2012年6月議会・一般質質問その6
公共交通施策について(2)
★2回目以降の質問・その1
先ほどご答弁をいただきました。
着手したのが春バスの再編、拡充のうち、4路線中の2路線であったと。
それから2つ目の鉄道駅周辺の交通結節機能というのは、これは新市建設計画の中にあった計画に交通結節機能というところが加わっただけではないかというふうに思ってしまいたくなるのですが。
あとは3点目の交通不便地帯を削減していくということで、これは赤沼地域の皆さんとの協議が終わって、新たな交通システムは導入しないということになったということです。これについても何か本当にそれでいいのかという疑問はありますが、地元の方々の協議会であったということで、わかりました。
それから、停留所です。停留所のコンビニ等に自転車を置いて春バスに乗るというような点については、公共交通総合連携計画の中ではなかなか新しい試みとしてうたわれていた割には、かなりちょっと厳しい状況だというふうに答弁を聞きながら思いました。
路線バスの拡充についてですが、利便性の向上ということで、ちょっとこちらについては、私メモをとり切れませんでしたので、5点目の路線バスの拡充のところのお答えをもう一度お願いいたします。
★香田寛美都市整備部長の答弁
5点目の路線バス網の拡充とバス停の環境改善といった施策ですけれども、一つは路線バス網が今市内にある路線バス網をさらに拡充できないかということでの取り組みです。
具体的には豊野工業団地路線、昨年度バス会社等のほうから春日部駅西口路線を廃止したいというお話がありました。
私どもといたしましては、この廃止に向けては利用状況等を確認したわけですけれども、その代替案といたしまして東口路線の拡充ができないかというような交渉をした結果、東口路線につきまして運行本数をふやす等の見直しをしていただいたところです。
また、豊町6丁目循環バス路線につきましても、地域の方々から要望の高かった増富循環という形で、この豊町6丁目からさらに延伸をするような地元の要望がございました。
こういった点につきましてバス事業者との話し合いを行った中では、3つのバス停をふやしまして、増富循環線という形での拡充を図っていただいたところです。
このようにバス事業者等のバス網の拡充という意味では、これは既存路線ではありますけれども、既存路線の拡充が行えたと考えています。
それからバス停等の環境改善という中では、私どもの中ではバス停にシェルターが設けられないかというようなことでの話し合いを進めておりますが、なかなか歩道等にバス停が設置されていない状況もありまして、結果としては先ほどの鉄道結節点との関係で南桜井駅、北口、南口でのバスシェルターといったところです。
さらに、ノンステップバスにつきましては、これまでも計画的に導入を図っておりますけれども、こうした路線バスの利用を拡大するための手段につきましても協議を行い、施策として進めているという内容です。
【質問】
路線バスの拡充ということは、そうしますと豊野のルートですけれども、あれは西口からの路線がバス会社としてはちょっと負担が大きいということで、東口からのルートの時刻をふやしたということでいいということですね。
そうしますと、ことしの2月に行われました第9回の地域公共交通活性化協議会の中で、路線バスが乗客数も減少していて、なかなか維持が厳しい状況になりつつあるとか、タクシー事業者もこの5年間で利用者が減少しているという現状が示されていますけれども、これがことしの2月の会議ですから、豊野の西口を廃止して東口線を拡充したということで、これは解決したというふうに思ってよろしいのでしょうか。
★香田寛美都市整備部長の答弁
第9回の協議会の中で議論されたのは、個々の路線の問題ではなくて、全体的な傾向について、それぞれのバス事業者、それからタクシー事業者等からの意見として市内全体、また県東部地域全体の話を伺ったところです。
個々の路線については、それぞれの路線の状況について説明し、了解を得たというところです。
【質問】
個々の路線ではなしに全体的な春日部市のバス路線の話であるというご答弁をいただきました。
まだ地域公共交通総合連携計画の中で、具体的にスタートしているのは春バスだけなので、ちょっと部長から答弁をいただくことができるかどうかなのですが、先ほど申し上げましたように、この地域公共交通総合連携計画というのは、各交通機能の連携による市民の誰もが、いつでも便利に利用できる公共交通の実現ということになっています。
春バスだけではなしに、路線バスあるいはタクシーなどのあらゆる公共交通がお互いに支え合うというか、利便性を高めるということは、乗客もふえるということだと思いますの。
