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2011年3月議会一般質問(文書質問)

その1・地域公共交通総合連携計画について(1)

【質問】

 今回の、この計画に対するパブリックコメントでは、177人から、197件ものご意見が寄せられたとのことです。それだけ、交通事業に関わる方はもちろん、市民の皆さんの関心の高いものであることが分かります。

 このパブリックコメントで寄せられた市民の皆さんの声の一覧をいただきました。

 それを分析しますと、最も多かったのが、コミュニティバスである春バスの新たな運行計画を示す、春バス再編計画に対するものでした。

ご意見を精査しますと、春バスの充実を求めるや、春バスの運行はありがたいので、是非路線をこのように変更してほしい、という肯定的なご意見が14件であったのに対し、春バスの運行については根本的に見直すべきであり、今回の春バス再編計画は疑問である、というご意見が32件寄せられています。

 にもかかわらず、修正された計画では、交通事業者さん、主にタクシーの運転業務に携わる方々からの、春バスの拡充はタクシー業界に多大な影響を与える、つまりタクシーを利用している人が春バスに乗り換えることになり、業界を圧迫する、という意見は修正の中に取り入れています。春バスの運行の一部をタクシー事業者に担ってもらう、という点を加えています。

さらに、春バスを肯定するご意見の中から、路線を一部変更してほしいというご意見を取り上げ、路線について修整した、というこの2点の修正にとどまっています。

 春バスについて、運行そのものを見直すべきではないか、という意見はまったく反映されていません。

なぜなのでしょう。

 一点目として、このような修正に至った経過について伺います。

★松沼 貴都市整備部長の答弁

 春バスの運行について、

「春バスは空の状態で走行していることが多いこと」「運行ルート周辺の一部の住民サービスであり全市民への平等なサービスではないこと」
「市の財政逼迫の折、経費のかかる春バスを拡充させることは税金の無駄使いになること」
「タクシー等の民業圧迫であること」
 等を理由とした春バス拡充に対し否定的な意見がありました。

 これらの意見は、現状の春バス運行状態を実際に街で見かけての感想や、現在の春バス利用が運行路線沿線の一部の市民に利することが多いと見られ不公平感を感じたものと思います。また、現在の運行状況から今後を考え、市の財政を鑑み、これ以上の経費投入への憂慮、交通事業関係者からは民業圧迫の心配から発せられた意見とも思います。

 そこで、春バス再編計画は、春日部市公共交通総合連携計画の基本理念である「あらゆる世代にとって便利で持続可能な公共交通ネットワークの実現」に照らし合わせ、より多くの市民に便利で快適に利用してもらい併せてその収益性の改善も図り、持続可能な地域公共交通を実現するために策定いたしました。

 春バスの再編の考え方は、春バスの利用目的を市民の基本的な生活行動となる通勤・通学、通院・福祉施設の利用、買い物、行政手続き等に絞り、更に運行エリアは、既存の路線バス等でカバーされているエリアを除いたエリアで、需要の発生する住宅地から利用目的となる各公共施設等を結び、各利用目的に関する春バス利用者の利用時間の違いに着目し、需要のある時間帯に対応した運行区間を設定し効率的な運行を目指すものとしました。また、道路環境を踏まえた運行車両の導入という考え方から、狭隘な道路状況や需要の状況等から小回りの効く小型車両を状況に応じて導入し、タクシー事業者が所有する車両の活用についての可能性も想定しています。

 このように春バス再編の考え方に基づいて実証実験に向けた計画にまとめ、現在の春バス運行における市民の方々が感じる問題点やご心配に配慮し、より多くの市民に利用してもらい、持続可能な地域公共交通としています。

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