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一般質問・その1

庄和総合支所有効活用について

【1回目の質問】

 本年の3月議会でも、私は、総合支所の有効活用について質問いたしました。
 3月議会では、なぜ、図書館と総合支所に加え、突如、児童センターも整備することになったのかに絞って伺いました。

 そしてその質問に対する答弁の中で、児童センターも設置するというのは、庁内だけの検討で決められたことを確認させていただいたと考えています。

 また、3月議会では、庄和総合支所に児童センターも併せて整備するため、図書館の構想が合併前の旧庄和町時代に作成された「森の中の図書館構想」よりも、随分、図書館機能がそがれてしまうのではないか、という点も質問いたしました。
 それについては、基本計画で具体的に提示したいということでした。

 そこで、今回、その基本計画が示されましたので、3月議会の質問、答弁を踏まえて、改めて4点について伺います。

 1点目は、児童センターも併せて整備することについてです。

 総合支所にに児童センターを整備することについては、昨年の夏、庄和第2児童館が不動沈下によって使用不可能となったことからである、ということは分りました。

 確かに、児童センターは子どもをもつ親ごさんの要望の高い施設であるとは思います。
 しかし、今、庄和地域で求められている施設は一体、何でしょうか。

  全員協議会で庄和総合支所の有効活用についての基本計画の説明を受けたおり、この点について質問いたしましたが、この庄和総合支所にほど近いところにある庄和第一児童館の利用状況をうかがったところ、1日平均、10人程度、とのお答えでした。
 これは親ごさんもお子さんも一人とカウントしての10人という数なのか、10組なのか、あいまいでしたが、庄和第一児童館は、小さいお子さん連れの親子の利用もさることながら、放課後、小学校の高学年や中学生が訪れる姿も目立つ、とのことです。

 だとするなら、もし庄和総合支所に児童センターを整備するとしても、小さい年齢のお子さんを対象とした児童センターよりも、むしろ、今庄和地域に求められているのは、大きなお子さんを対象にした、現在粕壁3丁目A街区に整備が予定されている、中高生向けのような児童センター、あるいは中高生の居場所として整備すべきではないでしょうか。

 そのようなことを踏まえ、児童センターを整備する方針を定めるときに、庄和地域の方に対して、ニーズ調査は行なったのでしょうか。

  2点目です。

 旧庄和町の図書館構想には、
「本計画は、平成5年8月に策定した『庄和町生涯学習会館基本計画』を参考にし」
 と明記されています。

 この「生涯学習会館基本計画」は、多くの町民の参加のもとにまとめられたと伺っております。
 確かに、拝見したところ、「森の中の図書館構想」の基本的なコンセプトは、生涯学習会館のコンセプトを押さえたものになっていると思われます。

 児童センターとして整備することによって、15年間庄和地域の方が待ち望んでいた、「生涯学習の拠点」としての図書館構想のコンセプトが損なわれる点があると思うのですが、その点についての検討は行なわれたのでしょうか。 

  3点目です。

 この庄和総合支所に整備される「森の中の滞在型図書館」については、構想を踏まえ、早期に実現するようにとの請願が、一昨年の12月議会で、全会一致で採択されています。

 この請願に添えられた3万筆を越える署名は、春日部地域の方からも多く寄せられています。
 それは、春日部地域にはすでに図書館が2館ありますけれども、図書館機能を十分に満たした図書館が春日部市にほしい、という思いがこめられた署名であると思います。                                   

 今回示された基本計画を見ますと、現在の図書館に求められているリファレンス機能等が、残念ながら十分であるとは思えません。

 図書館の充実を求める多くの市民の声については、いかがお考えでしょうか。

  4点目です。

 私は、この計画については、図書館という生涯学習施設である、という点から、社会教育委員会や、生涯学習推進市民会議にもはかるべきであると考えております。

 しかしながら、直近のそれらの会議で、まったく、この基本計画について審議されていないと伺っております。それはどうしてでしょうか。

★米山福祉健康部長 1回目の答弁

  仮称庄和第一児童センターの整備の考え方等につきましてお答えいたします。

  まず、庄和第一児童館の利用者数でございますが、平成18年度における児童センターの利用者は、併設されます放課後児童クラブの利用者を除き、1日平均17人です。

 内訳といたしましては、あくまで平均ではありますが、幼児27%(約4人程度)、小学生32%(約6人程度)、中高生12%(約2人程度)大人29%(約5人程度)です。

 次に、児童センターの整備に対する考え方ですが、児童館の整備につきまして、春日部地域では乳幼児から小学生までをおもに対象とした、郊外型の児童センター(エンゼルドーム)と、おもに中高生を対象とした都市型児童センターの2館構想で整備を進めてまいりました。

  庄和地域におきましては、庄和第一児童館と庄和第二児童館の2館体制で運用してまいりましたが、議員ご案内の通り、庄和第二児童館につきましては、不同沈下障害による倒壊の危険がある建物として診断をされたことにより、児童の安全面を最優先し、休館としたものです。