そういう目的に沿った計画というふうに思っていますけれども、それがスタートしたばかりの段階で路線バスもタクシーも乗客が減って来ているというようなことが課題として挙げられたので、ちょっと不安に思ったのですが、この公共交通総合連携計画、計画通りに進めることによって、各交通機能が連携して市民の誰もが、いつでも便利に利用できる公共交通というのが、27年度までに実現する計画に本当になっているのだろうかという疑問がちょっと湧いてきて、こういう質問をさせていただいておりますが、そこについてはどういうふうにお考えでしょうか。
★香田寛美都市整備部長の答弁
春日部市公共交通総合連携計画につきましては、議員がご指摘のように、今それぞれの施策ごとに目標値が掲げられております。
それぞれの目標に対して、私どもとしてはできるだけそれに沿うような形に進めていきたいと思っております。
ただ、残念なことに、さまざまな事業を進めるに当たって、春バスの計画でもそうでしたけれども、当初予定しておりました春バス再編計画の財源として見込んでおりました国の制度、地域公共交通総合交通活性化整備事業と、こういったものが廃止されて実証運行ができなくなる等の問題があります。
急遽この財源につきましては今回社会資本整備交付金に振りかえができたことによりまして、事業が実施できたわけですけれども、さまざまな当てにしていた事業の財源、こういったものをできるだけ確保することによってこれらの目標の達成に向けていきたいと思っております。
また、路線バス、さらにはタクシー事業につきましては、それぞれの事業者も相当苦労しているところです。
特にここ数年の団塊の世代の方々の退職等によりまして、通勤客が減っているというのは公共交通全般での傾向で、特に先ほど申し上げました豊野路線につきましては年間に3万人程度の乗客減というようなことも、この計画を進めている最中にわかったところです。
こういったものについて、今後この協議会の中でどう捉えていくかということについては、関係事業者等とも協議をしていきたいと考えております。
【質問】
今、部長のほうから率直に、国から財源が出なくなったということで、急遽社会資本整備総合交付金のほうに切りかえて春バスの運行は財源を確保していると伺いました。
けれども、私この地域公共交通総合連携計画については、さまざまな自治体の総合連携計画というものを実際に視察したり調べてまいりました。
国の政策が交通サバイバル計画に切りかわるときに、きちんとサバイバル計画の中で、それまでにもう着手している計画については、このサバイバル計画にシフトすることができるというようなものもありまして、やっぱり私はその地域公共交通総合連携計画の春日部市の計画の策定の仕方がどうだったのかという非常に疑問を持っています。
実はさまざま視察してきた自治体の中では、これからの地域公共交通を再生していくために、活性化していくために、何を重点目標にするのか、目的が明確だった自治体がその後きちんと計画を実行して、公共交通が住民の皆さんに利便性の高いものになっているという傾向が私は強いというふうに思っているのです。
先ほど部長からあった、もう通勤客が減ってきていて路線バスが3万人ずつ年間乗客が減っているという状況というのは、実際にこの地域公共交通総合連携計画を立てる時点で予測できていたことだと思うのです。
団塊の世代の人たちが次々に退職していくというのは、もうこの12年から大幅に、退職する人たちがますますふえていくと思うのですが、そういうことから見ると、この総合連携計画、27年を待たずに見直す必要が実はあるのではないかというふうに私は考えますが、部長はその点はいかがお考えでしょうか。
★香田寛美都市整備部長の答弁
計画を取り巻く社会情勢等につきましては、当初事業推進のために活用していた財源の話も伺いましたけれども、春日部市全体の人口の動勢等もここのところ変わっております。
こういったことを予測をある程度はしながらやってきたわけですけれども、一昨年、昨年と2カ年、この計画について調査をやったわけですけれども、その期間内でも大きな変動があったと、特に路線バスについてはある一路線で大きな変動があったということは、これはちょっと見直す必要があるかということで、昨年度の計画をまとめる段階では見直しを図っております。
ただ、具体的な施策には若干の猶予がありますので、そこは見直す必要はないであろうということで、最終的な計画をまとめたものでございます。
今後の事業の見直しということですけれども、これについては今年度この事業計画を進めている中で、さまざまな計画に取りかかっている最中ですので、その施策の進行状況を見ながら、必要があればその段階で見直していきたいというふうに考えております。
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