2011年3月議会一般質問(文書質問)
その1・地域公共交通総合連携計画について(2)
【質問】
春バスの再編計画について懐疑的、あるいは否定的なご意見の中には、今回の「地域公共交通総合連携計画」の策定の基本となっている「あらゆる世代にとって便利で持続可能な公共交通ネットワークの実現」という点に照らした、ポイントをついた指摘や意見が含まれているように思われます。
もっとも多かったご意見が、
「春バスは空の状態で走っていることが多く、税金の無駄づかいではないか。一部の市民への住民サービスにとどまっている」
というものでした。また、路線が定められている春バスでは、ご高齢の方の外出の機会を増やすというような福祉的な目的の達成も限定的なものになってしまう。という指摘もあります。
つまり、春バスそのものが、
・あらゆる世代にとって便利な公共交通
という観点からも、
・持続可能な公共交通
という観点からも逸脱している、というご意見です。
市は、総合連携計画の基本理念としている「あらゆる世代にとって便利で持続可能な公共交通ネットワークの実現」という観点で、今後、どのように施策を進めていくのか伺います。
まず、「あらゆる世代にとって便利」という観点からはいかがでしょうか。
★松沼 貴都市整備部長の答弁
総合連携計画では、この基本理念に基づき、5つの基本方針と7つの目標を定め、目標達成のための10の基本施策を掲げています。
その10の基本施策は、鉄道駅においては、交通結節機能の向上と拠点づくりを、路線バスにおいては、路線バス網の拡充とバス停の環境整備を、春バスにおいては、拡充による公共交通ネットワークの形成を、タクシーにおいては利用の促進を、公共交通不便地域においては、新たな交通サービスの導入を、その他には高速バスなどその他の交通との連携推進、店舗の駐車場や駐輪場を活用した交通結節機能の強化による公共交通の利用促進、交通連携機能の強化による公共交通の利用促進、情報提供や割引制度等による公共交通の利用促進、地域で支える持続可能な公共交通に向けた運営体制づくりを目指すことです。
この10の施策を、関係者の皆様と協力しながら推進し実現していくことで、地域公共交通の活性化が図られ、また、「あらゆる世代にとって便利」な公共交通ネットワークの構築ができるものと考えております。
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