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2007年9月議会一般質問 その4

各種まちづくり計画について 

★1回目の質問

 春日部市のまちづくりについては、合併前の平成11年、都市計画マスタープランが策定されております。
 これは都市計画法に基づき、20年後の望ましいまちの姿を考え、その実現に向けての基本的な方針を定めたとされ、ハード面でのまちづくりの基本的な計画とされてまいりました。
 策定時には、中間年である10年後に見直すとされていて、ことしがその10年後に当たります。

 一方、旧庄和町でも平成10年に都市計画マスタープランが策定されておりまして、今回の見直しでは旧春日部市、旧庄和町の都市計画マスタープランを統合するという目的もあるとのことです。

 また、春日部市には現在、平成4年にまとめられた都市景観形成基本計画あるいは平成5年に策定された住宅基本計画などのまちづくり計画もあります。
 この2つも都市計画マスタープランとあわせて、春日部市まちづくりプランとして現在策定を進めているということですけれども、これはまちづくりとして縦割りではなく、それぞれが連携して計画を策定することになり、一歩前進であるというふうに考えます。

 ところで、ことし春日部市は合併して5周年を迎えます。
 この新生春日部市がどのように新しいまちづくりを進めていくのか、その大きな枠組み、方針をまとめたのが、平成20年4月から施行されています総合振興計画です。

 この総合振興計画については、合併前の市民とのお約束でありました新市建設計画を見直し、合併後に生まれた新たな課題を加えてまとめたと伺っています。
 また、当然のことながら、総合振興計画というのは、すべての計画の最上位の計画ではありますけれども、まちづくりのハード面では先ほど申し上げました都市計画マスタープランが生かされていると伺っています。

 だとするなら、現在でも都市計画マスタープランはまちづくり計画の中に継承されているものと考えます。

 この都市計画マスタープランが公表されたのは、私が議員になってすぐのことであり、これに目を通したとき、非常に感激したことを今でも覚えております。

 それは、先ほど述べました20年後の望ましいまちの姿を実現するに当たっては、市民と将来像を共有し、計画づくりの初期から、それぞれの地区において市民、企業、行政が具体的なまちづくりをするための出発点とするために、市民と企業の参加のもとに意見を集約するとはっきりうたわれているからです。

 そのために粕壁地区、幸松地区、武里地区、内牧地区、豊春地区、豊野地区と旧春日部を6つのエリアに分け、それぞれの地区ごとのまちづくり塾を設け、地区ごとにまとめたまちづくりプランを積み重ねて、総合的な春日部市のまちづくりを進めていくというふうにされていました。

 それから10年が経過しました。間に合併を挟んだとはいえ、ではこの都市計画マスタープランは春日部市のまちづくりにどのように生かされてきたのでしょうか。
 特に合併後、新市建設計画のハード事業の重点が合併特例債を活用した事業に向けられていたせいか、中心市街地とネットワーク事業に偏っているのではないかという市民の皆さんからの声を聞くことが大きくなっております。
 この10年間のまちづくりの中で、都市計画マスタープランはどのように生かされてきたのでしょうか、1点目はこの点についてお伺いいたします。

 さらに、平成20年国土交通省のエコまちづくりの指定を受け、春日部駅を中心とする中心市街地90ヘクタールだけのプランだとされますけれども、エコまちづくり計画なるものが策定されています。

 この経過の中で、本当に市民が求める中心市街地になるのかと不安に思う意見が寄せられております。

 そのうちの一つに、エコまちづくりが進められる範囲内は、公共交通以外の車は流入抑制するという構想が示されているという点があります。
 中心市街地を歩いて、あるいは自転車でゆったり回遊し、滞在するまちにして、エコでありながら、なおかつにぎわいのある都市空間を創出するというと、大変素敵な計画に思いますけれども、実はこの視点からは自力で歩けない人や自転車に乗れない人はすっぽり抜け落ちてしまっているのではないでしょうか。
 春日部駅周辺が鉄道連続立体交差化事業によって利便性が高まることに大きな期待を寄せているのは、もちろん春日部市民大多数の方々でしょうけれども、特にこのような、いわゆる交通弱者と言われている人たちにとっては切実な願いでもありました。

 エコまちづくりについては、学識経験者と庁内の関係する部局による先導的都市環境形成計画と、これが何かかたいのですけれども、エコまちづくりの正式名称のようですけれども、その策定委員会と、そしてそこに商業団体などの関係団体あるいは粕壁地区の自治会代表という地元の方が加わったエコまちづくり推進会議という組織が、この計画策定を進めているようです。

 しかし、春日部駅周辺は春日部市の中心であるからこそ、市内に住むさまざまな地域の方が集い、買い物などを楽しむ中心市街地というふうにされています。
 総合振興計画の中でも、その活性化がにぎわいの施策として大きな目標とされておりますし、都市計画マスタープランでも市民が集い、楽しい、交流する魅力ある都心と位置づけられております。

 だとするなら、この春日部駅周辺のまちづくりについては幅広い市民の声を聞くべきではないかと思いますけれども、その点についてはいかがでしょうか。
 2点目は、それについてお伺いし、1回目の質問終わります。

★松沼 貴都市整備部長の1回目の答弁

 各種まちづくり計画についてのご質問に答弁申し上げます。

 平成20年3月に新市の春日部市総合振興計画が策定されました。
 このことから、都市計画に関する各種計画の見直しを行っているところでございます。
 まちづくりの指針となります都市計画マスタープランや景観計画、住生活基本計画の3計画がお互いに関連することから、まちづくりプランとして策定作業を進めているところでございます。

