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本会議質疑・平成20年度一般会計予算についてその2(2008年2月22日)

2 予算書48ページ、20款、市債について

【1回目の質疑】

・総務管理債 庁舎改修事業債9,600,000円
・農業債  用排水路整備事業債4,200,000円
・道路橋りょう債 道路施設整備事業債6,700,000円
・小学校債 小学校体育館耐震補強事業債4,000,000円
      小学校石綿対策事業債8,600,000円
・中学校債 体育施設改修事業債4,900,000円
 1,000万円未満の起債が予定されている。

 予算書に金額が並んだときに、少額の金額が並ぶのは違和感がある。
 一般財源と起債の振り分けについて、地方債計上の基準等はどうなっているのか伺いたい。

【答弁】

 予算編成にあたっての地方債計上の考え方については、市債の活用についての基本的な考え方は、単年度の財政負担を後年度にどう平準化し、財政負担の年度間調整をすることで、計画的で効率的な財政運営ができるようにすること、さらに市債により整備した公共施設等の便宜を受けることになる後年度世代にも、費用の負担をお願いすることで、現役世代との世代間の公平を保つ、ということを基本としている。

 しかしながら、市債は将来の財政負担を伴うことになるので、適切な事業の選定や各種の財政指標に注意しながら、健全な財政運営に努めることが重要だと考え、このような基本的な考えに基いて、毎年度市債を計上している。

 20年度の特色として、議員ご指摘のように、小額な市債についても今回計上している。6点あるが、庁舎改修事業については、議場の屋根の防水処理工事と、県のふるさと総合資金を借りるなど、有利な起債が今回ある、ということから活用を図ったもの。

 また、学校施設については、小学校体育館耐震補強事業、小学校石綿対策事業等については、国・県補助金があるので、小額であってもこうした国・県補助金のある事業については交付税措置があるものなどあることから、有利な市債、ということで積極的に活用することにしたもの。

 また、歳入の大幅な増が見込めない現在の厳しい予算編成の状況の中では、これらの事業について、今回小額ではあるが、市債を計上させていただき、事業化していきたいと考えた。

【2回目の質疑】

 市債の少額の発行については、有利な起債とか、国・県の補助金を活用しつつの起債と伺ったが、起債の考え方については、単年度の財政に対する負担と、後年度の人たちにも負担してもらう、世代間の負担の公平性、という観点で起債を考える、とのこと。

 耐震補強や、石綿対策事業というのは、国の基準の見直しなど、いろいろな方針転換で急いでやらないと行けない事業だというのは分かるのだが、こういった改修事業というのは、新しい公共施設を建てたときには順次、改修なりメンテナンスをしていかなければいけない、というのが大前提だと思う。

 で、そういう意味で、公共施設整備基金というのを見てみると、今年度は1億1500万円、基金を取り崩していると思うが、それに対して、毎年毎年の積み立てが5000万円だと思う。

 こういうことはいかがなものか。
 少額な起債をしなくても、いろいろな施設・設備の改修というのは、それを使っていく後年度の世代へも負担をしていただくといっても、いずれ耐用年数を考えると建て替えということになるはず。
 それを繰り延べ繰り延べして負担を負わせて行く、ということではなく、公共施設を建てたら、改修、整備というものがちゃんとできるように基金を積み立てていって、なるべく借金はしていかない、これはむずかしいと思うが、そういった方向転換が必要ではないかというふうに考えるが、その点についてはいかがか。

【答弁】

 起債の考え方だが、先ほども申し上げた通り、起債についてはできるだけ抑えていきたいと考えている。ここ数年がピークであると、議会でも答弁してきたが、何とかこのあとは償還が少なくなっていくであろうと考えている。

 この中で、今後基金をどういうふうにつくっていくのか、どのようにそれぞれの事業に当てる基金を貯めていくのか、これについては20年度の課題であろうと考えている。
 今後とも、様々な形で考えていきたい。

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