組んでいくのかということが、読んで分かっていただく、よく見出しが大事だといわれますけれども、見出しを読んだらまちづくりの基本姿勢が分かる、そんな計画でなければならないのではないか、という風に私は思いますけれども、そのような具体的なところでいうと、言いたいことはいっぱいありますけれども、時間がありませんので、今回は目標3にしぼって伺いますので、その点について、きちんと明確な答弁をいただきたい。

 そして市長、先ほどから、「最重点課題は何ですか」という質疑に対してお答えがいろいろでしたので、私にはどうお答えになるのか、非常に楽しみにしておりますので、是非、市長がこの「総合振興計画」の中で最重要課題です、重要課題ではなしに、明確にお答えいただきたいと思います。

★ 奥沢総合政策部長の答弁

 まず1点目の、「新市建設計画」が残るということを初めて聞いた、ということですが、答弁の中でも申し上げましたように、特例法でつくられた「新市建設計画」です。
 これを合併の公約として市民の方にお示しをして合併を実現させたということですので、これを基本として、これが「総合振興計画」ができるまでは、基本となるものです。
 が、今回,地方自治体の基本法である「地方自治法」に基づく「総合振興計画」がつくられましたので、今度はそれが優先される計画になるということです。

 ではなぜ、「新市建設計画」を残す必要があるのか、ということですが、これは特例法で10年間の計画ということが定められていまして、市民の皆さんにもお約束をした計画、ということで、残るわけですが、実務的には、合併特例債との関連があります。これにつきましては、「新市建設計画」にもられた計画でなければ活用できない、ということですので、実務的にはその点で残さなければならない、ということです。

 もう一つは先ほど来申し上げておりますように合併時の公約ですので、それをどう「総合振興計画」の「基本構想」、あるいはそれを受けての「基本計画」がそれらに反していないかどうかを、常に審議会等のご意見を聞きまして、監視をするというか、そういう役目を果たすということになります。

 二つ目の「まちづくり審議会」の意見が尊重されているかどうかということですが。これは答申という形で審議会からのご意見はいただいたものです。

 審議会それぞれが,役割をもっておりますので、「地域まちづくり審議会」につきましてはあくまでも「新市建設計画」との整合性ということです。
 で、意見としましてはそれぞれ委員の方々がお持ちの、個別の「基本計画」の中身に関するご意見であったり、将来都市像をこうしたほうがいいということで、「新市建設計画」との整合という意味合いではなく意見が出されたものも多くあります。
 そういった個別の意見につきましては、答申の中で「個別意見」あるいは「付帯意見」という形で提出いただきまして、それは反映できるものについては反映したきた、いうことです。

 それから「市民意見提出制度」で出された市民意見を踏まえて策定しているかどうか、ということですけれども、これは「市民意見提出制度」で出された意見を、それに対する市の考え方というものを議員の皆さんにもお示ししているところです。
 すべてが反映されたということではもちろんありません。反映できるものについては反映したきた、ということです。

 それから「快適さ」の中身といいますか、審議会でどのようにー(テープ中断)
 小中学生の「まちづくりアンケート」の中でも、春日部市の将来都市像の選択肢を示しました。これらはそれぞれ、快適さを希求する内容となっています。

「快適さ」というのは十人十色であろうかというふうに思います。従って総花的と言われておりますが、多様な施策の展開によりまして、多くの方々に快適さを感じてもらえるものと思っております。

 それから,財政見通しの関係ですが、これは先ほどもお答えしたように、まだ公表できるだけの精度にはなっておりませんが、一定の条件の元にシミュレーションをしております。

 歳出等につきましても、すべての経常経費まで見積もることは不可能ですので、大きなプロジェクト事業につきまして、一定のシミュレーションをしているところです。
 これらについてもまだまだ精査をする余地がありますので、先ほど来答弁申し上げている、「実施計画」の段階までにお示しできれば、ということで準備しているところです。

 で、毎年度財政見通しをつくるのか、ということですが、今回、29年度までの計画ですので、詳細な積み上げた財政計画というのはなかなかむずかしいと思いますが、一定の条件の元に、シミュレーションした財政見通しというものは、ラフなものですがつくっておりますし、これからも精査して作り上げていきたいと思っています。

 計画の印刷物ですが、この「基本構想」、「基本計画」については各家庭にお配りするわけにはいきませんが、ダイジェスト版もつくる予定です。
 それらについて、各家庭に、どんな形でご配布できるかについてはちょっと研究課題にさせていただければ、と思います。

★ 石川市長の答弁

「総合振興計画」の重点施策について、答弁申し上げます。

 今回の「総合振興計画」の策定にあたっては、さらなる行財政改革を進めながら、7つの基本目標に掲げた施策をバランスよく推進することにより、市民の皆様が快適に住み、過ごしていただけるまちを目指すものです。

 重点的な取り組みとしましては、「まちの活力は人の活力によって生み出される」という観点から、定住人口を増やしていくことが重要であると考えております。
 そのためには、小児医療の充実を含めた子育て支援策などのソフト面の充実や、連続立体交差事業の推進による中心市街地のにぎわい、あるいは新たな土地利用によるゆとりある居住性の向上などを積極的に推進し、住んでいる人、訪れる人に快適であると感じていただける都市の創造を目指す施策を展開して参りたいと考えております。

