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2012年9月議会・一般質質問その3

放射能汚染対策について(3)

★2回目以降の質問 その2

 次に移らせていただきますが、実はきっと一番高くて0.134マイクロシーベルトですから、もちろん基準以下ですし、高いとは言えない、心配のない値であるというふうに考えるのは、それはそうかもしれません。

 けれども実はもう1年以上たった段階、空間放射線量がある程度低くなった時点で、先ほど私降下物の話を申し上げました。降下物が雨とともに地面に落ちてくるという話をしました。風によって飛来してきたものも地面に付着するということで、むしろ今年に入ってからは空間放射線量よりも地中に沈下したり吸収されたセシウムの汚染濃度のほうが問題となっています。

 これに関しては、空間放射線量、幾ら測定しても出てきませんので、土壌検査をすることが今年に入っては必要だったのではないかと思いますが、その点についてはいかがでしょうか。

★鈴木郁夫環境経済部長の答弁

 土壌調査の実施に当たりましては、空間放射線量が安定している中で、どの場所を調査するのか、またどのように試料を採取するかなど、さまざまな検討を行って実施をしたところです。

 現在国から示されております生活空間の放射線の基準については、空間放射線量が基本となっております。

 そのため土壌中の放射性物質を測定した場合に、測定結果を客観的に評価する指標がございません。

 そうした中、小学校などの子どもが集まる場所における放射線の低減化作業は既に対応済みですので、一般的な環境調査の一環として、数値の経年変化を把握するために、今年、市内を代表する2カ所で土壌中の放射性物質の調査の実施を始めたというところです。

★質問

 部長はどの場所を検査していいのかという問題があるとのことでした。
 市内全部の土壌を検査するわけにもいかないので、それはもっともだと思います。

 次なのですが、客観的に評価する基準がないというお答えですが、土壌に関してはちゃんと国の基準がありますね。土壌というか、つまりこの間の瓦れきのときも問題になりましたけれども、部長は環境センターのほうのデータもよくご存じだと思いますが、その中にどのぐらいのセシウムが含まれるかということが基準値としてあるわけです。
 だから、客観的に評価する基準がないというのはちょっとどういうことをおっしゃっているのか、よくわからないのですが、埼玉県内の中で独自に土壌検査を定期的に行って、その結果を公表しているのは私が調べる限りは北本市です。
 そのデータを見ますと、昨年の8月には土壌中のセシウムが不検出だった子ども公園の土壌、これが今年の8月には174ベクレル、キロ当たりです、これは平米当たりではなくて。キロ当たり174ベクレル出ている。
 昨年の8月は109ベクレルだった北本総合公園から230ベクレル、これもキロ当たりのセシウムが検出されています。

 こういう結果から見ますと、まだまだ埼玉県内というのは土壌中のセシウム、セシウム換算だけですけれども、これの汚染については注意しながら測定をしてデータを集める必要が、私はあると思いますけれども、その点についてはいかがお考えでしょうか。

★鈴木郁夫環境経済部長の答弁

 土壌中の放射性物質の調査については、今、議員ご指摘のとおり、今後についても放射性物質の増減については注視して、継続した監視をする必要があるというふうに、私も認識しているところです。

【質問】

 今、継続的に監視していく必要性があるということを部長からはっきりおっしゃっていただきました。

 どの場所を検査していいのかということですが、これについても先ほどの学校のいろんなところの空間放射線量と土壌中の汚染度はイコールではなく、空間放射線量が高いから必ずしも土壌汚染が大きいというふうにパラレルではありません。
 けれども、その空間放射線量の値をはかっている段階で、セシウムのたまりやすい場所というのはある程度勘どころというのが見えてきていると思うのです。
 ですから、こけの生えている場所だとか、縁石下で土がずっと去年の3月段階から動かないでいるところとか、雨どいの下でもまで取り切れていないところとか、いろいろあると思うのです。
 それから、春日部市で人の出入りがないところは検査の対象から外されているのですが、逆にそういう人の出入りのないところというのは手つかずでいる場合もあるので、そういうポイントというのはある程度つかめると思うのです。

 市民の皆さんも測定していて、そういうポイントをある程度勘どころがわかってきているというか、そういう状況もありますので、ぜひもし行政だけで大変だということでありましたら、市民の皆さんが今まで測定した結果等も利用していただいて、一緒に子どもたちの環境を守るために測定をしていただきたいと思うのですが、その点いかがでしょうか。

★鈴木郁夫環境経済部長の答弁

 市民の皆様と一緒に連携をした中での放射線の測定ということですが、これまでもご答弁申し上げましたとおり、春日部市では定点測量等、これまでもずっと継続して行ってきております。
 こういったものに基づいて今後も継続した検査を進めていきたいというふうに思っております。

 また、先ほどのいわゆる土壌の検査について継続ということについては、あくまでも最初の答弁で申し上げましたとおり、環境調査の一環として定点測定とあわせて土壌中の放射性物質の経年変化を測定するということで、こちらの状況の把握に努めてまいるというふうに考えております。

【質問】

 土壌検査の一環としてということですが、これは1年に1回ですか。

★鈴木郁夫環境経済部長の答弁

 土壌調査の一環ではなく、環境調査の一環ということで訂正させていただきます。

【質問】

 1年1回ですか。

★鈴木郁夫環境経済部長の答弁

 こちらについては1年に1回というふうに考えております。

【質問】

 環境調査の一環として1年に1回というのは、私は本当に3.11以降これだけの放射能汚染というものについてみんなが危機感を持っている段階で、それを1年に1回だけ経年的に検査していくということはいかがなものかと思いますが、これはちょっと後ほど防災計画の中で触れさせていただきます。

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