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一般質問・その4
☆防災対策について
(2)豪雨対策について−2
【2回目の質問】
豪雨対策について、先ほどお話にありました埼玉県の河川整備に関する有識者会議の中でもありましたが、ゲリラ豪雨に関しましては今までの河川整備とか下水道の整備とかというだけではなしに、雨水を河川に流すという今までの治水の発想を転換して、一時的に雨水を貯留し、河川への流入を抑制する必要があるのだということも強調されています。
これは先ほど部長からご説明がありました、春日部の地形的な特性にもかなっていることだと思います。
今までも学校の校庭や公園等に貯留槽を設けたり、いろいろ貯留についても対策はとってきているようですけれども、それは1時間に50ミリというものの基準でやっていまして、100ミリを超すゲリラ豪雨に対してはまだ不十分な面があるというふうに部長も認識なさっているようです。
そこでですけれども、やっぱりこれは行政のそういう整備を進めていただくと同時に、地域にお住まいの皆さんと力を合わせて、この雨水の貯留対策というのはしていくべきではないかというふうに私は思っています。
道路等の透水性のある舗装、駐車場、そういうものとか、行政のほうにはさらに小さい公園等のスペースも利用して小規模な貯留施設も検討していただくとともに、各ご家庭で雨水をためていただく貯留タンク、これを設置することを促進していただきたいというふうに考えています。
私は、雨水貯留タンク、埼玉県内で16市町が補助制度を設けているということで、これはいかがですかというふうに質問したいと思っていましたところ、案外利用実績が少ないようなのです。
これの原因は、どうしてもこの貯水タンクが余り魅力的ではないところにあるようです。
もう一歩さらに進めまして、雨水を貯水したタンクの水をトイレとかお風呂等に利用できる中水利用、こういう貯留タンクですと、水道事業者の方には申しわけないのですが、水道料金の節約にもなります。
あわせて、災害時に水道供給がストップしたときの災害の応急の水にもなるということで、かなりメリットが高いものです。
設置費用も、以前は公共施設等の大規模なものがメーンでしたので、かなり設置費用が高かったのですが、現在マンションとか住宅用に小規模なものも出回っているようです。
こういう貯留タンクですと、皆さん一緒に、では自分のうちからも豪雨対策をしようではないか、特に床上浸水、床下浸水に遭われている地域の皆さんには、そういう機運も高まるのではないかと思います。
一軒一軒ためる水は少なくても、まとまるとかなりの抑制効果があるのではないかと思いますけれども、そういう点についてもぜひ研究を進めていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
★星野 眞建設部長の答弁
公園等への雨水貯留施設の整備につきましては、施設の機能を損なわない範囲で設置が可能か、整備の可能性について調整をしてまいりたいと考えております。
それから、雨水の中水としての利用する方法についてでございますが、市の施設としては教育センターなど4施設、また県の施設としては春日部高校、女子高校などがございます。
しかし、雨水を利用する場合は、降雨が年間を通じて一定でないために水道水を補給することが必要になることや、配水する水質を安定させるために塩素などによる消毒が必要です。
また、タンク清掃のための汚泥の処理、さらに維持管理など、検討しなければならない課題が多々ございます。
しかし、雨水の一部を貯留して利用していただくということは、資源の有効活用とか、それから河川の水位の急激な上昇が抑えられるということで、多大な効果が期待できるものと考えております。
したがいまして、先進事例などを今後研究調査してまいりたいと考えております。
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