★ 3回目の質疑

 また新しい展開になってきたという感じです。

 つまりは「合併特例法」によって合併特例債を使う事業に関しては、「新市建設計画」に基づいて行わななければいけないので、「新市建設計画」は生かし続けなければいけないのだ、ということですよね。

 そうしますと、同じ市の建設計画なのですから、新たに「総合振興計画」を地方自治法によって定めなければならないとなっていても、「総合振興計画」を「新市建設計画」を見直すことにより、合併特例債事業に関してはこの計画でいかなければならないとしたら、そのほかの計画は見直して策定する、といういのが本来の筋ではないでしょうか。
 市民の皆さんは、非常にそれを言っています。

 で、先ほど私、1、428万円の内訳をお聞きしました。「新市建設計画」も1市3町とはいえ、1,600万円かけて策定している計画なんですよね。
 で、あのときも市民の皆さんからいろいろご意見を伺いながらつくっていった,練り上げていった、市民参加でつくった計画です。で、1市1町になったところで見直してつくった、という計画です。
 で、また新たに、市民参加はすばらしいと思いますけれども、新たに1,428万円という経費をかけて、なぜつくるんだ、という市民の皆さんの声、これはどうお考えになりますか?

 何も市民の皆さん、そのままやれと言っているのではありません。
 合併して2年たち、不都合なところがあれば変えていくことはやぶさかではないけれど、「新市建設計画」を踏まえてそれを見直し、足らざるを補っていく、変えなければ行けないところは変えていく、そういう「総合振興計画」ではなぜいけないのか、という声がありますので、その点はなぜ、新たな計画になってきたのか、ということをお答えいただきたいと思います。

 「市民意向調査」に関しては原案作成のときに生かしてきた、ということですので、結構ですが、すると先ほどの答弁とはちょっとニュアンスが違うのかな、ということです。

 で、財政シミュレーション、大きなプロジェクト事業については,細かい経費等までは、私は絞り込めとは言っていませんので、あらかたの、大筋の財政計画はできているのだ、それから財政シミュレーションについても、単年度ではなしに、一定の条件の元の財政シミュレーションができているというのであれば、私は「総合振興計画」の「基本構想」、私は認めますか、認めませんかというふうに議案として出されるのであれば、私たち議員は判断のしようがないと思いますけれでも、できているのかいないのか、なぜ示せないのか、その点についてきちんとお答えいただきたいと思います。

 それから市長に再度お伺いいたします。私、最重点課題はなんですか、というふうにお聞きしました。バランスよく進める、これが7つの目標であり、課題であると。
 確かにこの7つの課題というのは、「市民意向調査」等を踏まえて必要な課題です。
 しかし、今は、アレもコレもできる時代ではないというのは、市長が一番よくご存知だと思います。
 これだけ財政状況が厳しい中で、アレかコレか、という選択を、私は今、春日部は迫られていると思います。  
 そのアレかコレかの選択の中で、本当に市民の皆さんが、快適に住み続けたいまち春日部を実感するために、今、何を最重点課題として取り組まなければならないのか、その点について、きちんとお答えいただきたいと思います。

★ 奥沢総合政策部長の答弁

 合併特例債活用のために「新市建設計画」があるなら、それを見直して「総合振興計画」にしてはどうか、というご質疑です。
 実際にそういう合併した自治体もあります。しかし、そのまま「新市建設計画」を「総合振興計画」にしたということではなく、やはり大幅に作り方も変えていますし、一部踏襲しているものの、考え方といいますか構成を変えたり、というところもあります。

 で、本市の場合には、「新市建設計画」をご覧になってお分かりだと思うんですが、「新市建設計画」の中では、より具体的な施策というのはあまり表示されておりません。
 したがって合併特例債を活用するにも、大方使える、というような表現になっているところです。

 今回春日部市としては、より具体的な施策を明らかにし、それぞれに成果指標を設け、目標値を設定するというようなことで、市民に分かりやすい計画にしていこう、ということから、「新市建設計画」を見直してつくり直すということではなく、それを踏襲して新たにつくり変えるという方針で臨んだところです。

 それから,財政見通しですが、これにつきましては、まだ各種普通建設事業等について、本当にこの時期に必要なのかどうかの精査が十分にできていません。
 従って、現在もっておりますのは、歳入面では一定の基準に従って収入を見込んでおりますが、歳出面ではあくまでも担当部・課で希望しているものを単純にあてはめたものでもっております。
 それらを集計しますと,毎年度数十億円の歳入不足、という計画です。これを収支均衡にすることは不可能ですが、実際につくるということになっても、そういう財政見通しとなろうかと思いますが、今言ったようなことで、まだ全体の事業の優先付けといいますか、年次割りを十分精査しておりませんので、まだ現課が希望している年度でシミュレーションしている、というところでまだお示しできない、ということでご理解いただければと思います。

★ 石川市長の答弁

 再度、ご質疑に答弁させていただきます。

 今回の「総合振興計画」の策定に当たっては、財政状況が厳しいからこれだけ、というわけにはいきません。   市民ニーズも多くあります。
 さらなる行財政改革を進めながら、バランスよく推進することにより、市民の皆様に快適に住み、過ごしていただけるまちを目指していくものです。

 ご理解たまわれれば、と思います。

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