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一般質問・その2

武里団地の今後について

【1回目の質問】

 実は私はこの質問をするに当り、発言通告の中で、前の議員の質問に対して、「都市再生機構(UR)の方から要請があれば、春日部市としては協議に臨みたい」という答弁がありましたので、それはいかがなものか、ということで原稿を作ってまいりましたけれども、先ほど、香田部長の方から「積極的に市の方から協議をもちかける」という答弁がありました。

 これでちょっと一安心というところですが,その点について確認させていただきたいんです。

 これは本当に急いでいただきたいんです。
 と申しますのは、2街区、7街区の方々に対しては、現在URの方で個別に、取り壊したあとにどうするか、という意向調査をしているんですが、その中で団地というのは今まで期限なしの賃貸借契約というか、借家契約をしているのです。
 ところが、この意向調査の中で、22年3月を期限とする、有期の賃貸借契約に切り替えるように、ということが個別に行なわれているんです。

 もしこのままいきますと、一戸一戸でやっていきますと、有期の賃貸借に変わってしまう住民の方もいらっしゃいますので、是非とも、URの要請があれば、ということではなしに、春日部市の市民の要望、武里団地の自治会協議会の方から「お骨折りいだきたい」、という要望も出ているはずですので、ここは市民の要望を受けて、市が積極的にURと協議を進めていただきたいと思います。

 続きまして、先ほど渋田議員の方は2街区、7街区について質問いたしましたが、私の方からは、2街区、7街区に引き続いて行なわれます、団地の再生計画について伺います。

 このURの方の武里団地の再生方針について、市としてはどのようにその全体像を把握しているでしょうか。

 これが1点目です。

  2点目です。

 武里団地は、市内でも高齢化の進んでいる地域です。

 これは先ほど、香田部長が総合振興計画の中で、「まちなか居住ゾーンとして位置づけられていることから、官民協働で進めていく」ということでURと協議したいという答弁を頂いたことに関連しての質問ですが、とくに、7街区は団地の中でも唯一エレベーターの設置されている建物でもあり、ずっと団地に住み続けるつもりでいるご高齢の方がかなりいらっしゃいます。

 UR側では、できるだけ1階、2階に住み替えできるようにするとしていますが、果たして可能かどうか、現在のところ明確ではありません。

 また3DKなど、希望の多くなる間取りについても十分確保ができるかどうか、これも明確ではありません。

  このような現状から、武里団地については、2街区、7街区も含めて、是非、取り壊したあとの建て替え、という要望が強いと考えられます。

 他の団地、県内90ほどある団地の中で、ほとんどがストック活用、という方針が決められていますのに、武里団地を含むたった4つの団地だけが、集約化して再生、つまり取り壊したあとは建て替えません、という方針が出されているんですが、これはどうしてそういうことになったのか、そこを市がきちんと把握しているのか、そこも併せて伺いたいと思っています。

 先ほど香田部長の方から話が出ていました「まちなか居住ゾーン」ですが、武里地域は、春日部市24万余りの人口の中でも約四分の一を占めている、中でも武里団地というのは、約5,300世帯、1万1000人近くが住んでいるという、本当に集約している住宅ゾーンです。

 さらにこの団地、40年余りの歴史の中では、住んでいる人こそ変わっていまけれども、また、建物が老朽化していることはありますけれども、40年かかかってつくられてきた、私は実は、非常に良好な集合住宅地が形成されているゾーンでもあると思っています。

 また、高齢化が進んでいることに伴って、介護保険の目標は、「施設ではなく、住み慣れた地域で住み続けられること」ということが大きな目標として掲げられていますけれども、地域で住み続けられるためには、まず、高齢者の方々の住宅政策というのが非常に重要になっている、これも十分認識くださっていることと思っています。

 厚生労働省は、団地の建て替えに際して、高齢者に対する施設等を整備する際には補助する、というふうに定めていると聞いています。

 また、高齢者の方だけでなく、都市再生法の中では、老朽化した住宅の住まいについても、自治体の要請で、都市再生機構が整備する、ということについても補助対象事業になっているはずです。
 これは民間の住宅地ではなく、URの持ち物ですけれども、であればなおのこと、老朽化した住宅の建て替えというのは、自治体とURがきちんと協議して整備する、このことについても都市再生法の枠の中でできる事業もあるのではないか、というふうに考えられます。

 是非とも、そのような様々な国の施策と関連して、URと春日部市が協働して再整備の方向について協議していただきたいと思います。

  それから、先ほどこれは「近隣住民の方の声を集約して進めなければいけない」という明解な答弁がありましたので、是非、その点も併せて積極的に進めていただきたいと思うのですけれども、その点についてお答えいただきたいと思います。

 ★香田総合政策部長の1回目の答弁

  武里団地の今後の件でございますが、先ほど、渋田議員にお答えさせていただきましたように、今後、都市再生機構との連携を図りながら、検討を進めてまいりたいというふうに考えております。

  その中で、武里団地の今後の中で、総合振興計画の関係でどういうふうに、この地域の土地利用構想を考えていくかということですけれども、総合振興計画の土地利用構想の中には、ライフスタイルの変化に対応し、日常生活の利便性を高める拠点機能を充実する地域として、このまちなか居住ゾーンという言葉を位置づけております。

  武里団地につきましては、先ほど議員ご指摘のように、昭和41年に入居を開始され、当時は人口2万人を有するマンモス団地だったというところでございますけれども、建設後40年が経過して、現在は少子高齢化や核家族化という問題を持ちつつ人口が徐々に減少していると、1万1,000人くらいになっているというご指摘です。

  こういう中で、入居者の高齢化、建物の老朽化が進んでいるということは、私どもも、重々理解しているわけで、これらの課題を改善するためにも、今回URの方が提示してきております集約化の中で、どういう形で住民の方々が住み続けられるのか、また、ご指摘の通り、高齢化に対応した住宅の整備、2世帯が同居できるような住宅の整備というのが可能かどうか、これらについてはURのほうと十分に協議してまいりたいと思っております。

  特に、武里団地につきましては、駅から徒歩で5〜10分という非常に恵まれた立地ですので、この立地の有利性を活かすとともに、現在の緑豊かな住環境を維持しながら、多様な世代が安心して暮らせるコミュニティーの実現を十分に地域の方々、また、UR側と協議をしてまいりたいと考えております。

  しかしながら、現段階で武里団地につきましては、都市再生機構の管理ということですので、市だけでこれを進めるということではなくて、今後、都市再生機構側と十分に協議をするとともに、居住している皆様方のご意見も拝聴させていただきながら、連携をはかって検討してまいりたいというふうに考えているところです。

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