  児童館は都市化や核家族化の進行を背景に、児童の健全育成のみならず、親の交流拠点作りや、児童虐待防止などの相談機能にも対応するなど、欠くことのできないものでして、庄和第二児童館の建て替えでは軟弱地盤であり、狭小な敷地や規模等も含め、昨今の多様化する子育てニーズに対応できないものです。

  そこで、庄和地域においても、多様な市民ニーズに対応する、新たな子育て拠点の核となる施設として、既存の公共施設との連携や相乗効果、整備コスト面などから、総合的に検討した結果、庄和総合支所の有効活用が効果的と判断したところです。

  以上のような経過から、ニーズ調査は現在実施していないところです。

 中高生の、居場所とすることについては、仮称庄和児童センターは、乳幼児と小学生と中高生の融合を図る施設としてとらえております。

 仮称庄和児童センターには、視聴覚室やパソコンルームや交流スペースなどの整備を予定しているほか、併設される図書館の学習スペースも併設されることから、こうした場所を小中高生向けの静的ゾーンと考えているものです。

  また、動的ゾーンとして、併設しております、広大な庄和総合公園などをご利用いただきますことで、小中高生の居場所として、十分活用していただけるものと考えております。

 また、今回の基本計画の中では、旧議場を児童センターのプレイルームとして整備いたしますが、図書館との共用が可能なスペースとして計画していますので、今後、小中高生向けの事業連携についても、当該施設間で、協議検討したいと考えているところでございます。

★香田総合政策部長 1回目の答弁

  1点目の庄和総合支所の有効活用についてのご質問ですけれども、今回の基本計画を検討するにあたりましては、旧庄和町で作成されました庁舎改修および図書館設置基本計画書を基本として、現在の庄和総合支所、図書館、児童センターなどの利用状況等をかんがみ、さらに隣接する庄和総合公園を含めた複合施設として、一番有効に活用できるよう検討を重ね、その上で各症例に照らし合わせて施設配置を決定したものです。

 ご質問の、庄和町生涯学習会館基本計画につきましては、今回、議員のほうからご指摘がございましたので、各担当に確認したところですけれども、報告書自体、旧庄和町から引き継がれていないという状況です。

 そのため、今回の基本計画策定時には参考にしておりませんが、旧庄和町の図書館設置基本計画書の中でふまえられているというように考えておりますので、その中で、その考え方につきましては反映されていると認識しているところです。

 次に、今回の施設計画にあたりましては、庄和総合支所の機能として、市民の皆様方の利便性を確保しつつ、図書館機能や児童センター機能と連携し、複合施設としての相乗効果を高めることを主眼において検討したものですので、ご理解いただければと思っております。

 ★河井社会教育部長 1回目の答弁

  庄和総合支所有効活用のうち、図書館についての質問に順次答弁をいたします。

 はじめに、リファレンス機能が不十分であるとのご指摘ですが、ここ数年の新設の図書館におきましては、図書館全体の会館スペースの一部にリファレンスブックをおきまして、リファレンスカウンターを設置して、リファレンスサービスを提供するといった例が増えてきております。

 その理由といたしましては、調べ物を行なう場合、リファレンスブックといわれる辞書や白書や統計書や年表などの参考図書のみで対応するのではなく、広く蔵書全体の中から調べることが容易であることによります。

  仮称庄和図書館の場合、現在の計画では、リファレンスカウンターがあります。

 見通しの良いフロアでリファレンスコーナー、一般開架スペースを自由に行き来し、ゆったりと本を探していただきまして、32席を予定しております学習スペースや閲覧コーナーで、落ち着いて調べ物をすることが可能になるようになっております。
 これによりまして、市民のニーズに応えるリファレンスサービスが提供できるものと考えております。

 次に、基本計画を社会教育委員会など他の審議会にも図るべきとのご意見ですが、各審議会にはそれぞれの役割があります。

  社会教育委員会は個々の事業に対する審議ではなく、広い視点からの社会教育のあり方などの計画立案を対象にしております。

 社会教育事業のうち、公民館事業については、公民館運営審議会、体育事業については、スポーツ振興審議会、そして、図書館事業については、図書館協議会というように、各審議会や協議会が適切な時期にその専門性を活用して、諮問・建議などを担当するものと考えておりますことから、今回の庄和総合支所庁舎有効活用基本計画書においては、図書館協議会の意見をうかがったものです。

 いただいた意見につきましては、今後の実施設計策定の中で可能な限り盛り込んでまいりたいというふうに考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。

 他の審議会の関係ですけれども、生涯学習推進市民会議といいますと、社会教育委員の会議よりももっと大きな部分で市民の方たちが個々の学習をどうしたらよいか、そういうものを図っていくところですので、もっと大きな視点での会議だと認識しております。


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