2012年6月議会・一般質質問その5
学校施設の耐震補強工事及び大規模改修工事について(5)
★3回目以降の質問 その3
大規模耐震改修工事と補強工事に関連して最後になりますけれども、先ほど余裕教室、教育的にいろいろ使うのだという話がありました。
環境教育にするために減築なども行わないということで、今後大規模改修工事が進んでいきますと、余裕教室がかなり出てまいります。
文部科学省のデータを見ますと、余裕教室のうち学校施設として先ほど部長答弁があったように、教育的な利用をしている活用例というのは全体の9割程度ですけれども、教育的目的以外の活用例というのは、小学校では最近は1割近くを占めるようになってきているのです。
その中には放課後子ども教室という事業に活用されている例もありますけれども、保育所や児童館、それからお年寄りのための福祉的な施設という活用例も多く見られてまいりました。
文部科学省のほうも、学校施設というのは子供たちだけではなしに、地域の人たちのためでもあるとして、このような活用を進めていますし、文部科学省だけではなしに厚労省のほうでもさまざまな補助も用意されています。
また、最近昨年の大震災を受けて、学校が長期的な避難場所になるというケースが多々ございました。
そこで、学校が避難場所となった場合、高齢の方、障害を持つ方など、集団で体育館での避難生活をすることが困難というケースもあって、教室がこういった方々の避難場所に使われている事例もあります。
このような想定をした改修、せっかく大規模改修をするのですから、そういう改修を行うお考えはあるかどうか、お伺いいたします。
★松沼 貴学校教育部長の答弁
文部科学省では、平成5年4月に余裕教室活用指針を定めております。
この中で、学校施設のあるべき姿の基本に立って、高機能化を図る積極的な活用計画を策定するとともに、地域住民の学習活動の支援等のため、学校施設の多様化を図る必要があるとしております。
現在、大規模改修にあわせて有効活用ができるような改修工事を行う予定はありませんが、先ほど答弁申し上げましたとおり、今後検討会議において意見を伺ってまいりたいと考えております。
なお、大きな地震が発生した場合には、学校は地域住民のための避難場所として指定されており、避難場所としては体育館を使用することとなっております。
校舎につきましては、一日でも早く教育活動を復旧するために、基本的に使用することにはなっておりませんが、被害が大きい場合には負傷者の避難、高齢者が多い場合など、その状況によっては校舎が避難場所となることは想定できるところでございます。
避難場所は、その運営により施設の活用がさまざまとなってまいりますので、長期的な避難場所を想定しての改修を行う予定はありませんが、今後地域防災計画の見直しが行われる中で調整されるものと考えております。
★質問
種々の観点から、学校の耐震補強工事とあわせて、いろんなことを検討していただきたいという思いを込めて質問させていただきましたが、どうもそれは難しいようでございます。
先ほど部長が言われましたように、文部科学省のほうでは学校の高機能化を図っていくという活用指針も出して、補助まで出しておりまして、ですからせっかく耐震補強工事ということを行う時期にあわせてそういうものを行ったほうが無駄がないのではないかというふうに思ったのですが、これは耐震補強工事とは別に粛々と進めていっていただきたい。
やっぱり学校も、地域で求められる社会資源としての活用、こういったものを先ほどの検討会議だけではなく、全庁的に活用方法を検討していっていただきたいというふうに思っています。
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