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2010年9月議会一般質問 その3

中学校区に一カ所コミュニティセンターの設置を

★1回目の質問

 待ちに待ったふれあい拠点施設の建設が始まり、待望の市民活動センターのオープンも現実のものとなってまいりました。
 このセンターの開始によって、春日部市の市民活動が今までよりも一層活発になり、充実することが期待されます。

 今回の一般質問では、既に子育て支援と高齢者の見守りについて質問しておりますけれども、このような問題に対して今地域のつながりが重要であるという認識が深まってきております。
 政府でも、今まで行政が担ってきた分野を、民間セクターや地域社会が担っていく、そのための制度やルールをつくっていかなければならないとして、現在さまざな団体や機関とともに新しい公共について議論を進めていると伺っております。
 新しい公共を担っていくための市民活動を、春日部市でも充実させていくためには、中心市街地である市民活動センターと連携しながら、各地域で自由な活動のできる市民の場が今求められているのではないでしょうか。

 そこで、中学校区に1カ所コミュニティセンターを設置することはできないかどうかについて、お伺いいたします。

 コミュニティセンターは、現在南の大池通り沿いにあるコミセンと庄和地区にある正風館のほか、各自治会ごとに整備されている集会所もコミュニティセンターと呼ばれているようですけれども、今ここで申し上げておりますのは南のコミュニティセンターのイメージの規模のコミュニティセンターになります。

 具体的な提案ですけれども、公民館などの既存施設を活用して整備してはいかがでしょうか。
 春日部市には、各地区ごとにおおむね2館公民館が置かれています。
 公民館が充実していること、さらに地域住民がこの公民館を大いに活用していることは、とてもすばらしいことだと思っております。
 しかし、その利用状況を見ますと、生涯学習的な使われ方をしている側面と地域のコミュニティ活動のために使われている側面、この大きく2つの利用法があるように思われます。

 そこで、2館あるうちの1館をコミュニティセンターとして、できれば住民、地域管理とし、その地区で今最も求められている課題、例えば子育て支援の場が少ない地域では子育て支援の場としたり、高齢者が気軽に立ち寄れる場がない地域では高齢者のつどいの場として、あるいはどちらも兼ね備えた地域の人々の交流の場として自由に活用できるようにしてはいかがでしょうか。

 もちろんそのような活動を展開するために、地域の中でコミュニティセンターの運営に積極的にかかわる柱となる人が必要になってきます。
 このような運営形態が一足飛びにできるとは思いませんけれども、しかしいつか一歩を踏み出さなければ何事も始まらないと思います。
 コミュニティ活動の拠点になる施設を各地域に設けていくことが、今求められていると考えます。

  茨城県の日立市では、既に今から36年前、小学校区ごとのコミュニティ活動を推進しており、それに呼応して積極的に住民活動を展開してきた市民の要望を受けて、拠点となるコミュニティセンターを計画的に整備し、現在25校ある小学校区に1カ所整備されています。

 また、現在はこのコミュニティセンター、交流センターと呼ばれていますけれども、このセンターについては当初から地域管理としてきたとのことです。

 その中の一つ、塙山地区は既に1984年に自治省からコミュニティ推進地区として選定されるほどコミュニティ活動の盛んな地域ですけれども、また現在も住民がまちづくりに主体的に取り組んでいるケースとしてマスコミ等で紹介されることが多く、皆さんもご存じかとは思いますけれども、先日その塙山交流センターにお邪魔し、お話を伺ってまいりました。

 塙山地区では、住みよいまちをつくる会という組織を立ち上げた当初から、イベントだけではなく、365日活動する会にしようとしています。
 また、会費制のまちづくりを基本に、住民が主体となって進めてきたとのことで、35年近くたった現在、5年に1度住民アンケートをもとに地区計画を策定し、さまざまな事業を行っているとのことです。
 組織も福祉局を筆頭に防犯や防災に取り組む安心安全局、環境問題に取り組む地球局、人材育成を担う未来局、そして健康スポーツ、生涯学習を担う楽集局、これは楽しく集うですけれども、というような5分野に分かれ、ありとあらゆる住民の課題に取り組めるようになっております。

 お年寄りの見守り、配食サービスなどは言うまでもなく、私がお邪魔した日はご高齢の方がボランティアさんのつくってくださった昼食を一緒に食べておりました。
 この給食ですけれども、ご高齢の方もボランティアの方も会費制ということを原則に1食300円皆さんが払っています。
 また昼食をとった後、希望者はジャンボタクシーでボランティアさんに付き添われて買い物に出かけていました。
 会食の場所に来るための足ともなっているこのジャンボタクシーの送迎についても、すべてタクシー会社と地域のこの会が協定し、運営していると伺いました。

 目の前に困っている人がいれば助け合う、これがモットーとなっていますけれども、この塙山住みよいまちをつくる会も活動が飛躍的に活動したのは、コミュニティセンターという活動の場ができてからのことだったとのお話を伺いました。

 どこか1地区に1カ所でも、このような地域住民が運営するコミュニティセンターを設置することに取り組むお考えはないかどうか、お伺いいたします。

★河井輝久市民部長1回目の答弁

 住民で管理するコミュニティセンターの設置についてのご質問に答弁を申し上げます。

  現在、地域社会におきましては子育て支援や高齢者の見守り、地域の防犯、災害時の対応、地域コミュニティの希薄化、ごみや騒音といった環境問題など、多種多様なニーズや課題を抱えております。

 こうした課題につきましては、行政だけで解決できるものといったものではなく、それぞれの地域におきましても市民の皆様が自主的、主体的に取り組んでいくことが必要となってきていると認識をいたしております。

 平成23年に開設する予定であります(仮称)市民活動センターは、公益を担う市民活動の推進の拠点であると同時に、新しい公共の担い手を育成する拠点、さまざまな担い手が協働する場をつくる拠点として運営することを考えております。

 また、他の自治体においても、多様な動きもございますし、社会情勢の変化もあることから、市民活動センターが中心的な拠点となり、地域での市民の自主的な公益活動であります地域コミュニティの活性化活動、防犯、防災活動、高齢者、障害者への介護サービス活動、子供の健全育成活動、自然保護、河川浄化など、環境の保全活動などの支援を拡充しつつ進めていこうという考え方もあろうかと思います。

 そのためには、各地域に公益的な課題を解決する拠点が必要になってくるであろうという点も、市民参加を推進する部署といたしましては考えておかなければならないと思っております。

 ご質問の住民管理による地域拠点施設の設置につきましては、春日部市内には公共施設などが数多く点在をいたしております。
 すべての施設は、設置目的に応じまして市民の皆様に有効に活用をいただいている現状というふうになっております。
 将来的には、関係部署との協議が必要であろうという点はございますが、現在は中心的拠点と考えられております(仮称)市民活動センターの安定した運営ができるように、全力を傾けてまいりたいというふうに考えております。

☆2回目の質問(要望)

 コミュニティセンター、市民活動センターができることによって、その担い手を育成するための拠点とするというご答弁がありました。

 しかしながら、そこの拠点で育成するということと地域の中にさまざまなコミュニティの拠点があって、そこで活動している人たちが市民活動センターに集ってくるというのは、ちょっと発想が違うように思うのです。

 やっぱりその地域地域の中でコミュニティを担う人たちの活動が、まずありきではないかと思いますが、市民活動センターのほうが先にできるわけですから、ぜひこれについては関係部署との協議が必要であるけれども、各地域に活動拠点が必要であるいう認識はおありのようですので、ぜひ1カ所モデル地域でもいいので、取り組んでいただきたい、これは要望で結構でございます。

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