 都市計画マスタープランは、おおむね20年後の望ましいまちの姿を考え、その実現に向けての基本的な方針を定めたものであり、10年後に見直すことを想定して策定したものでございます。
 現在の都市計画マスタープランは、旧春日部市は平成11年に策定しており、また旧庄和町の都市計画マスタープランは平成10年に策定したものであり、策定から10年経過していることから見直し時期に来ております。

 見直しに当たりましては、2つのマスタープランの統合を基本としており、現在の都市計画マスタープランの基本的方向性につきましては踏襲してまいりますが、新市の総合振興計画や社会状況の変化などに対応した見直しなども行ってまいります。

 また、景観行政につきましては、合併後も旧春日部市で策定いたしました春日部市景観形成基本計画に基づき進めてまいりましたが、平成20年4月景観法に基づく景観行政団体となったことから、景観法に基づく新たな施策の導入と庄和地域を含めた計画の見直しによる景観計画の策定を行っております。
 また、平成18年に施行されました住生活基本法に基づく住生活基本計画の策定を行っているところでございます。

 ご質問の都市計画マスタープランは、まちづくりにどのように生かされてきたのかについてでございますが、都市計画マスタープランの主な役割は3つございます。

 1つ目は、目標とする具体的な都市像を示すことで、市民、企業、行政で都市の将来像を共有することにより、具体的なルール形成や市民、企業、行政の役割分担と協力を促進するものでございます。

 2つ目は、市民と企業の協働によるまちづくりを推進するため、計画づくりの段階から市民と企業の参加を促すことにより、市民意見などを計画に反映することでございます。

 3つ目は、都市計画の決定、変更及び事業推進の指針となり、都市計画の根拠としての活用でございます。

 こうした都市計画マスタープランの役割を踏まえ、藤塚米島線の都市計画決定や都市計画道路の整備、土地区画整理事業や再開発事業の推進、あるいは地区計画などの地域におけるまちづくりのルールづくりなどを行ってまいりました。

 また、昨年度からは市民との協働と秩序あるまちづくりを推進するためのまちづくり条例制定のための検討を始めたところでございます。

 次に、エコまちづくり計画でございますが、近年地球温暖化対策が全世界的な課題となっている中、我が国においてはCO排出量の約半分が都市活動に起因していること、また春日部駅付近連続立体交差事業等により、中心市街地の発展が期待されていることから、地球温暖化に対応する都市交通施策や中心市街地整備等の検討が重要であると考えております。

 このことから、春日部駅周辺の中心市街地の面積約94ヘクタールを対象として、エコまちづくり計画を策定したところでございます。

 中心市街地におけるエコまちづくりに向けては、COの排出量の削減やヒートアイランド現象への対応とともに、今後の少子高齢化時代に対応する歩いて暮らせるまちづくりを進めていくことが重要であると考えております。
 具体的には、自動車に過度に頼らなくても日常生活を送れるようなまちに転換していくことでございます。

 エコまちづくり計画の策定に当たりましては、春日部市先導的都市環境形成計画策定検討会議を設置し、策定いたしました。
 委員といたしましては、学識経験者、春日部地区自治連合会、春日部駅東口商店会連合会、春日部駅西口商店会連合会、春日部商工会議所、春日部市ボランティアガイド、副市長、アドバイザーとして国土交通省、オブザーバーとして交通機関、大型店舗、電気ガス供給者など、幅広い方々の意見をいただきました。
 また、春日部市エコまちづくり推進会議を設置して地元の方々にも参加していただき、市民ワークショップの開催やアンケート調査を行ったところでございます。

 このように計画策定に当たりましては、多くの市民の皆様に参加をいただいており、ことしの2月には市民意見提出制度による意見をいただき、策定したものでございます。

☆2回目の質問  

 るるご説明いただきましたけれども、私は本当に先ほどエコまちづくりについては市民アンケート調査もとったり、ワークショップも開催したし、市民意見提出制度、そちらも行ったということがありましたが、パブコメ、2人の方しか寄せられていないという状況です。
 それから、ワークショップに関しましても、広く公募されて行われたというふうには思えませんで、ワークショップ自体、どういうことが行われたかということも全然オープンになっておりません。

 先ほど少子高齢化のまちづくりというお話でした。自動車に過度に頼らなくても暮らせるまちということをおっしゃいましたけれども、車に頼らなければならない方々もいらっしゃるというところを忘れないでいただきたいと思います。

 都市計画マスタープランの中で、本当にあれだけ市民と一緒に計画の策定段階からまちづくりを進めていることをきちんとうたっていて、基本は受け継がれていくということですので、ぜひ市民と一緒にまちづくりを進めていっていただきたい。

 北本市では、駅前広場の整備のために、7万市民が我が家の玄関として誇れる顔へとつくり変えたいということで、北本らしい顔の駅前つくりプロジェクトを立ち上げて、3年かかって市民の皆さんと一緒にやっていくということも伺っております。
 ぜひ中心市街地、春日部市民みんなの顔ですから、幅広い市民の皆さんと一緒に計画を策定していっていただきたいと思います。この点については市長のほうからご答弁いただきたいと思います。

☆石川良三市長の答弁

 市政への市民意見の反映につきましては、これまでと同様に市民参加推進条例に基づき推進してまいりますし、現場主義を徹底し、市民の皆様の声を直接お聞きし、引き続き市民の目線に立った市政運営に努めてまいります。

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