2013年3月議会・一般質質問その2
公共施設のマネジメントについて(2)
★2回目以降の質問・答弁
(一問一答)
答弁からは、建築後40年以上たった公共施設が17%、耐震基準以前が54%ということがわかりました。
では、引き続き台帳の整備状況について、さらに2点伺います。
台帳の整備はいつごろまでに終了するのでしょうか。現在までの整備率もあわせてお伺いいたします。
それから、台帳にまとめられる内容については、どのような項目が盛り込まれているのか、お伺いいたします。
★菊地豊明総務部長の答弁
まず、台帳の内容についてですが、施設が建設された時期や構造などの基本的な情報、工事費や増改築等に関する工事の履歴、施設の利用状況や利用率、年間コストなどの経済利用に関する情報などについて調査、収集を行うとともに、管財課の担当職員が現地を調査いたしまして、施設の安全、機能、環境性に関する客観的な評価を施設管理者とともに行って、整備しているものです。
なお、台帳が整備される時期についてですが、平成24年度までの整備率が約37%という状況ですので、天候に左右されます現地での調査などを考慮いたしますと、平成26年度には整備が完了するものと考えているところです。
☆質問
平成26年度まで、あと2年かけてまとめていくということですね。
今台帳に整備されている、ちょっと早かったので、メモしきれていないのですが、構造とか工事履歴、あるいは利用状況、それからランニングコスト、それから安全性、機能性、環境などの調査もあわせて台帳の中に記入されているということがわかりましたけれども、台帳の整備後は、施設の改修の準備を年次的に計画して進めていく必要があると思いますし、またそのための材料としての台帳の整備だと思うのですけれども、それに盛り込まれていかなければならない補修や補強のための工事に要する費用などは台帳整備後と、今の台帳が整備後ということになるのでしょうか、伺います。
☆答弁
議員ご指摘のとおり、しっかりした台帳を今整備しておりますので、その台帳整備後には関係部署と十分協議、研究してまいりたいというふうに思っております。
☆質問
今市役所の中で職員の皆さんのお力で台帳が整備されていっているというのは一歩前進だと思いますが、先ほど言いましたように、この台帳整備というのは全庁的に公共施設をこれからどのように再整備していくかのための基本資料だというふうに思っています。
先ほど言いましたように、その整備後は、今度は工事に係る費用などについて、財政状況の見通しの中できちんと検討していかなければいけないと思うのですけれども、そういう計画をまとめていく中では、必ずしも全部の公共施設を再整備することが難しいという状況になる可能性もあると思うのです。
その中で施設の廃止や統廃合ということについての検討も必要になってくるかもしれません。
今先駆けてやっている自治体では、そういう例がいろいろ出てきています。
今まで公共施設をたくさん整備してきた自治体では、半数ぐらいはそういう検討をしなければいけないかもしれないということも報道されています。
そういう状況になってくることも考えますと、市民の皆さんが納得できるように、きちんと現状分析あるいは将来予測についてわかりやすい資料をまとめて説明していくということが必要だと思うのですけれども、その点についてはどのようにお考えでしょうか。
☆答弁
計画策定の考え方についてですが、他の市の事例では、ご指摘のような将来の人口構成や財政負担等を考慮した改修や改築の優先順位や統廃合の必要な施設、効果が高い施設の抽出なども行っております。
しかし、現在本市ではしっかりとした台帳を整備するということの中で、懸命に各課いろいろなところの協議調整しながら、台帳整備に努めているところでございます。
当然台帳整備後におきましては、関係部署と十分に協議、調整しながら、課題を整理した上で、方向性は定めていきたいというふうに思っておりますが、現在のところはしっかりした台帳整備が最優先であるというふうに思っております。
☆要望
今部長のほうから答弁がありましたように、先ほど建築後40年を経た施設が今17%ですけれども、これから台帳を進めていって、いざ改修とかかかるときになったら、もっと高率になってくると思うのです。
その際、40年というと、その施設を整備したときとは、先ほど部長おっしゃったように、人口なども変わってきていますし、あるいは年齢別の構成というのもかなり変化が起こってきたり、さらにもっと大きなポイントとして、社会情勢の変化によって市民ニーズも変わってくると思うのです。
これについては、先ほど栄議員も質問の中で触れましたけれども、限られた財源の中での、公共施設改築、大規模改修を行うということであれば、それが市民の皆さんの本当に役に立つものとするためには、先ほど言いましたように、統廃合とか、あるいは複合施設にするというようなことも検討をされていかなければいけないと思うのです。
これはちょっと総務部長に答弁をお願いすることではありませんので、要望としてさせていただきますが、いざ台帳整備されました。それから、市民合意で改修計画を進めていく、という段階までに、きちんとこのような市民の皆さんのニーズとかそういうものが把握できるように、できれば白書をまとめるときに並行して市民の皆さんとのきめ細かい情報交換、意見交換などということも重ねていって進めていただきたいと思います。
公共施設のマネジメントについては以上です。
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